9月のカーミージー定点調査に行ってきました。冬の夜中の調査に向けて、
今月から満月周期に変えました。

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 8月の海水温は例年より1〜2℃高かったので、前回の調査よりさらに白化が
進んでいるのでは?
と思っていたのですが、どちらかといえば回復傾向が見られて一安心。

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 普段は海草藻場の砂地に浅く潜っているカワラガイが、砂の上に出ているのを発見。
死んでいるのかと思ったら、外套膜を少し出して元気に呼吸しています。
よく見ると、すぐ近くにシオボラが歩いていたので、砂から飛び出して逃げたのかも
しれません。

 これまでも時々見つけては、中に何がいるのかな〜と、入り口を塞ぐ粘液質のリングを
壊して中をのぞいていた「大きくて深い穴」。今日は、穴の持ち主が捨てたと思われる
ハサミの脱皮殻が、穴の周囲に散乱しているを見つけました。

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ハサミの形が2種類ありますが、右側の3つのハサミの形や大きさからすると、
どうやらやはりトラフシャコのようです。
新しいのと古いのが混ざっているので、穴の中に残っていた脱皮殻を掃除したのかな。
一番左上の少し短いハサミは、関節に近い根元辺りの殻が分厚くなって太く膨らんでいるので、
別のシャコのハサミのようです。他の種類をつかまえて食べたのかな??