Mは昼過ぎに呼び出されて、佐敷干潟の西側・新開へ。 干潟に注ぐ水路沿いにマングローブ林があり、そこでの重油回収・洗浄作業を 見ながら、NHKの取材を受けました。
水路にはゴムボートが下ろされ、高圧洗浄機でコンクリ護岸に付着した重油を 洗い流していました。また、マングローブ林の中でもまだ枝を払うなどの油の 回収作業が続けられていました。
取材では、干潟の希少種への影響を聞かれました。もちろん、トカゲハゼや クロツラヘラサギへの影響は問題ではあるのですが、干潟の生態系を考えた 場合、干潟の食物連鎖の底辺を支えている無数の普通種への影響の方が、はるか に問題。でも今回の事故で、どれくらい影響が出るのかはまだ全然分からない。 人間にできるのは、できるだけ油を回収したら、あとはひたすら見守るだけ… 少なくとも、これ以上干潟の環境悪化を起こさないように、いろいろな面で 気をつけるしかないと思います。 希少種をセンセーショナルに取り上げることはしないでほしいのですが、短い インタビューでうまく伝えられたかどうか…。
佐敷のカメラマンY氏にもお会いしました。彼も今回、精力的に干潟と生物の 写真を記録に残しています。新開のマングローブに来るサギ類は、枝に付いた 重油が羽に付着して所々汚れていると言っていました。干潟の開けた方にいる 個体はわりと大丈夫みたいです。 |