今日は2人で午後から行なわれたシンポジウムへ。

日本サンゴ礁学会の公開シンポジウム

「めざせ!ちゅら海 ?島人が取り組むサンゴ礁の保全・再生?」です。

会場の自治会館ホールが旭橋のカフーナの中に入っているのを知らなくて、

建物間違えた(笑)。昔は古い建物だったですよねぇ?。

なんだかきれいになっててびっくり。

 

サンゴ礁関係だけあって、周りは知ってる人だらけ。1kao09.gif

久しぶりの友人達にも出会えて良かった!

先日来の、「地域を知るコツ!」や「海づくり」シンポで

お会いした方々もたくさん来られて、壇上で発表されていました。

 

名護小学校の大城先生による環境学習の発表、

やはり継続性を持たせることがとても重要だな?と感じました。

沖縄なら、ほぼどこの地域でも、これはできると思うんです!

野外学習には協力者が必要ですが、探せばいますよ、必ず。

小学校のみなさん、難しく考えずに、もっと海に出ませんか、ねぇ?

 

シンポジウムでは、西平先生や大森先生といったサンゴ研究の大御所が並ぶ中、

恩納村漁協の比嘉さんと、海の種の金城さんのお話が印象的でした。

 

移植の問題点がクローズアップされる中、

「オニヒトデの影響だけでも、何百万というサンゴが食べられて行く中で、

移植できるのはせいぜい数百本とか…桁が全然違う。そんな程度で移植による環境への

影響なんてすごく小さい。沖縄の海はミドリイシ類がものすごく減って、今は東南アジアの

海のような、ハマサンゴ類ばかりの海になっている。移植は細かいことでダメだとか言わずに、

どんどん試してみればいい」と比嘉さん。うん、確かに。

 

同時に、「ただ植えれば良いと言うものではない…生残率は時に大きく変わる。

特に観光として移植活動をしている所は、その後サンゴがどうなったかも公開するべき」

という大森先生の指摘も当然です。

 

金城さんの、「漁協の協力で浅瀬にサンゴを植えたら、それに対して一番ダメージが

大きかったのが、浜下りのときに大勢やって来た一般の人の潮干狩りによる踏みつけ」

「ここはサンゴを植えているので入らないように、とお願いすると、多くの人は分かって

くれるけれども、中には『ここはお前の海か?!』と恫喝してくる人もいる…

理解してもらうには時間がかかる」という切実な声。

 

子どもの時からの、自然との付き合い方を学ぶ環境教育がもっと盛んになれば、

こういうことは少しずつでも減らせるのではないか…と考えさせられました。