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カーミージーの海草藻場の記録
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毎月の定点調査の時に気がついた事のメモです。2009年6月〜2011年12月
各地点の記録写真は、こちらからご覧下さい(ただいま、一部は作業中)。
各月別の写真アルバムは、こちらからご覧下さい。
2011年3月までの旧あ〜まん海歩記 の記事は、調査の日までさかのぼって探してみてください。
2011年4月からは、をクリックすると各月の調査記事が読めます。
2012年からは、あ〜まん海歩記の定点調査のカテゴリーに記録を掲載しています。
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2009年6月23日: カーミージー・市民モニタリングの実施方法を考えるため、海を見に行きました。
環境の変化を分かりやすく示すためには、調査の対象や場所、方法をどうしたら...。
3月11日の「生き物救出作戦」で移動させたカノコガイも見に行きました。
貝はなかなか見つからず、やっと見つけた18個のうち生きていたのは1個体だけ。
残りはみんなヤドカリ類が入ってました。貝殻には、カラッパやツメタガイ類に
食べられた痕あり。その一方、貝殻が厚いアマオブネ類はたくさん歩き回ってます。
移動先は砂地が近いのでこれらの捕食者が多く、カノコガイ類にとっては
生き残るのが難しい場所だったようです。やはり、安易な移植はダメだったか...。
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2009年7月20日: 良好な環境の海草の葉には、「改訂版 レッドデータおきなわ-動物編-」で
準絶滅危惧種に指定されたクサイロカノコも見られました。
いつも観察会を行っている場所の近くでは、すでにボーリング調査が終了したもよう。
調査済みの穴からは、水温約28度の地下水が毎分数十リットル以上?も
噴出してます(動画)。この周囲には、僅かに湧き出る地下水を頼りに
棲息している生物がいるのですが、ここに大穴が開いて地下水位や流出量
が低下すると、
いずれは既存の生物に影響が出るはず。
穴の周囲をよく見ると、足場のパイプを固定していた金具がたくさん捨ててありました。
調査中に錆びたからでしょうね。浦添市の担当者は、事業者が出来る範囲で環境に配慮....
なんて説明していましたが、壊れた資材を平気でポイ捨てするなんて、最低
:^(
追記: 那覇港湾・空港整備事務所による9月11日の説明では、海に投棄した古い機材は、
すでに回収させたとのこと。大量の湧水については、どうせ埋めるのだから問題なしとも。
埋める所なら、環境への配慮は不要なの?
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2009年8月21日:海草の表面に白いシルトが堆積し、これまでより泥っぽい感じ。
しかも一番岸寄りの地点は海草が減ったような...。
西洲方面を見ると、チビスンチャーの横に白っぽい琉球石灰岩?を積み上げる
重機が見えます。もうすでに海岸の半分まで埋立が進んで来たなんて...。
イノーには、スコップでやたらと砂を掘ってる団体さん。適当に掘るだけで
調査っぽく無いし、バケツを持ってたから貝か何かのマニアかな〜。
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2009年9月17日:3月に子どもたちがナマコ等を放した所の近くのコアマモのパッチが、一部消失しかけ。
カノコガイ類を放した湧水地点では、レモンカノコも見つけられず。
沖の海草藻場では葉上性巻き貝類が全く見られず、クサイロカノコも見つけられず。
先の台風の影響?
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2009年10月18日:調査地点の地図を完成させるため、目印の岩の位
置を再確認。
今日は北風が強く、さざ波が立って水中が見にくい状態でした。
海草の葉上に居るはずの巻き貝類は全く採集できず、葉の上にはうっすらとシルトが堆積。
湧水のカノコガイ類も見つからず。
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2009年11月14日:ついに昼は潮があまり引かなくなったので、今月からは夜の調査に。
夜にデータを記録することは考えてなかったので、調査地点を探すのに
ちょっと時間がかかりました。写真撮影なども最初のうちはうまく行かずに試行錯誤。
3月の生き物救出作戦で移動させたナマコ、夜は20尾以上も出て歩いてました。
昼は石の下に隠れていたのですね〜。
先月と比べて岸の方に砂が堆積していて、ルリマダラシオマネキの巣穴が
多かったサンゴ礫地帯は、白い砂に埋まっていました。先の台風の影響かな?
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2009年12月12日:カーミージー定点調査。夜中の10時〜12時半頃まで、海を歩いて
海草の状態や生き物の写真を撮ってきました。風もおだやかで暖か。
ずいぶんアーサが増えて来ました。ホンダワラ類も伸びてます。
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2010年1月11日:天気が良かったので、夜はカーミージーの定点調査に行ってきました。
アーサや褐藻がどんどん茂って来てます。イソアワモチも沢山出歩いてます。
いつもルリマダラシオマネキが居る辺りでミナミコメツキガニの食べ跡を発見。
掘ってみたら、抱卵雌が出てきました。卵を持ってるのを見るのは珍しいです。
こんな時期に抱卵してるなんて...。
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2010年2月15日:小雨混じりの北風の中、カーミージーの海の定点観測。
カーミージーの海岸は、昨日の雨で海岸に流れ込む水が増えたようで、
あちこち砂浜がえぐれてます。海には、アーサ等を採る人がたくさん。
北風が強くて水の中はあまりよく見えませんでしたが、海草は寒さで少し
葉先が枯れてる様子。あちこちに、リュウキュウスガモの種が転がってました。
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2010年3月28日:ホンダワラ類とアオサ類の繁茂はピークを過ぎた感じです。
リュウキュウスガモには小さな実が付き、コアマモには花が付いてました。
涸れかけた湧き水で、小さなカノコガイ類を発見。何とか頑張って増えて欲しい。
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2010年4月15日:カーミージーの定点観測に行きましたが、20分ほどで雨がパラパラ...。
予想外の土砂降りとなり、やむなく撤収。準備不足もあり、もう一度出直しです。
2010年4月29日:カーミージーの定点調査に行ってきました。
暑くもなく、いいお天気。しかもゴールデンウイーク初日。
沢山の家族連れが海に出て、思い思いに散策してます。
貝や海藻をたくさん採ったお年よりもあちこちに。
今日は、リュウキュウスガモの実と、コアマモの花を見つけました。
沖の前方礁原にもコアマモが茂っていて、ここでも沢山の花を付けていました。
沖の方にも、どうやら湧き水があるようです。
レモンカノコの湧き水は、水量が減って元気がありませんでしたが、
小型のカコノガイ類を8個体確認することができました。
リュウキュウスガモの茂みでクサイロカノコを探しましたが、
見つかるのはキンランカノコばかり。クサイロカノコは何処に?
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2010年5月18日:夕方から、カーミージーの定点観測に行ってきました。
昨日までの大雨の影響は特に見られず、薄曇りの穏やかなお天気。風も殆どありません。
海岸にあった小屋は撤去されて整地されており、日よけの一部は海岸の茂みに
粗大ごみとして放置してありました。自主的に撤去したのか、行政が撤去作業を発注したのか。
ただでさえ不法投棄の多いところなので、きちんと管理してほしいと思います。
あちこちの岩場では、チゴガニやルリマダラシオマネキがたくさん穴から出て、
せわしなく餌を食べています。ここのところの雨続きで、ゆっくり餌を
たべられなかったのかもしれません。 岩場からは、アーサ類がずいぶん消え、
別の小さな緑藻類が増えて来ました。
スキゲヒバリのポイントでは、砕かれた貝殻が散乱していて、カニか何かが
スキゲヒバリを食べている事がわかります。
カノコガイ類のポイントでは、雨の影響で湧水の量が先月より増え、
以前の状態に戻っています。でも、貝の数は減ったまま。
コアマモの花は先月より減った感じ。種?と思われる茶色い穂?もありました。
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2010年6月17日:夕方は6月のカーミージー定点調査。風が強く、帽子を何度も飛ばされそうに
なりながら、何とか終了。コアマモの花はもう殆ど終わり。調査地点の岩の
周囲には、キラキラ輝く小さなブルーのルリスズメの稚魚が群れてます。
湧水がある辺りは、まだアナアオサが繁茂。周囲の温度が低いからかな〜?
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2010年7月13日:カーミージーの定点観測に行ってきました。3日連続です。
日差しが強くて暑いのですが、風に吹かれながらゆっくりとイノーを歩くと、
とってもいい気持ち。場所によって、海草の表面に泥が堆積しているのが
少し気になりました。また、サンゴ地点の近くまで砂の山々が迫ってきて、
ゴカイやギボシムシの活動が活発になったことがわかります。
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2010年8月13日:午後から、カーミージーの定点観測。岸辺では、石切り場跡の文化財調査が進行中。
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2010年9月10日:カーミージーの定点観測。暑い日が続いたからか、干上がる場所では
海草が枯れてます。二枚貝のタイラギの仲間もずいぶん死に殻が目立ちます。
道路建設に伴う埋蔵文化財調査によって土砂が海岸にまき散らされ、
準絶滅危惧種のルリマダラシオマネキの棲息場所がずいぶん荒らされてます。
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2010年10月21日:1ヶ月半ぶりに、カーミージーの定点調査。月始めの大潮は悪天候でパス。
昼間はあまり潮が引かなくなり、ついに、深夜の調査の季節がやってきました。
夜になると昼間は見れない生き物が出歩いていたりして、なかなか楽しいです。
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2010年11月20日:もうすぐ満月。今夜は11月のカーミージー調査に行ってきました。
内陸は寒かったけれど、海に出たら少し暖かい。海草の表面には、茶色い
糸状藻類が繁茂しています。ウミヒルモとリュウキュウスガモで、花と実を
確認。コアマモや他の海草はよくわからない...。海岸には細かい砂が
打ち寄せられて、礫の上を覆っている。カノコガイの湧水も白砂で埋まり、
貝の数が少し減った感じ。台風の影響か、埋立の影響か...?
基地のフェンス沿いには、オレンジ色の強力な街灯が多数設置され、
海の方を照らしています。これでは、ウミガメ達は海草を食べに来られないかな〜。
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2010年12月18日:夜から、今年最後のカーミージー定点観測。内陸部は寒かったけれど、
海に出て海水に手を入れたら、暖か〜い! 風もなく、穏やかな満月。
もう、岩の表面にはアーサが伸びつつあります。イソアワモチも元気。
リュウキュウスガモは花が満開でした。 その他の海草には花はなし。
波がなかったので、今日は小さな生き物が結構見つかりました。
イカ、カニ、ケヤリムシ、イソギンチャク、巻き貝、ナマコ等々。
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2011年1月16日:今年1回目のカーミージー定点調査。雨が降り、北風も強く、寒い。
動物はあまり見られませんでした。でも、湧き水のある所はずいぶん暖かくて
びっくりです。海草には花も実もなし。スキゲヒバリのポイントは、
砂が黒くなって腐った感じ。貝の密度も低下してます。
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2011年2月20日:小雨が降る中を、カーミージーの定点観測に行ってきました。
春になり、やっと昼間の調査が可能となりました。
冬の寒さが効いたのか、海草は先の方が枯れて千切れて短くなっています。
そのおかげ?で、葉上貝類やその卵塊がよく見える様になりました。
コアマモの一部では花が少しだけ確認できましたが、
その他の海草には花は見られませんでした。
リュウキュウスガモの種が浮かんで流れており、海岸では発芽した種を発見。
沖の岩場には、ヒトエグサがたくさん生えています。北風の影響か、
岩場周辺の砂が流されて何となく減った感じです。スキゲヒバリは数が減っています。
湧水がある所のアナアオサは濃い緑色になり、遠目にはヒトエグサが生えている様。
まだまだ寒いためか、カニ類は殆ど見られません。タコは出歩いていましたけれど。
西洲方面を見ると、基地沿いの海岸の中程まで進んでいた埋立工事がさらに進み、
いよいよ橋の橋脚造りが始まりそう。大型の建設機械が設置されていました。
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2011年3月18日:午後からカーミージーの定点調査に行ってきました。
風はつめたいものの、日が射すと暖かく、潮だまりに手を浸すととっても温かい。
タツナミガイが産卵していたり、コアマモに花が咲いていたり、春ですね〜。
アーサのピークは過ぎた様で、他の海藻が茂ってきました。海藻の表面
には
小さな葉上性巻き貝がたくさん歩いています。
なお、スキゲヒバリの観察地点の岩の窪みで丸々と太った大きなシオボラを発見。
ここのところ、スキゲヒバリの集団が小さくなってきて心配していたのですが、
どうやらこいつがスキゲヒバリを食べまくっていた様です。
チビスンチャー方面を見ると、新しい橋脚の工事が始まり、
海中に太い杭が何本も打ち込まれているのが見えます。
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2011年4月17日:カーミージーの定点調査に行ってきました。
工事現場のゲートで「カーミージーに行く」と伝えれば、新設された歩道を通
って
カーミージーに行ける...と言う説明でしたが、まだ整備されていない様子。
しかも工事現場のゲートは閉まったままで、警備の人は居ませんでした。
いつも観察会をやっている辺りの岩場には、黒い大型土嚢がたくさん積んであります。
潮だまりに沢山いたミナミトビハゼは、どうしているだろう。
海草藻場にはあちこちにモズクが生えています。タコも結構見かけました。
アーサはずいぶん減ってきましたが、雰囲気的には先月からあまり変わらない感じ。
お天気が悪いせいか、埋立予定地の岩場のルリマダラシオマネキは穴に入ったまま。
コアマモには沢山の花が咲いていました。途中から雷を伴った雨となり、
他の生き物についてはゆっくり観察できませんでした。
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2011年5月18日:午後から、カーミージーの定点調査。いつも車を止めている岩場の辺りはすでに
埋め立てが進んでいます。陸に近い調査地点のコアマモもルリマダラシオマネキも、
すでに砂利の下に埋もれてます。埋め立ての周囲には分厚い汚濁防止フェンスが設置され、
作業区域内の泥水は、1カ所に設置された太いパイプから外に排出されるようになってます。
台風1号の影響なのか、イノーの中の海草の表面には細かい泥やシルトが付いておらず、
すっきりした感じ。場所によっては、葉上微小貝類がたくさん歩いてます。
沖のコアマモとウミヒルモには、花やつぼみが付いていました。なお、今年は寒いからか、
カニやナマコがあまり見られません。そのかわり?まだアーサが生えてたりします。
モズクもちらほら見られます。海の中は、季節が遅れている感じ。
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2011年6月19日:カーミージーの定点観測。先日の探検隊の時も気になっていたのですが、
以前の様に海草が出るほど干上がりません。台風の影響か、埋め立ての影響か、
潮が引くときの水路が変わって潮が引きにくくなった様です。潮が十分引かないまま
次の潮が満ちて来ました。
カーミージーに通じる道はゲートで閉じられていたのですが、工事現場事務所に
人が居たので声を掛けて通してもらおうと思ったら、なんと勝手に水道使って水浴びしてる
おじさん。毎週毎週こんな事する人が来ると、ゲートが閉じられてしまうのも仕方ありませんね。
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2011年7月14日:カーミージーの定点観測に行って来ました。
やはりあまり潮が引かず、どうやら工事で設置された汚濁防止膜が水路を遮った事で
潮の動きが悪くなっている感じです。その汚濁防止膜はつなぎ目に隙間があり、
4カ所から工事水域内外を海水と赤土が出入りする様になっています。
干満の度に隙間から出入りする海水の流れで海底が掘れて深くなり、
深みの周囲にはサンゴ礫が盛り上がってます。礫以外の砂泥は周囲の海草の葉上に
堆積して、広く泥っぽいエリアを形成していました。
そもそも、干満の差がある海岸で汚濁防止膜を使って泥海水を封じ込める事は不可能。
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2011年8月15日:終戦記念日 カーミージーの定点観測。
橋脚の工事が始まってから調査地点の潮の引きが悪くなり、
調査地点の海草の状況が確認しにくくなったので、あまり変化らしきものは感じられません。
台風の影響はほとんど無いのですが、海岸の砂浜にナガウニや
イワオウギガニが居たりして、台風の波で沖から流されて来た事がわかります。
なお、台風の影響か、工事現場の矢板設置が終了したからか、
工事現場周辺の海草の表面に堆積した泥は少し減った様な感じです。
工事現場の周囲を見ると、汚濁防止膜を固定するアンカーのロープが遊んでいます。
よく見ると、土嚢はそのままですがその上の汚濁防止膜はすでに撤去してありました。
でも、矢板から土嚢までの作業区域はまだ泥で白く濁っているのですけれど.....??
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2011年9月26日:カーミージーの海の定点観測(9月)。
道路工事もずいぶん進み、橋の基部の盛り土が出来上がって来ました。
汚濁防止膜も縮小され、膜の周囲にあった大きなコンクリートブロックは
重機を使って取り除かれた様で、海草藻場にはキャタピラの痕が
何本もくっきりと残っています。海草の表面の泥は先の台風によって
少しは取り除かれた様ですが、歩くとまだまだ赤土が舞い上がります。
汚濁防止膜が取り除かれたので海岸近くのコアマモの地点に行ってみたのですが、
やはりシルトに覆われていてコアマモ群落は全滅でした。しかし、
少し離れた所にある岩には、キクメイシモドキが数個体生きていてびっくり。
あらためて泥場での強さを実感しました。
沖のキクメイシの近くにあるコアマモは、台風の影響もあるのか
少し砂に埋もれた様になって、範囲も縮小していました。
定点の5番目の岩の先には、海草の生えていないサラサラの白い砂地が
あるのですが、台風で砂が移動し、地形が変わっていました。
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2011年10月27日:Nはカーミージー定点観測。今月からいよいよ夜中の調査になりました。
新月だったので、海は真っ暗。ポイントを探すのに時間がかかり、
気がついたらいつのまにか満ち潮に! 慌てて岸にもどりました。カノコは見れず。
北風が続いた影響か、沖側の地点では砂が増えた感じ?
ウミヒルモには実がなってました。タツナミガイが沢山居たのは夜だから?
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2011年11月26日:午前0時頃から、カーミージーの定点観測。
北東の風が強くて結構寒いけど、潮干狩りの人がたくさん来ている。
風で水面にさざ波が立ち、水中がよく見えない。また、潮が良く引いているので、
浅い潮溜まりがたくさんできていて、海水の表面は冷たくなっている。
流れのある所や少し深くなった所ではカニが出て歩いているが、全体的に生き物は少ない。
岩の表面には、少しだけアオサ類が伸びて来た。水中の岩には、ホンダワラ類が伸び始めた。
海岸では埋め立て工事が進み、岸近くの流れが変わり、水深が深い場所も変化している感じ。
今回も新月で暗いので、岸に近い場所での調査はとりやめとした。
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2011年12月22日:夜中から、カーミージー定点調査に行って来ました。今年最後の調査です。
北風が強く、水面がさざ波立って水中がよく見えません。リュウキュウスガモには
実が出来てます。ウミヒルモには花や実は見えず。岩の表面には、アオサの仲間が
繁茂し始めました。ホンダワラ類も長く伸びて成長してます。他にも、たくさんの
海藻類が見られる様になり、海草の葉上にも茶色い糸状藻類が繁茂してます。
サンゴは砂に埋もれつつも、何とかがんばってます。タツナミガイは卵塊を産んでました。
流れのある所で、オレンジ色の葉っぱに擬態するナンヨウツバメウオの幼魚を発見。
一通りの定点撮影を終了し、生き物を探して写真を撮ろうかと思った所で...
急に強い北風が吹き付ける様になり、小雨模様に。急いで陸に戻って、調査終了。
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2012年からの調査は、あ〜まん海歩記の定点調査のカテゴリーでご覧下さいませ。
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