2018年5月17日

 

調査経路はこちら。 


 今年は空梅雨。一気に暑くなり、日焼けしてしまいました。駐車場が無いので、車は歩道に乗り上げて停められています。海には相変わらず人がたくさんいて、バケツ一杯の立派なクモガイや、網袋一杯のテラジャーを採っている人も。あちこちの岩は、ひっくり返されたまま。海は、ゴールデンウイークの期間中に、相当荒らされた感じです。よ〜く探せば海草藻場にもクモガイが数尾見つかりましたが、みんな棘が伸びる前の若い個体。成長して卵を産んでいる立派なサイズの個体が捕られてしまったら、あっと言う間に数が激減するでしょう。

 海草藻場では、海の生き物が全般的に激減し、今年の港川小学校のカーミージー探検隊では、ゴカイの卵塊と、トゲアナエビと、クロナマコとニセクロナマコくらいしか、動物が見つけられませんでした。ソデカラッパもほとんどいない。モズクは全くと言っていいほど生えておらず、冷たい水路に数本伸びるだけ。コアマモはあまり茂っていません。

 岸近くの水路のサンゴはまだ元気ですが、浅いイノーの中のサンゴは、白化が始まっています。沖のサンゴ類は、まだ白化していません。これは、暑さに弱い種類は、去年の白化で死に絶えたからでしょうか。ミドリイシの仲間は数株しか見つからず、ハマサンゴの仲間も極わずか。残っているのはほぼキクメイシの仲間だけです。ちょっと気になったのが、干上がる所に生えたガラガラの仲間?が死んで、岩場一面が白く覆われていたこと。初めて気づいた光景でした。

 里浜の自然を、これからもずっと残して、みんなでいつまでも使って行くために、里浜カーミージーの海の利用のガイドラインを公開しました

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