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 カーミージーでの活動記録     更新: 2010年05月12日 1:49     ▲カーミージーの海に戻る▲



▽最新の活動▽           2008年の活動はこちら >>

●2009年

 ○1月8日、9日 浦添市のキャンプキンザー地先の埋立が、2月頃から開始されます。
     琉球新報沖縄タイムスの6日の朝刊に、関連記事が掲載されてます。
     キャンプキンザー地先の埋立に伴い、貴重な自然海岸が消失します。

      今ごろになって、天然記念物のオカヤドカリ類等の貴重な生物を保護・移動させる
     ための協力依頼が、西海岸開発局よりありました。
     お断りすると、過去の工事の様にいい加減な作業で「生物に配慮した事業」と
     なりそうなので、お引き受けする事にしました。 1月末までに、
     移植先の生態系の撹乱を できるだけ小さくするための作業マニュアルを、
     考えなければなりません。

 ○1月12日:キャンプキンザー裏の海岸を歩いて、砂浜や護岸、植生等の状況を
     確認して来ました。冷たい北風が強く、3時間歩いてオカヤドカリ類は
     3個体確認できただけ。足跡も1ヶ所のみ。オカヤドカリ類に関しては、
     十分に暖かくならないと、調査も捕獲も難しそう。

      なお、埋め立てておきながら、貴重生物への配慮...と言うのは変な話。
     強制移動先への環境影響も心配。何処に、どれくらいの個体を移動可能か、
     まずは異動先候補地での長期間の生物生息密度調査等が必要です。
      環境影響評価書のデータを参考にしようと思いましたが、調査の回数、
     場所、方法の説明等が不十分で、しかも調査結果や記載内容の信頼性が
     低い事が判明。やられた...って感じ。私の基準では、卒論以下のレベルかな。
     お役所の方々は、この報告書に、どれだけのお金を支払われたのでしょう。
     もう少し勉強しとかないと、税金の無駄遣いデスヨ。

 ○1月16日:カーミージーの市民モニタリングマニュアル、そして
     貴重種の移植について、各方面と打ち合わせを行いました。

 ○1月18日:オカヤドカリ類を移植する場合に必要となる科学的な調査項目を、
     おおまかにリストアップ。D論3つ分くらいの研究計画を練ってる感じで、
     ちょっと楽しい。計画が採用されると、画期的なんだけどな〜。

 ○1月24日:カーミージーの市民モニタリングマニュアルの構成を再考。
     石川拓治著、 NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班監修の
     「奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録幻冬舎と、
     本川達雄著、「サンゴとサンゴ礁 のはなし 南の海のふしぎな生態系
     中公新書の2冊を読み、一般 市民の暮らしとサンゴ礁生態系との
     おりあいの付け方を考える。

 ○1月29日:久しぶりに、カーミージーの市民モニタリング調査マニュアルの
     原稿を作りました。 貝の専門家からも、すてきな文章が届いてます。

 ○1月30日内閣府 沖縄総合事務局 那覇港湾・空港整備事務所により
     カーミージーの海に建設予定の橋梁についての説明があるとの事で、
     仕事をお休みして港川の海に行ってきました。

     途中、西洲側から基地沿いの砂浜を見ると、オカヤドカリ類が生息する砂浜に
     車の轍がありました。近くでは、新しいフェンスが出来つつあります。
     埋立工事関係車両が天然記念物に配慮せず採捕許可が出る前に生息域を
     破壊
しているなら、ちょっと問題ですね〜。取りあえず証拠写 真を撮影。

     雨の中、カーミージーの海に入って埋立予定地の状況説明を受けます。
     足下には、タコの巣穴やらアナエビの巣穴。モズクも少々。
     南部国道事務所や浦添市の西海岸開発局の方々と一緒に、アナエビ釣りを
     やりました。海岸では、イソアワモチの子どもが、アーサを食べてます。

     1時間ほどして自治会館に移動し、設計図を使っての説明です。
     橋梁基部の埋立予定距離が200mほどだったのが、120mまで短縮されていて、
     海岸にできる淀みの部分が殆ど無くなるくらになっていました。
     今後も意見交換を行いながら、環境教育で海を利用するときの利便性や
     安全面についての細かい作り込みをするそうです。

 ○2月2日:浦添市西海岸開発局に行き、オカヤドカリ類を人為的に移動させる場合に
     発生する問題や、考慮すべき点について説明してきました。

 ○2月20日:浦添市の西海岸開発局にて、オカヤドカリ類の移植スケジュールについての
     市側の考えを聞き、子どもたちへの環境教育の目的と過程を再考するように
     お願いしました。

 ○2月24日:港川小学校にて、カーミージーでの今年度の環境教育のまとめについて
     打ち合わせを行いました。埋め立てられてしまう生きものをどうすべきか、
     移植の是非についても触れながら、子どもたちに自分の結論を出してもらいます。

 ○2月26日:Mは、知念小学校の環境講話で、沖縄の海岸のゴミ、家庭排水、
     森、干潟、サンゴ礁、地球温暖化等々から見た海と陸とのつながりについて
     やさしく説明。お昼には、給食をいただきました! ごちそうさまでした〜。

      午後からは、港川小学校の今年度の環境教育のまとめのイベントのために
     先生達と一緒に埋立予定地の下見に行きました。普段は見られないナマコや貝
     沢山! 岩場には、ブルーのルリマダラシオマネキも居ます。

      現地を視察し、観察会当日の活動時間を考えると、子どもたちに埋立の是非を
     考えさせる所までもって行くのはちょっと難しい...と言う事が判明。
     今回は、埋め立てられる「海」を記憶に残してもらう事しかできないのかな〜。
     子どもたちが自分で捕まえて放すのは、移植とは言えないですしね....。
     と言う事で、3回行う事前学習の内容を一部再構成する事にしました。

 ○3月1日:港川小学校の環境学習イベントの事前学習について、あれこれ思案。

 ○3月3日:港川のカーミージーで海の環境学習を続けてきた港川小学校の4年生に向け、
     浦添市西海岸開発局が道路敷設事業の概要説明を行うとの事で、参観に行きました。
     完成予想図や図面の見方の説明が全然なかったので子どもたちは困っていましたが、
     それでも20分間、専門用語を交えた説明をとても集中して聞いていました。

      びっくりしたのは、子どもたちからの質問の内容。
     素直な視点から発せられる質問は、一般の大人の質問と同レベルかそれ以上!
     これまでの総合学習でおこなってきた活動内容が活きてます。
     子どもたちの質問に対する市のお答えは、責任を他所に預けたりして、
     ちょっと歯切れの悪い所もありました。 質問とそのお答えは、こちら。

      なお、埋立が始まる事を知った子どもたちの感想文をいただきました。
     これまでの海の観察会の感想文よりも長く、しかもしっかりと
     自分の意見を示してあります。こちらは、入力が済み次第掲載したいと思います。

 ○3月5日:MとNは、港川小学校で、海の生きものについてのお話。
     これまで子どもたちが続けてきた環境学習活動が、 カーミージーの
     埋め立て面積を減らし、道路の一部を橋に変えさせた事を報告。 その後、
     生きものを移動させる「むずかしさ」について、わかりやすく説明しました。
     生きものを無計画に捕まえて放すと、放された場所に元からあった生態系も
     バランスが崩れてしまいます。

      琉球新報に、3月3日に浦添市西海岸開発局が行った授業の記事が、
     「人が奪う命 人が救う命 浦添市立港川小、埋め立て事業から学ぶ」と題して
     掲載されました。
     大人の都合で壊される自然。 矛盾を見抜いて素直に質問する子どもたち。
     子どもたちの質問とそれへのお答えは、こちら

 ○3月10日:MとNは、港川小学校で、海の生きものの見つけ方と集め方のお話。
     いよいよ明日は、埋立予定地の生きものを移動させます。
     砂浜の生きもの、岩場の生きもの、潮だまりの生きもの、それぞれを
     間違わずに同じ環境に放してあげられるように、集め方を説明しました。

      これまで子どもたちは、海岸域の埋立に伴う海洋生物の移植の問題について
     いろいろと考え、ずいぶん成長してきました。授業のたびに書かれる
     感想文からは、彼らの視点の変化が読み取れます。

 ○3月11日:港川小学校の子どもたちと一緒に、西洲の海岸に埋められてしまう生きものを
     救出に行きました。海岸では、市の職員や工事関係の方々が大勢でお出迎え。
     簡単な説明のあと、みんなで海岸に下りて生きものを探します。埋立予定地内の
     カノコガイ生息場所の1つは、不発弾探査で掘り返されてしまい、数が激減してました。
     子どもたちは、カノコガイの他にも、オニイボナマコ、 イソハマグリ、カンギク、
     スナヂャワン、ムシロガイ類、イソガニ類、スナガニ類、テッポウエビ類、
     アマガイ類、アマオブネ類、イシダタミ類、ウミケムシやホシムシ類まで、
     いろいろな生きものを捕まえて、 カーミージー側の海に放しました。

      熱帯の海の生態系を考えると、種類も少ないし、つかまえた個体数も
     子どもたちが各自数匹程度ですから、「自然に配慮した埋立事業....」と
     言える内容ではありません。でも、子どもたちは、生き残るかどうかわからない
     「命」を取り扱った事で、様々なことを考えたようでした。

     生きもの救出作戦の様子は、3月12日夕方6時20分頃から、OTV河川・環境
     シリーズで放送予定です。お楽しみに。

     琉球新報に、3月5日の授業の様子が掲載されました。

 ○3月12日琉球新報に、昨日の授業の記事が掲載されました。
     新聞の記事には「Nが移動計画策定に協力」とありますが、Nが提案した計画
     時間がかかりすぎるとの理由から不採用でした。まあ、2年計画でしたからねぇ...。
     西海岸開発局の方は学校側に直接参加を依頼し、学校側から私たちにサポートの
     依頼が来たので、私たちは学校の総合学習のお手伝いをさせていただく事にしました。

      そんなわけで今回のイベントでは、移動した生物の種数、個体数、性別 、
     成長段階等、移植結果 を検証するために必要なデータ類はいっさい記録せず、
     子どもたちの総合学習の総まとめとしてふさわしいようにアレンジしてあります。

      Mは移動された生き物の事が気になって、カーミージーに行ってきました。
     以前は見かけなかったナマコ類やカノコガイ類はなんとか見つけられても、
     その他の生きものはどれが移動した個体なのかわかりませ〜ん。

     なお、うちにはテレビが無いので、河川環境シリーズが見られなくて残念〜!

 ○3月13日:沖縄タイムスに、11日の授業の記事が掲載されました。
     生き物を守るためには、安易に移植するのではダメで、生き物の住める環境を
     そのまま残すことが必要です。
      移植先としては自然の豊かな場所が選ばれますが、そこには最初からそこに住んで
     豊かな自然を創っている生き物がいます。移植するなら、移植先の生き物のことも
     しっかりと考えておく必要があるのです。
      今回の様に、まともな事前調査もせず、決定から実行まで2週間しか無い様なイベントは、
     タイムスの記事にあるような「知事意見文化財保護法に基づく保全措置」とは
     言えません。 実際、総合学習のまとめとして作り上げるので精一杯でした。

 ○3月16日港川小学校の総合学習の感想文をいただきました
      2月26日の下見の時の生き物の写真を見ながら先生のお話を聞いた感想
      3月3日に浦添市の担当者からの説明を聞いた感想
      3月5日に移植の難しさや問題点について鹿谷から話を聞いた感想
      3月11日に救出作戦を行った時の感想文は入力するのに時間が....。

      3月3日の埋立概要説明授業の中での質疑応答は、こちら

     感想文を読むと、この総合学習を通じて、自然に対する子どもたちの認識が
     一気に深くなっていくのがわかります。でも、子どもたちに大人の都合を押し付けて、
     命の問題の解決策を考えさせるのは、もうこれっきりにしたい。

 ○3月23日:西洲の海で複数見つけたレモンカノコの生息地は、
     ついに埋め立てられてしまったそうです。
     「環境への配慮」は、もうおしまい?!

      3月3日の新報の記事では、「浦添市西海岸開発課は
     カノコガイの生息は確認しているが、希少種は埋め立て予定地外の
     生息としている」とありましたが....。
     こんな身勝手な考えをつづけているかぎり、
     「絶滅危惧種のリスト」は増え続けるでしょう。

 ○3月27日シーグラスウオッチ・ジャパン主催、「春の海草藻場を楽しもう!」の
      「おはなし会」を、港川自治会公民館にて10時〜12時半まで行いました。
     説明が工夫されていて面白かったとか、自治会で用意して下さったアーサ汁が
     今まで食べた中で一番おしいいアーサ汁だったとか、ご好評をいただきました。

      明日はいよいよ、カーミージーの海での観察会です。
     すでに参加者オーバーで、急遽応援をたのみましたが...それでもいっぱい。
     たくさんお申し込み下さり、ありがとうございました。
     参加お申し込みをして下さった方々のために、新たに駐車場を確保しました。
     でも、雨模様なのがちょっと心配。

      27日の琉球新報の20面 「琉流」に、港川小学校の子どもたちの環境教育に関する
      記事が載りました。必読!デスョ。

 ○3月28日シーグラスウオッチ・ジャパン主催、「春の海草藻場を楽しもう!」の
     「かんさつ会」は、雨と風のため中止となりました。
     また、お天気のいい時に、海でお会いしましょう。

      那覇空港の拡張は、海草藻場を避けて沖合のサンゴを埋め立てる形に決まったもよう。
     三方を塞がれた砂の干潟は、泡瀬干潟と同じく1年もしないうちに泥が溜まりはじめ、
     砂地から砂泥へと変わるでしょう。そうなると、海草をはじめとする砂地の生き物は
     住めなくなり、春が来てもアーサもモズクも採れなくなります。
     たぶん、最後はよどんだ泥干潟になるはず。
     ちょっと考えれば、だれにでもすぐにわかることだけど...。
     埋めない=砂質生態系への影響が小さいなんて、ウソですよね〜。

     琉球新報コラム「金口木舌」カーミージーでの活動の記事が掲載されました。

      かんさつ会が中止になったので、11日に移動させた生き物がどうなったか、
     子どもたちが生き物を放した場所に行ってみました。
     カーミージー側に以前はいなかったオニイボナマコやカノコガイは数が確認できても、
     そもそも何匹放したのか記録がないので、生残率は不明。
     その他の生き物も、何を何匹移動させたのかわからないし、はじめから居た
     生き物と区別がつきませんから、どうしようもなし。

4月6日:カーミージー・モニタリングマニュアル「 カーミージー」の
       印刷をお願いしました。近いうちに冊子ができあがります。

4月21日:浦添市民里浜ネットワークのカーミージー・モニタリングマニュアル
      「 カーミージー」が、やっと手元に届きました。
      色合いは、ゲラのプリントより少しおとなしい感じかな。
      マニュアルとは言っても、読んだだけではすぐにモニタリングは実行できないので、
      まずはカーミージーの生き物図鑑として広く一般 に使ってもらえるといいな〜。

4月26日:午後からカーミージーの海で観察会「春の海草藻場を歩こう!」を
      行いました。 3月28日の観察会は雨で中止だったので、再挑戦です。
      朝のうちは冷たい雨でしたが、午後には時折晴れ間も見えるお散歩日和に。
      でも、北風が強くて濡れた足もとは寒いし、さざ波が立って水の中が
      見えにくいし...。寒さのせいか生き物もあまり見つかりませんでした
      (それとも浜下りですでに乱獲されてた??)。
      小さなお子さんは結構寒がっていたので、1時間ほど歩いたところで
      早めに終了としました。鼻水たらしながらナマコを触ってた男の子、
      風邪をひいてなければいいのだけれど....。
      朝から熱を出してキャンセルされた方も...、皆さまお大事に。

      今年は2月に暑かったと思ったら4月は寒いし、なんだか変な気候です。
      これも、地球温暖化による気候変動の影響でしょうか。

5月21日:港川小学校にて、今年のカーミージー観察会の打ち合わせを行いました。

     「生き物供出作戦」の感想文の、残りのクラスの分をいただきました。
     近日中に、ネットに掲載しますね。

5月25日:琉球新報に、浦添市民里浜ネットワークのカーミージー・モニタリングマニュアル
     「 カーミージー」の記事が載りました

5月28日:大変遅くなりましたが、港川小学校の4年生が西洲で行った
     「生き物救出作戦」の感想文をいただいたので、掲載します。

     私たちにとって ゆたかな暮らし ゆたかな心とは 何でしょう?

      命って?  生きているとは?

     もう大人になってしまったあなた。 彼らの感想文を読んで 何を始めますか?

5月29日:港川小学校の総合学習を前に、先生方とカーミージーの海を下見。
     生き物や環境の説明をしながら、しっかり2時間もイノーをガイドしました。

      「 カーミージー」の販売方法等について、
     浦添市民里浜ネットワークで話しあいました。

5月31日:今日は港川小学校の参観日。野外観察の事前授業として、カーミージーの海の
     特徴や生き物について説明を行いました。 毎年、安全に観察を行うための注意として
     危険な生き物についても説明するのですが、子どもたちは毒をもった生き物が大好き。
     今年も、毒をもった生き物についての質問がたくさんありました。

6月1日:港川小学校の「生き物救出作戦」の報告書の記事が、琉球新報に掲載されました。
     ブログ(日記)形式の、前代未聞の報告書(なのか??)です(笑)。
      浦添市の担当者は、子どもたちの環境学習にずいぶん協力して下さいました。
     130ページもある報告書の大半は、埋立について子どもたちが書いた感想文です。
     また、今回のイベントは、道路建設に伴う海岸埋立に対する環境保全措置には
     なってないよ〜と言うことも、生態系の事を知らない行政の方々にもわかるように
     順序立てて説明してあります。

6月4日:「生き物救出作戦」の報告書について話したいことがある...と
     浦添市から連絡があり、浦添市役所に行ってきました。また、那覇港管理組合
     常勤副管理者の方 からも直々に同報告書についての問い合わせがあり、
     浦添市での話しあいに参加して下さることに...。 ちょっとドキドキ

      浦添市からは、「生き物救出作戦」の記事が出てマスコミから質問が寄せられているが、
     報告書の内容には間違った記述があるので修正して欲しい、とのお話でした。
     日記風の報告書(笑)には、結構厳しい事を書いておいたので、提出後すぐに
     修正依頼があるだろうと思っていたのですが...ついに来ました!
     正式に受理されてすでに1ヶ月半以上も経っているし、しかも新聞に
     公表されてから記載内容を修正する手続きは、大変そ〜。だって、関係者で
     回覧した時には、OKだったらしいですからね〜。
      那覇港管理組合からは、本事業は那覇港(浦添ふ頭地区)港湾整備に伴う
     海域環境保全マニュアル の内容をしっかり守ってやる事になっており、
     これからの作業について、市と環境保全策を再検討するとのお話でした。
     この保全マニュアルは、生態系が健全に維持できるよう、海域環境の現況に留意して
     生物環境の保全・維持管理の基本方針を示すもの
です。

     海域環境保全マニュアルの12pには、以下の記述があります(以下引用)。
        本マニュアルは、那覇港の浦添ふ頭地区港湾区域内の海域に適用するもので、
        特に「海域環境保全ゾーン」での海域環境保全の手法、維持管理手法、
        モニタリング方法等について記述してお り、今後の事業実施に際しての
        環境保全措置の具体的な取り組みを検討する場合の指針となるものである。
         すなわち、平成15年3月に改訂した那覇港港湾計画において位 置づけられた
        浦添ふ頭地区に おける「海域環境保全ゾーン」での具体的な取り組みや、
        港湾計画に基づくその他の具体的な事業の実施に際して、浦添ふ頭地区の
        自然環境の保全・活用を図っていくための手法について示す資料として
        とりまとめたものである。
         したがって、今後の浦添ふ頭地区における港湾整備に関しては、
        本マニュアルに記載されてある内容と整合の図れた整備方法とすることを
        港湾管理者として求めるものである。

     この保全マニュアルは、開発のためのマニュアルとしては、調査方法や
     保全の考え方についてずいぶんしっかりと作ってあります。生物に関しては、
     サンゴ類、海草類、カサノリ類、鳥類など、水中生物についての記述がメインですが、
     陸のオカヤドカリ類や植物に関しても、保全の考え方や手法は利用可能です。
     なのに、浦添市はなぜこのマニュアルを利用せず、子ども達による移動で済ませたの?
     もしかして、保全マニュアルには従うべき義務はない???

6月6日沖縄大学の学生支援GPのプロジェクトのお手伝いで、学生さんと一緒に
     カーミージーの海に行ってきました。広くて、視界を遮る物が何もない海は、
     いつ行っても気分爽快! 詳しくは、Yさんの「アセンブリーのブログ」を
     ごらんくださいませ。

6月8日:港川小学校4年生の総合学習で、カーミージーの海の観察会に
     行ってきました。森の家みんみんのFさんと、山原が得意なSさんにも
     講師をお願いし、今年も最強のメンバーでガイドです。
     港川自治会や子どもたちのお家の方々も、大勢サポートに来て下さいました。
     梅雨が明けたようないいお天気で、熱中症が心配でしたが、無事終了。
     何だか藻場の生き物が少ないような感じだったけど...、それでもみんな
     ナマコやウニやカニを見つけて大騒ぎでした。
     集合場所の岩場(浦添の海岸道路の交差点予定地)には、
     沖縄県版RDB準絶滅危惧種ルリマダラシオマネキが沢山歩き回ってましたよ〜。
     ここもいずれは埋立てられるので、ますます絶滅が加速されるな〜。
      観察終了後、31日の海の生き物の説明を聞いた感想文をいただきました。
     どうもありがとう。見るのを楽しみにしていた生き物は、見つかったかな〜?

6月10日:西洲の海岸の埋立状況を見に行きました。ずいぶん先の方まで道路になってます。
     看板には第二工区についての掲示もありましたから、まだまだ先まで伸びそうです。

      赤土防止フェンスが破れて赤土が流出してたので、意見を書いて
     備え付けの投書箱に入れたら、すぐに丁寧にお答え下さいました。
     破れてるのは表面だけで、内部は大丈夫らしいです。毎週確認してるそうです。
     で、赤土の流出については、海水はフェンスの下から出入りしてるので、
     仕方ないとの事。フェンスの意味なし。

      道路から陸側の部分(緑地予定地)は池のようになっていて、海水が淀み、
     白かった砂浜は汚れて少し茶色くなってます。
     オカヤドカリ類がいるアダンの茂みの前には、「貴重な生き物が居たら
     市の方に報告して対策をとります...」との看板が設置してありました。
      こんな所に設置して、誰が見るのでしょうね?
     看板には、貴重な種としてルリマダラシオマネキが写 真入りで紹介されてました。
     看板の前の岩場(池の辺)でルリマダラシオマネキが沢山チョロチョロしてたので、
     写真を撮影。警戒心が強く、1時間くらい粘っても数カットのみ...。

      工事現場の方にルリマダラシオマネキの事を伝えたら、
     カニの生息場所は工事の範囲外(黄色い旗の外側)なので、
     知っているけど彼らは手をつけられないとのこと。
     でも、近いうちに、浜の茂み沿いにオカヤドカリフェンスを設置し、
     オカヤドカリが浜に入れないようにしてからトラップを使って集めて、
     他所に移動させるそうです。
     これって、工事を始める前にやる必要があったのでは??
     ところで、緑地予定地のルリマダラシオマネキについてはどうなるの???
     カノコガイ類もまだずいぶん沢山残ってますけど...。

6月11日:カーミージーの海の現状が、OTV河川環境シリーズで放送されました。
     浦添市は、「海は埋めるが、オカヤドカリ類が住む海岸植生を残すから大丈夫...」
     みたいな説明をしてました。
     でも、オカヤドカリ類は、海と陸を行き来して暮している生き物。
     植生の先がアスファルトの道路になったら、毎日渚に通うナキオカヤドカリは...。
     その他のオカヤドカリ類も、6〜7月の大潮の夕暮れ時に、
     満潮に合わせて海に幼生を放しにやってきます。
     幼生を無事海に送りだせるのも、今年かぎりかもしれませんね。

      なお、自然環境に関しては不確実要素が大きいので困る...な〜んて
     説明もありました。自然は、人の思い通りにならないから「自然」なのにね。
     お天気なんて、過去のデータに加えて気象衛星まで使っても、
     天気予報がなかなか当たらないのは皆さんよくご存知の通り。
     まともな調査もやらないで手の打ちようがない〜なんて言うのは、
     言い訳にもなってませんよ。
     また、事前調査もまともにできないのに、経過調査が出来るなんて、ねぇ。
     なにより、経過を見守るだけでは保全措置と言えないと思うけれど。

6月16日:港川小学校にて、先日のカーミージー探検隊の調べ学習のお手伝い。
     1校時ごとに各クラスをまわって、子どもたちの質問にお答えします。
     家からも図鑑をたくさんもって行きました。子どもたちはそれぞれに
     テーマを持っていて、図鑑を調べたり、私たちに直接聞きにきたりして、
     新聞作りの準備をします。お昼には、みんなと給食をいただきました。
     ごちそうさま〜。

6月23日:カーミージー・市民モニタリングの実施方法を考えるため、海を見に行きました
     環境の変化を分かりやすく示すためには、調査の対象や場所、方法をどうしたら...。

     3月11日の「生き物救出作戦」で移動させたカノコガイも見に行きました。
     貝はなかなか見つからず、やっと見つけた18個のうち生きていたのは1個体だけ。
     残りはみんなヤドカリ類が入ってました。貝殻には、カラッパやツメタガイ類に
     食べられた痕あり。その一方、貝殻が厚いアマオブネ類はたくさん歩き回ってます。
     移動先は砂地が近いのでこれらの捕食者が多く、カノコガイ類にとっては
     生き残るのが難しい場所だったようです。やはり、安易な移植はダメだったか...。

6月29日:「生き物救出作戦」の報告書の修正版を、浦添市に提出に行きました。
     しかし、今回は受理前に内容を吟味するとのことで、新旧対照表だけ受け取って、
     本文の方は受け取ってもらえません。浦添市の案の通りには修正しなかったからね〜。

7月14日:Nは港川小学校4年生の総合学習「カーミージー探検隊」の発表会に
     行ってきました。海で見たことや図鑑で調べた事を自分たちで新聞にまとめ、
     3年生に向けて発表します。新聞作りは、琉球新報さんからの直伝です。
     発表は、今年もセミの声に負け気味でしたが...、3年生はカーミージーの海に
     いろいろと興味をもった様子でしたよ。

7月19日:カーミージーの海で、しかたに自然案内主催の海草藻場の観察会を行いました。
     暑い中、40名近くの参加者があり、1時間半ほど海を散策しながら
     海草藻場に暮す生き物のことを説明しました。みなさま、お疲れさまでした。
      沖縄タイムスさんの取材があり、海の達人として新聞に載るそうです〜。

      地域貢献で環境教育に取り組む沖縄コカ・コーラボトリング株式会社さんのご紹介で、
     (株)琉仁カスタマーサービス(沖縄コカ・コーラグループ)さんが
     子ども向けの清涼飲料をご寄付下さり、参加者に配付しました。
     ご協力、ありがとうございました。

      なお、カーミージーの側の海には、すでに作業用の足場がいくつも組まれ
     橋脚部分?のボーリング調査が始まっています。
      この場所は、貴重種のカサノリ類の成育範囲として那覇港管理組合
     那覇港(浦添ふ頭地区)港湾整備に伴う海域環境保全マニュアル
     記載され、その保全策に関しても詳細に記載されています。
     カサノリ類だけにとどまらず、レッドデータブック等に記載された
     希少種についても、必要に応じて有識者の指導・助言を得て
     適切な措置を講じる必要があると示してあります(p.47)。
     カサノリ類や、海草藻場に棲息する微小カノコガイ類の保全措置は、
     すでになされたのでしょうか。

7月20日:海の日
      カーミージーのイノーの生き物の状態を記録しに行きました
     良好な環境の海草の葉には、「改訂版 レッドデータおきなわ-動物編-」で
     準絶滅危惧種に指定されたクサイロカノコも見られました。

      いつも観察会を行っている場所の近くでは、すでにボーリング調査が終了したもよう。
     調査済みの穴からは、水温約28度の地下水が毎分数十リットル以上?も
     噴出してます(動画)。この周囲には、僅かに湧き出る地下水を頼りに
     棲息している生物がいるのですが、ここに大穴が開いて地下水位や流出量 が低下すると、
     いずれは既存の生物に影響が出るはず。
      穴の周囲をよく見ると、足場のパイプを固定していた金具がたくさん捨ててありました。
     調査中に錆びたからでしょうね。浦添市の担当者は、事業者が出来る範囲で環境に配慮....
     なんて説明していましたが、壊れた資材を平気でポイ捨てするなんて、最低 :^(

8月2日:港川小学校の総合学習「カーミージー探検隊」のページがリニューアルされ、
     「生き物救出作戦」のページとして公開されました。
     なかなかの力作です。子どもたちの感想も、読みやすく整理されてますよ〜。

8月7日沖縄県立総合教育センター主催の、短期研修の実習
     午後から、カーミージーの海で生き物観察を行いました。
     熱中症対策の帽子や長そでや水を持ってきてね〜と念を押しておいたのに、
     持って来ない人がそれぞれ数人。子どもじゃなくて、学校の先生がですよ?!
     も〜。
     昨日の演習では自然を見る練習をやっておいたのに、
     海に出ても講師のあとをついて歩いて、
     「環境」についての説明を待ってるだけの人もいて....脱力。

8月11日:午前中、カーミージーの岩の日陰で新報さんの取材を受けました。
     生き物の暮らしや人と海との関わりについてお話したところ、
     海の生き物の新たな楽しみ方についても載せてもらえることになりました。
     親子での海の楽しみ方については、8月18日の「琉流」に掲載予定とのこと。

      午後は、浦添の里浜活動についての打ち合わせ。「生き物救出作戦」を
     おこなった生徒のお父さん、子どもの活動を受けてついに自ら動き始めました。

8月16日:今年で2回目を迎える大平自治会の海のイベントに、講師として参加。
     子どもたちにカーミージーの海の生き物を紹介しました。
     潮はあまり引かなかったのですが、貝やカニ、ウニやナマコなど、
     石の下にはいろんな生き物が隠れていました。
     イモガイ類の卵嚢も見られましたし、砂茶碗もたくさんありましたよ。
     お昼には、美味しいバーベキューをいただきました! ごちそうさまでした。
     もうじきここにも道路が覆いかぶさり、広い海の景色も変わってしまいます。

      なお、「地球温暖化は人の力ではどうにもならないのだから、
     環境問題への取り組みは無駄!」とおっしゃるお年よりもいらっしゃいましたが...
     それでは子ども達に対してちょっと無責任。
     今の地球温暖化を引き起こしたのは、私たち大人なのですから。
     地域の方々には、残された自然の現状をもっともっと知ってほしいな〜と思いました。

8月18日:港川小学校の道徳教育の研修として、先生方をカーミージーの海にご案内。
     食事のあとは、環境学習と道徳教育についての講話も。
     どちらも、子どもに押し付けてはダメ。授業のマニュアルを覚えても無駄 。
     まずは、信頼できる大人としていろんな場面で手本を示すことが大切。

      琉球新報の『琉流』に、沖縄の海岸の生き物の記事が載りました。
     あ〜まん海歩記 には、元となったカラー写 真を掲載しました!  見てね〜。

8月21日:Nは、カーミージーの海で8月の定点調査。海草の表面 に白いシルトが堆積し、
     これまでより泥っぽい感じ。しかも一番岸寄りの地点は海草が減ったような...。
     西洲方面を見ると、チビスンチャーの横に白っぽい琉球石灰岩?を積み上げる
     重機が見えます。もうすでに海岸の半分まで埋立が進んで来たなんて...。
      イノーには、スコップでやたらと砂を掘ってる団体さん。適当に掘るだけで
     調査っぽく無いし、バケツを持ってたから貝か何かのマニアかな〜。

      カーミージーの海岸は不法投棄が多く、不法な野焼きをする人も後を絶たず、
     砂浜には釘やガラスがたくさん落ちてます。子どもたちが安全に活動できるよう、
     浦添市は何らかの対応をとってほしいと思います。

      ビジネス・モールうらそえに、「浦添の西海岸開発で思うこと Part 2」の
     タイトルで、港川小学校の活動を紹介した下地さんのエッセイが載っています。
     浦添にお住まいの皆さま、浦添にも広い海があったことをご存知ですか?
      Part 1はこちら

8月23日:午後から、港川自治会の追い込み漁を見学。昨日から仕掛けてあった
     網に向かって、子どもたちも一緒に魚を追い込みます。網を引き上げると、
     ハタタテダイの群れやアバサー、ミナミウシノシタ、アオヤガラ、カマス類、
     ミノカサゴ類、イットウダイ類等々がたくさん。様々な魚に混じって、大きな
     コモンヤドカリも。ひとしきり魚をながめたら、また海に戻してあげました。
     海から上がったら、予め捕まえておいた魚で作った魚みそ汁とおにぎり、
     そしてかき氷をみんなでいただきました。ごちそうさまでした。
      今年は追い込み漁の他にカヌー体験も。最後に参加者全員でカーミージーの
     岩の周囲のごみ拾いを行って終了。来年からは自然に負荷をかけない
     イベントにシフトする予定とのことでした。

8月26日:夕方から深夜まで、浦添市民里浜ネットワークの打ち合わせ。疲れました。

8月27日:「沖縄環境マニフェスト市民の会 」が衆議院議員選挙立候補者に対して
     環境問題への意識に関するアンケートを行い、結果を公表しました。
     浦添の海の埋立についても回答があります。
      アンケートの結果には、党のカラーや丁寧さの違いが出ていて、
     興味深いですよ。

9月9日那覇港湾・空港整備事務所により、カーミージーの海にかける橋の「橋梁取付部分」
     の護岸案についての説明があるとのことで、港川自治会まで行ってきました。
     夜の7時から夜中の11時まで、長かった〜。

      メインは、これからも子ども達が海を利用した環境学習をつづけられるよう、
     護岸の形について意見がほしいとのこと。でも、一般の人にはわかりづらい
     専門用語を交えながら、橋梁基部の平面設計図や断面図の案がいくつも示され、
     さあどうするのがいいですか?...と、いわれても...。
      さらに、浦添市の企画課からは、橋梁基部の護岸の設計にからんで、
     不確定要素が高いながらも周辺の護岸整備の事業案についての説明も。
     参加者からは、交差点付近の他の道路とのからみについての質問もあって、
     話はさらにややこしく...。次からは、他の道路の担当者も参加してほしいなぁ〜。
      結局、この場ではどうしようもないので、市民に広く情報を提供して
     協議できる場を、浦添市の方で何とかして作ってもらう...ということを
     お願いしました。

      なお、以前から気にはなっていたのですが、この橋梁の設計を行っている
     パシフィックコンサルタンツ株式会社(PCKK)は、辺野古のボーリング調査で
     トラブルをおこしたり、ODAがらみで不正を行ったりして問題になっている
     株式会社パシフィックコンサルタンツ インターナショナル(PCI)とは別 会社なので、
     全く問題なしとの説明でした。即答!
      確かに、 PCKKのウェブサイトのグループ情報を見ると、両社は双方を
     完全子会社とする持株会社パシフィックコンサルタンツグループ株式会社(PCIG)
     の下にあり、別会社となっていますね。
       海に投棄した古い機材は、すでに回収させたとのこと。大量の湧水については、
     どうせ埋めるのだから問題なしとも。埋める所なら、環境への配慮は不要なの?

9月11日浦添市では、「牧港補給地区(キャンプ・キンザー)跡地利用に関する
     市民アンケート調査」をおこなっているようです。 締切りは14日。
      牧港補給基地が返還されて陸上に道路を作ることができれば、
     サンゴの海を埋め立てる必要もなくなるし、余分なお金をかけて
     橋梁をつくる必要もなくなるのにね。 アンケートは、埋立ありきの内容ですが...。
      今後、浦添市民の方々からも広く意見を募集するそうですので、興味のある方は
     浦添市企画部企画課 跡地利用計画推進室の方に問い合わせてみられてはいかがでしょう。

9月12日:思い立って、カーミージーの海草藻場の記録のページを作り始めました。(追加)
     これまでに撮り溜めた藻場の写真や、生き物の写真を整理して掲載しようと思います。
      道路埋立工事が進むと、イノーに泥が溜まって海草も枯れて来るかもしれませんし、
     調査地点の一部は、沖縄県版RDBで準絶滅危惧種のルリマダラシオマネキと共に
     橋桁の下に埋もれてしまいます(埋める所は環境への配慮はしない?らしいからね)。
     みなさんも、観察しやすい生き物を見つけて見守り続けることで、
     海の変化に気づくことができると思いますよ。

9月17日:Nは、那覇港湾・空港整備事務所の方々に、カーミージーの海をご案内。
     埋立予定地に居るルリマダラシオマネキ、傾斜護岸設置後に付着するであろう
     オハグロガキクロフジツボ(知らずにゾーリで歩くとキケン)などを紹介。
     道路ができても安全に海に出入りできるよう、人の通り道の設計を考えてもらいます。
     午後はついでに9月分の海草モニタリング。海岸のコアマモのパッチが
     一部消失しかけ。レモンカノコもクサイロカノコも見つけられず。 台風の影響?

9月22日:KODOMOバイオダイバシティ<漫湖>。港川小の子どもたちも、参加・発表しました。
     沖縄の小学生たちにとって、内地の小学生や中学生も含めた「討論の場」に
     参加できたことは、とてもいい刺激になったようでした。
      環境省 那覇自然環境事務所の所長さん、カーミージーの海についてとても興味を
     示して下さり、カーミージーの海の今後の保護活動の展開が楽しみとなりました。

9月24日:今日の沖縄タイムスの19面に、KODOMOバイオダイバシティ<漫湖>の記事。
     港川小学校から参加した子どもたちは、彼らが3月に行った「生き物救出作戦」について
     素晴らしい発表を行いました。また、他の地域の子どもたちの活動報告を聞いて、
     カーミージーへの想いが一層強くなったようでした。地域の皆さま、応援よろしく
     お願いいたします。

      浦添市西海岸開発課によると、カーミージーの海に架ける橋の設計が決まったとの事。
     設計に関しては、市として説明会あるいはフォーラムを開催して、利用者である市民から
     広く意見を集めると約束していただいたのに。まあ、その場しのぎでも、
     「広く市民の意見を聞く」と言ってもらえたのは、ちょっと前進だったのかな〜。
      実際に設計を担当している那覇港湾・空港整備事務所の方にはとても丁寧な対応を
     していただいていただけに、約束を無視して責任を那覇空港・港湾整備事務所に押し付ける
     ような浦添市のやり方にはがっかり。

9月25日:浦添市西海岸の西洲側の埋立状況を確認に行きました。丁度、浦添市の
     西海岸開発課の方が視察に見えたので、一緒に海岸を歩かせてもらいました。
      久しぶりに歩いた海岸は、赤土流出防止フェンスは破れてるし、傾斜護岸の下の方は
     泥が溜まって滑りやすいし、レモンカノコはまだ埋立予定地に取り残されているし、
     その側のルリマダラシオマネキの生息地は水位が変化して個体数が激減してるし、
     浜にあるオカヤドカリ類の防護壁が中途半端なので、砂浜に出た個体が茂みに戻れず
     ウロウロしているし、環境への配慮はどうなったの?って感じです。

      昨日連絡があった橋の護岸の設計の件で訂正です。浦添市西海岸開発課は、
     橋の護岸の設計内容については全然把握していないとの事。設計内容に関しては、
     那覇港湾・空港整備事務所の方で、ウェブサイト等で公開するか検討中だそうです。

10月4日:カーミージーの海に架ける橋の基部の設計案が、新しくできたそうです。
     9日には浦添市民里浜ネットワークへの説明会があるそうですが、
     カーミージーの海を利用する一般の市民や学校関係者にも、浦添市は
     きちんと分かりやすく説明を行ってほしいと思います。
      なお、泡瀬や辺野古の海の埋立は軒並み計画再検討?になってますが、
     カーミージーのサンゴ礁の埋立も、工事中断とか再検討とかに
     なるといいな〜。 橋をやめて基地内の道路を利用すれば安上がり

10月9日那覇港湾・空港整備事務所より橋脚部分の新たな設計について説明が
     あるとのことで、夜7時から浦添に行ってきました。不要な傾斜護岸は
     全てやめて、埋立面積は必要最低限に。安全に海に出られる場所には、
     なだらかな階段。橋脚で流れが変わって水路が今以上深くならないように、
     現在の水路を避けて設計。子どもやお年よりも安全に海を利用できるよう、
     ずいぶん頑張ってくださったようです。 ありがとうございました。

      説明のあと、浦添市民里浜ネットワークの打ち合わせ。

10月18日:Nはカーミージーの定点調査。調査地点の地図を完成させるため、
     目印の岩の位置を再確認。今日は北風が強く、さざ波が立って水中が
     見にくい状態でした。海草の葉上に居るはずの巻き貝類は全く採集できず、
     葉の上にはうっすらとシルトが堆積。 湧水のカノコガイ類も見つからず。

10月21日:カーミージーの定点調査地点の細かい地図?を作って、海草藻場の定点観測(作成中)
     のページのおおまかな地図に、リンクしてみました。

10月22日ビジネス・モールうらそえより、「近自然工法」についての講演会のお知らせ
     日本の自然素材や伝統技法を活用した、これまでに無い環境土木技術を開発された
     福留さんの講演会現場研修会が、11月1日と2日にあります。
     詳しくはこちらをご覧下さい。

11月14日:浦添のカーミージーの定点調査。ついに昼は潮があまり引かなくなったので、
     今月からは夜の調査に。夜にデータを記録することは考えてなかったので、
     調査地点を探すのにちょっと時間がかかりました。写真撮影なども最初のうちは
     うまく行かずに試行錯誤。
       先月と比べて岸の方に砂が堆積していて、ルリマダラシオマネキの巣穴が
     多かったサンゴ礫地帯は、白い砂に埋まっていました。先の台風の影響かな?

12月12日カーミージー定点調査。夜中の10時〜12時半頃まで、海を歩いて
     海草の状態や生き物の写真を撮ってきました。風もおだやかで暖か。
     ずいぶんアーサが増えて来ました。ホンダワラ類も伸びてます。

 

 

 
 
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