先月、浦添市の港川自治会にて、地域のお年寄りから昔のカーミージーの海の利用について
聞き取りを行いました。

 1日目は、旧仲西小学校と旧浦添小学校出身の方々。内間、城間、伊祖、西原辺りからも
歩いてカーミージーの海までやってきたそうです。
 戦後の食糧難の頃に子供時代を過ごされた方々にとって、
海は遊ぶところではなく、生きるために獲物を捕るところだったとのこと。

 2日目は、カーミージーの海に近い、港川出身の方々。戦前・戦後の漁業を知る方、
字史編纂などで地域をよくご存知の方、今もイノーに通って貝やアーサを採っている方、
少女時代は海が遊び場だった世代の方などなど。
 いつごろ、どこで、どんなものが採れるということを、みなさんよくご存知です。

まだ一面にサンゴがびっしりと生えていたころの海、獲物の採り方や食べ方、
戦後の海の変化などについても、お話を伺うことができました。
 港川には、田も川も畑もイノーもあり、食べるものについて他所よりは豊かだったようで、
海で採る獲物の種類や量も、周囲の地域とは少し異なっていました。

 昔の写真や、イノーの地図、生き物の写真や図鑑などを眺めつつ、
子供の頃の海の利用についてみなさん熱心に説明してくださいました。
お昼になってもお話は続き、今年カーミージーで採れたアーサ汁をいただきながら、
それぞれ3時間。話が盛り上がってくると、みなさんからあれこれいろんな
面白いお話がでてくるのですが、メモをとるのは結構大変でした。

 伺ったお話は、すでに文字に起こしてあり、聞き間違いがないか現在チェック中。
最終的には、お話の内容を整理し、今月26日に県立博物館・美術館で開催される
ワークショップ「カーミージーの夢づくり」でご一部を紹介する予定です。
 昔の海の利用方法や、お年寄りの想いをご紹介しつつ、
ワークショップに参加された
方々から、海の未来図、
カーミージーのこれからについての「
」を、聞けるといいな〜と思っています。

 多くの方々のご参加、おまちしています!