2017年5月13日

 

調査経路はこちら。 


 ゴールデンウイークが過ぎ、ひっくり返されたままの岩が目立ちます。海草藻場には、相変わらずモズクがたくさん伸びています。海が富栄養化して茂っているのか、モズクを食べる生き物が減った結果なのか。梅雨時にモズクが伸びてるなんて、今年が初めて。
 度重なる白化にも耐え、毎回復活していたシャコガイが、ついにだれかに取られてしまいました。岩が割られ、白い穴が残るだけ。調査を始めた最初の頃から変わらないのは、クロナマコとニセクロナマコぐらい。カニも、貝も、ウニも、小魚も、イソギンチャクやクリイロナマコさえも、見えなくなりました。さすがに、豊かな海とは呼べないレベルになってしまった感じ。

 岸辺には、食べて捨てられた生臭い貝殻と、野焼きで溶けたビニール。道路沿いには不法投棄の家電製品と、海で楽しく遊んだあとの花火のごみ。道路が開通したら、どうなるのだろう。