カーミージーの海のサンゴが白化していたので、
大渡海岸のサンゴの状況を確かめに行きました。

 礁原の内側の大きなイノーのサンゴはおおむね元気なのですが、
礁原の上の浅い潮溜まりの中のキクメイシは、殆ど白化しています。
水深が浅いので、水温が高くなりすぎたのでしょう。
逆に、干上がるような所のサンゴは、まだ元気。
干上がるような所には、もともと強い個体だけが生き延びていたのでしょう。

 リーフエッジでは、殆どのミドリイシが元気な場所もあるのですが…、

なぜか陸側(北側?)が死んで藻が生え、中間が白化し、海側(南側)が
まだ元気なミドリイシの群体が、並んでいる場所もあって….変な感じ。

 潮溜まりの中では、全体的に白化した個体も見られます。

 礁原の岩場では、これまでにない深緑色の藻が表面を覆っている場所がありました。
藻が生えているのは、一定の水深に限られている感じ。

 シャコガイも白化しています。大渡海岸のシャコガイは殆ど取り尽くされたようで、
生きているシャコガイはこの1個体しか見つけることはできませんでした。

 死んだばかりのウミギクやカネツケザルも点在していて、
彼らも高温に耐えられなかったのかもしれません。

 このまま高水温が続けば、サンゴだけでなく、
浅瀬に暮らす全ての生き物が大きなダメージ受け、
サンゴ礁生態系が一気に崩壊してしまうかもしれません。

 早く台風が来て、大波が海をかき混ぜ、
深い所の冷たい海水がサンゴ礁を冷やしてくれるといいのですが。