海辺を歩いていると、食べたあとのマガキガイの貝殻が捨てられているのを
よく見かけます。マガキガイは、沖縄ではティラジャーとかテラジャーと呼ばれ、
とても美味しい貝です。

 この貝は別名コマガイとも呼ばれるので、独楽にして遊んでいたのでしょうか。
そこで、おきなわサンゴ礁ウィーク2017の関連イベントで
「カーミージーの夢づくり」を行ったとき、自治会長さんにお願いして、
マガキガイの独楽をいくつか作っていただきました。

これが思ったよりよく回り、子供達は何度も回して楽しんでいました。

 貝殻は浜辺に山ほど捨てられているし、加工の道具も手に入れたので、
次のイベントで使えるようにたくさん作ってみました。

 作り方は、ディスクグラインダーに切断用の砥石を付けて、
低回転でゆっくりと、貝の周囲をぐるりと横に切ります。
この時、防護メガネ、防塵マスク、革手袋など、
安全のための保護具は必ず着用。
そして、軸を残すように、縦にも切れ込みを入れます。

 軸にそった切れ込みは、適当でも大丈夫。
ちょっと力を入れると、きれいに割れて軸だけが残ります。

 ちょっと回してみてバランスが悪いようなら、
分厚い貝の口の出っ張りを折り取ると、
回転が安定する場合もあります。

最後に、手触りがいいように切断面をなめらかに削れば、
出来上がり。

 貝は個体差があってそれぞれの形が微妙に異なるので、
うまく回るものもあれば、どうにもバランスが悪くて
すぐに倒れるものもあり。

バランスを見ながら、あちこち削って加工するのも楽しそう。