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 佐敷干潟 干潟と砂洲の変化

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  2003年6月 シュガーホール裏手の階段からの風景。 右手の冨祖崎から伸びる砂洲の中央には、モクマオウの林があります。砂洲の先端は、海岸からまだ遠く。
         写真の中央から左側は 転石は少なく、さらさらとしたきれいな砂地。右手は細かい砂と泥の干潟で、奥に行くと非常に柔らかくて歩けなくなります。


 


 

  2004年4月 ビーチクリーンの風景。与那原、西原、中城、北中城などから中城湾に捨てられたゴミが、冬場の北風に流されてたくさん流れ着きます。
         砂洲の先端が、少し近づいてます。砂洲の先端までの距離感が、よくわかるかと思います。砂洲の先端近くの木が少し成長しています。
         階段近くに埋もれていた四角いブロックが、露出したのが変わったところ。

 

 


 

  2005年12月 砂洲が一気に伸びて、岸に近づいて来ています。与那原の埋立の影響で、海の流れが変わったのかもしれません。
         モクマオウ林の向こう側の砂洲に切れ目ができて、写真右手側の干潟では水の流れが良くなってます。
         このため、右手の泥干潟では表面の泥が流されて、沢山の白い転石が露出しています。

 

 


 

  2007年4月 砂洲がさらに伸びて、ずいぶん岸に近づいてきました。波で流されたのか、誰かが切ったのか、砂洲中央のモクマオウ林が無くなりました。
         水路の位置も岸に近づき、手前側の砂や泥が流されて、その下から砂利や粘土の層が出てきました。

 

 


 

  2008年4月 強い台風の影響もあり、砂洲が半分ほどまで一気になくなっています。砂や粘土の表面 には、これまで見られなかった糸状の緑藻が厚く覆っています。
         藻の下は、腐った黒い還元層。糸状の藻類の分布からすると、右手の水路から富栄養な水が流れ込んで、藻が大量 に発生している様にも見えます。

 

 


 

  2009年4月 今年の春は緑藻の繁茂が見られません。砂州は昨年と同様、水路の痕跡を残してほとんど平らな干潟となっています。
         地形は昨年からあまり変化していませんが、護岸下の乾燥した砂礫底は非常に狭いかほとんどなくなり、柔らかい泥底が広がってきました。
         そのため、砂礫底にいたコメツキガニが減り、泥底に住むシオマネキ類の生息域が増えているようです。
        砂底を好むミナミコメツキガニのゾーンは、今まで砂州の左手に広がっていましたが、こちらも泥底に置き換わりつつあるようです。
         全体に底質の変化に伴ってカニ類の種毎の生息域が変化し、干潟を歩いて泥に足を取られる場所が増えてきました。

 

 

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