先日、日系キリバス人のケンタロ・オノさんの講演会に参加し、キリバスの現状についてのお話を伺いました。

 お話を聞きながら、キリバスの位置、島々での暮らしや文化、日本や沖縄とのつながり、近年の気候変動による海面上昇や台風の襲来(以前ここは台風が来なかった)、海面上昇が島での暮らしや人々の命に及ぼす影響、キリバスの島が侵食・水没していく現状、心の拠り所である島を失う不安、自分たちの力だけではどうしようもないもどかしさと怒りなど、様々なことを知ることができました。

 地球温暖化を止めるために、木を植えたり、エネルギーの無駄遣いをやめるなど、自分にできることから、それぞれが考えて行動してほしいとのことでした。
 我々の暮らしの中で、簡単にできることはたくさんあります。たとえば、使い捨てのプラスチックは買わない。使い捨てプラは、石油からできているので石油の無駄だし、ごみとして燃やせば温暖化ガスの二酸化炭素が出ます。もし、お菓子の袋や飲み物の容器がポイ捨てされれば、海に流れて海ごみやマイクロプラスチックになる。
 そして、燃やすゴミをこれ以上増やさないためには、長持ちするものを買って、大切に使う。壊れたら修理して使う。輸送で消費される燃料からも大量の二酸化炭素が出ているので、野菜や肉は地元の物を買い、地元の農家さんをサポートするのもいいでしょう。
 今年は。使い捨てプラに代わるものを、積極的に伝えていく予定です。

 ちなみに、海面上昇については、NOAAにわかりやすい解説ビデオ(英語)があります。興味のある方はこちらをご覧ください。