ホーム生き物図鑑海を歩こう海日記リンクお薦め本


 

 カーミージーでの活動記録     更新: 2011年02月19日 20:52     ▲カーミージーの海に戻る▲



▽最新の活動▽           2009年の活動はこちら >>

●2010年

 ○1月11日:      天気が良かったので、夜はカーミージー定点調査に行ってきました。
     アーサや褐藻がどんどん茂って来てます。イソアワモチも沢山出歩いてます。
     いつもルリマダラシオマネキが居る辺りでミナミコメツキガニの食べ跡を発見。
     掘ってみたら、抱卵雌が出てきました。卵を持ってるのを見るのは珍しいです。
     こんな時期に抱卵してるなんて...。

 ○1月17日:Nはカーミージーの海ゴミ写 真を撮影に行きました。
     暖かい日差しをいっぱいに浴びて、アーサが岩場一面 に茂ってます。
     アーサ採りの人々や、潮だまりで遊ぶ親子連れなど、沢山の人がいました。
     なお、1月7日の取材の時にはたくさん海ゴミが漂着していたのですが、
     掃除が行われたのか、今日は茂みの中にもゴミは見つけられませんでした。

      西洲の道路工事も見に行きました。埋立がずいぶん進んでいます。
     準絶滅危惧種のレモンカノコを始めとするカノコガイ類が密集していた砂浜は、
     すでに掘り返されて跡形もありませんでした。これで、沖縄島西海岸での生息地は、
     ついに中部の1ヶ所だけとなってしまいました。
       砂浜からすこし陸に寄った所には、天然記念物のオカヤドカリ類が隠れる
     海岸植生が残されています。でも、目の前の海は道路で仕切られてしまったので、
     彼らはもう、子どもを放しに海に出ることはできません。
      砂浜のすぐ沖にあったルリマダラシオマネキの棲息場所も埋め立てられ、
     今は泥水が溜まった小さな水たまりが残るだけ...。
     こうやって、新しい絶滅危惧種が創られてきたのですね。

 ○2月15日:小雨混じりの北風の中、カーミージーの海の定点観測
      カーミージーの海岸は、昨日の雨で海岸に流れ込む水が増えたようで、
     あちこち砂浜がえぐれてます。海には、アーサ等を採る人がたくさん。
     北風が強くて水の中はあまりよく見えませんでしたが、海草は寒さで少し
     葉先が枯れてる様子。あちこちに、リュウキュウスガモの種が転がってました。

 ○3月1日珊瑚舎スコーレのみなさんと、「波打ち際博物館」の準備のためにカニを観察に行きました。
     海岸近くの米軍のフェンスは撤去が始まり、いよいよこちらでも道路工事が始まりそう。

 ○3月20日:今日は浦添市リサイクルプラザ主催で「春の海の観察会」。
     場所はいつもの浦添市港川、カーミージーの海です。
      ダウン中のNに代わり、Mは助っ人のSさんと一緒にガイドをしました。
     ちょっと南風が強く、もう日焼けしそうなお天気。 参加して下さった9組のご家族と一緒に、
     浅瀬を歩きました。 元気なグループは、Sさんについて沖の岩礁へアーサを採りに。
     小さい子連れのグループは、Mと一緒にゆっくり生き物観察。
     途中で岩をひっくり返したら、あ!イモガイが産卵中。
     種類はたぶんアジロイモ。白いカプセルの中に、小さなピンク色の卵のつぶつぶが
     入っているのが見えました。

      小さな子どもたちは、視線が低くておまけに目が良い。 びっくりするような、
     小さな生き物たちを探してきます。
     これ何ですか??と聞かれて行ってみれば、おお、ナツメガイの仲間だ。
     これは、 貝殻を持ったウミウシ、といった生き物。
     巻貝のような貝殻を背負い、黒い点々のつぶらな瞳を見せながら、カタツムリのように
     歩いていました。
     別のウミウシもいました。黒地に青とオレンジのライン、ニシキツバメガイです。
     みんなよく見つけたね!

3月28日:Mは、しかたに自然案内主催の春の海草藻場の観察会でガイド。
     いいお天気に誘われたのか、タツノオトシゴ、ウミヘビ、ホシムシ、
     トラフシャコ等々、普段はあまり見かけない生き物もいろいろ出現。
     最初は少し北風が冷たかったけれど、とっても楽しい観察会になりました。
     観察会の様子は、来週木曜のOTV「河川・環境シリーズ」にて放送予定です。

      今日の観察会はなかなかの収穫。 岩をひっくり返すと、巻貝の卵のう。
     白いカプセルに、ピンクの卵が入って います。先週の観察会では、
     イモガイが同じ形のカプセルを産んでいたから、 これもその仲間かな?
     他にも、今日の観察会は大物がたくさん。しかも参加者の皆さんが自分で次々と
     つかまえてきました。
     フトユビシャコのパンチで遊んだ後に出てきたのが、20cmサイズのトラフシャコ!
     ここで見たのは初めてです。
       ※後で確認したら、トラフシャコはパンチをしない種類だそうです。
     タツノオトシゴの仲間、オオウミウマを見つけた方も。これはつかまえると
     すぐに弱ってしまうので、ちょっと見てもらったら速やかにリリース。
      沖の岩礁まで歩いたら、もっと先まで行ってみたい人、アーサを採り始める人、
     アナエビ釣りや、ヒラムシ、ミノウミウシなど小物を探してくるご家族…みんな
     それぞれに春の海を楽しんでくれた様子。
     私は砂だまりでホシムシを見つけて喜んでいました。
     がんばって掘らないとなかなか見られないホシムシが、なぜが表面 に出ていて。
     口がぴゅーっと伸びたり縮んだり、面白いんです。体表も、よく見ると虹色に
     光ってきれいなんですよ。

     参加されたみなさん、ありがとうございました。そしてお疲れさまでした!
     いろいろな生き物に出会えてよかったですね。また海に遊びに来てくださいね。

      Nは、観察会を遠目に眺めつつ、カーミージーの定点観測
     ホンダワラ類とアオサ類の繁茂はピークを過ぎた感じです。
     リュウキュウスガモには小さな実が付き、コアマモには花が付いてました。
     涸れかけた湧き水で、小さなカノコガイ類を発見。何とか頑張って増えて欲しい。

4月5日:午後から港川小学校にて、今年度の環境学習の年間スケジュールを打ち合わせ。
     担任の先生も少し入れ替わり、また新しいテーマで体験学習がスタートします。

      打ち合わせ終了後、カーミージーの岩の方に行って、海のかけら拾い。
     この周辺は、もうすぐ3つの道路工事が始まります。開けた海の景色も今年が見納め。
     海岸の道路が出来れば、海岸道路から58号に抜ける新しい道(港川道路)もつくられ、
     58号への出口となる交差点予定地にあるピザハウスも取り壊されます。
     これでいいわけ? 米軍基地の方をちょっとだけ削ったらいいのに。
      カーミージーから北側の海岸の道路計画については、沖縄県土木建築部中部土木事務所
     「浦添西原線(港川道路)」 をご覧下さい。

4月15日カーミージーの定点観測に行きましたが、20分ほどで雨がパラパラ...。
     予想外の土砂降りとなり、やむなく撤収。準備不足もあり、もう一度出直しです。

4月29日カーミージーの定点調査に行ってきました。
     暑くもなく、いいお天気。しかもゴールデンウイーク初日。
     沢山の家族連れが海に出て、思い思いに散策してます。
     貝や海藻をたくさん採ったお年よりもあちこちに。

      今日は、リュウキュウスガモの実と、コアマモの花を見つけました。
     沖の前方礁原にもコアマモが茂っていて、ここでも沢山の花を付けていました。
     沖の方にも、どうやら湧き水があるようです。

      レモンカノコの湧き水は、水量が減って元気がありませんでしたが、
     小型のカコノガイ類を8個体確認することができました。

      リュウキュウスガモの茂みでクサイロカノコを探しましたが、
     見つかるのはキンランカノコばかり。クサイロカノコは何処に?

5月1日:沖縄BD遠足No.2、「浦添カーミージー探検!」のガイドで、
     カーミージーの海に行ってきました。生物多様性とは何かという事に
     ポイントを置いて、サンゴ礁域の生態系を解説します。
     1時半から5時近くまでの3時間半、大人相手にみっちりとお話したら、
     結構疲れました。暑くもなく、涼しい風の吹くいいお天気で、
     皆さん楽しんでいただけた様でしたよ。

5月18日:夕方から、カーミージーの定点観測に行ってきました。
     昨日までの大雨の影響は特に見られず、薄曇りの穏やかなお天気。風も殆どありません。
     海岸にあった小屋は撤去されて整地されており、日よけの一部は海岸の茂みに
     粗大ごみとして放置してありました。自主的に撤去したのか、行政が撤去作業を発注したのか。
     ただでさえ不法投棄の多いところなので、きちんと管理してほしいと思います。

      あちこちの岩場では、チゴガニやルリマダラシオマネキがたくさん穴から出て、
     せわしなく餌を食べています。ここのところの雨続きで、ゆっくり餌を
     たべられなかったのかもしれません。 岩場からは、アーサ類がずいぶん消え、
     別の小さな緑藻類が増えて来ました。
      スキゲヒバリのポイントでは、砕かれた貝殻が散乱していて、カニか何かが
     スキゲヒバリを食べている事がわかります。
      カノコガイ類のポイントでは、雨の影響で湧水の量が先月より増え、
     以前の状態に戻っています。でも、貝の数は減ったまま。
      コアマモの花は先月より減った感じ。種?と思われる茶色い穂?もありました。

5月19日:夕方から、港川小学校の総合学習の下見のため、カーミージーの海へ。
     新しい担任の先生や保護者の方々に、カーミージーでの観察会の内容を紹介。
     1時間半くらいかけて、海草藻場の生き物を解説しました。
     本番も、いいお天気になるといいな〜。

5月26日:朝のうち、港川小学校の環境学習「カーミージー探検隊」の一環で行われた、
     「昔のカーミージー、生活の様子」の講話を聞きに行きました。
     次の環境学習では、カーミージーの海と、そこに暮す生き物についてのお話をします。

5月30日:今日は港川小学校の参観日。4年生の環境学習「カーミージー探検隊」の
     一環で、カーミージーの海と、そこに暮す生き物についてのお話をしました。
     お話の後で子どもたちから質問を受けたのですが、今回はなぜか
     イボヨウバイについての質問が続きました。以前はウミヘビでしたが...。
     年によって、気になるところが違うのが面白い。説明で何か変な事を言ったかな?

6月14日:港川小学校4年生の総合学習「カーミージー探検隊」で、
     カーミージーの海のガイドに行きました。観察会が始まるまでは薄曇りで
     暑くもなくいい感じだったのですが、子どもたちが到着した頃から
     小雨になり、海に出ようとした途端にいきなり大雨に! あわてて
     テントに避難して雨が止むのを待ちましたが、残念ながら止む気配がなく
     今日の観察会は中止になりました。海にも出られないし、帰りのバスまで
     歩くのも大変な大雨。仕方なくブルーシートを傘がわりにして、集団で帰りました。
      サポートに来て下さったお家の方々は、びしょぬれになりながらの作業となり
     大変申し訳ありませんでした。
      子どもたちが帰ったら、途端に日が射しはじめて、清々しいお天気に!
     今回は久しぶりに天気予報に失敗しました。ごめんなさい。

6月17日:夕方から6月のカーミージー定点調査。風が強く、帽子を何度も飛ばされそうに
     なりながら、何とか終了。コアマモの花はもう殆ど終わり。調査地点の岩の
     周囲には、キラキラ輝く小さなブルーのルリスズメの稚魚が群れてます。
     湧水がある辺りは、まだアナアオサが繁茂。周囲の温度が低いからかな〜?

6月26日:経塚児童センター母親クラブ主催の海の観察会で、カーミージーに行ってきました。
     今日もいいお天気。3歳未満の子どもたちもたくさん参加して、ゆっくり、
     ゆっくり、ゆっくり、海草藻場を歩きました。 最初はお父さんお母さんに付いて
     歩いていた子どもたちも、だんだん生き物が見えるようになると、思い思いに
     自分で歩き回って生き物探し。アナエビをみつけたり、ヤドカリをつかまえたり。
     今日は、ゼリーの様なゴカイの卵塊が沢山あって、ヌルヌルの手触りが結構人気。
     最後は浅い砂地に座り込んで、水遊び。簡易シャワーが大活躍でした。

6月28日:14日に雨で中止になった港川小学校のカーミージー観察会。
     今日は暑すぎるくらいのいいお天気の中、みんなで海を歩いてきました。
     日差しが強いからか、カニやナマコは隠れたままで、いつもより種類が少ない感じ。
     事前学習から1ヶ月も経ってしまったので、子どもたちは海の生き物の話しを
     ちょっと忘れてしまったのかな? いつもより説明が大変でした。
      今日のガイドは、毎回お願いしている森の家みんみんのFさんと、
     初参加の琉大院生のFさん。爬虫類が専門の琉大Fさんと一緒に、
     京大大学院理学研究科動物学教室 Global COE 'Evolution & Biodiverdity' の
     K先生も臨時で参加。K先生はウミヘビの調査で沖縄に来られたのですが、
     今日は残念ながらウミヘビには出会えなかったようです...。

6月29日:Mは、新しい環境教育プログラムをつくろ〜〜と言う仲間たちと、
     カーミージーの海を歩きました。 炎天下、頑張りました。

6月30日:夜から港川自治会にて、カーミージー方面 に道路を建設する4者(那覇港湾・
     空港整備事務所、中部土木事務所、浦添市、南部国道事務所)が集まって、
     初めての合同住民説明会。道路工事開始直前になって、やっと開催されました。
      担当者からは、4〜5年もかけてやっと着工になったのだから、
     完成までは少々の不便は我慢してほしいとの説明。ここで、普段から
     生活道路が抜け道に使われて危険だし困っているという住民の訴えには、
     沖縄は何処も渋滞するのだから問題ないと言った無責任な発言があり、
     ちょっと険悪な雰囲気に...。
      最後は港川自治会長さんがうまくまとめて、4者の総合窓口を浦添市に
     担当させることを確認して、終了。

7月3日:6月28日に行われた港川小学校のカーミージー探検隊の記事が、
     琉球新報の電子版に掲載されました。

7月11日:海洋教育プロジェクトの海の観察会+座談会。
     小中学校の先生に集まっていただき、海洋教育が普及しない理由をあれこれ
     教えていただきました。堅苦しい話しをするまえに、まずはイノー観察会。
     痛いほど照りつける太陽の下、カーミージーの海を歩きながら、
     海の観察会で出来る環境教育について体験していただきました。
      会議室に戻っていよいよ座談会。予算や生徒の人数、カリキュラムとの関わり、
     情報の入手方法など、学校によってそれぞれハードルが異ります。
      子どもたちを海に連れていくのは大変でも、普段の授業の中に
     海に関連した材料を組み込む事は何とかなりそう。海洋教育普及のきっかけが、
     少しだけ見えてきました。

7月12日:財団法人 港湾空間高度化環境研究センター(WAVE)の、第5回
     干潟・磯場造成による自然再生研究会の方々を、カーミージーの海にご案内。
      干潟のプロ相手に、イノーを歩きながら沖縄の潮間帯〜海草藻場についてのお話。
     イノーの観察が一通り終わり、最後に理事長さんとお話していたら、
     「基地が帰ってくれば埋め立てなんてしなくてもいいのにね〜」とのお言葉。
     やっぱり、誰が考えてもそうですよね〜。みなさま、暑い中、お疲れさまでした。

7月13日カーミージーの定点観測に行ってきました。3日連続です。
     日差しが強くて暑いのですが、風に吹かれながらゆっくりとイノーを歩くと、
     とってもいい気持ち。場所によって、海草の表面に泥が堆積しているのが
     少し気になりました。また、サンゴ地点の近くまで砂の山々が迫ってきて、
     ゴカイやギボシムシの活動が活発になったことがわかります。
     なお、昨日見つけてちょっと壊してみた謎の穴。蓋がきれいに修理してありました。

7月16日:港川小学校4年生の総合学習「カーミージー探検隊」の発表会。
     今年も、カーミージーで気づいたことやわかった事を新聞にまとめ、
     3年生に向けて発表します。4クラスで30枚程の新聞を作り、
     体育館に集まってポスターセッション形式での発表です。
      今年は、柔らかいナマコが魚に食べられないのを不思議に思って
     調べたら毒を持っていることが分かりました、とか、小さな ルリスズメダイ
     がいっぱい居たけど大きいのが居ないのは何故かと思って調べたら、
     親はもっと深い所でなわばりを作っている事や、性転換することが
     わかりました...など、発表の内容もずいぶんレベルアップしていてビックリしました。
     発表も色々と工夫してあって、なかなか楽しかったですよ。

8月8日:浦添カーミージーの海で、re.cott 主催の海の観察会がありました。
     朝方はいいお天気でしたが、昼前には雲って何度も通り雨が...。 熱低です!
     開始時間には雨が降ってましたが、30分ほどして小降りになったところで、
     ど〜しても海を見たい人達と岸辺を散策しながら岩場の生き物を観察。
     やがて雨もあがり、海草藻場の生き物をゆっくり観察することができました。
     今日はなぜか、今までになくたくさんの魚をつかまえて見る事ができましたよ。

8月13日:午後から、カーミージーの定点観測。岸辺では、石切り場跡の文化財調査が進行中。

9月8日:付属中の総合学習で、海の観察会(カーミージー)。事前学習では、
     サンゴ礁や海の生き物についての知識は、初めて海の話を聞く小学生や
     その保護者と同程度だったので、小学生と同じく入門コースを実施。
     でも、海に出ても生き物に対する興味は薄く、観察の目的をより明確に
     意識付けしておかないと、学習効果が低い事が判明。

9月10日:カーミージーの定点観測。暑い日が続いたからか、干上がる場所では
     海草が枯れてます。二枚貝のタイラギの仲間もずいぶん死に殻が目立ちます。

      道路建設に伴う埋蔵文化財調査によって土砂が海岸にまき散らされ、
     準絶滅危惧種のルリマダラシオマネキの棲息場所がずいぶん荒らされてます。

10月21日:1ヶ月半ぶりに、カーミージーの定点調査。月始めの大潮は悪天候でパス。
     昼間はあまり潮が引かなくなり、ついに、深夜の調査の季節がやってきました。
     夜になると昼間は見れない生き物が出歩いていたりして、なかなか楽しいです。

11月4日OTVからの依頼で、キャンプキンザー沖のサンゴ礁 の撮影のお手伝い。
     まずは岸辺にて、サンゴ礁の役割についての簡単な取材を受けたあと、
     ウエットスーツに着替えてイザ海へ。カメラマンさんがなかなか来ないな〜
     と思っていたら、水中カメラのトラブルらしい。結局、ハウジングに入った
     小型ビデオで1時間弱ほど適当に撮影したところで、終了。最初のうちに、
     面白い生き物や変なサンゴを見つけたのに...。危険生物も...。
      水中撮影はうまく行かず、ノーギャラでしたが、久しぶりの生き物達に
     沢山出会えたので、宜し。

11月20日:もうすぐ満月。今夜は11月のカーミージー調査に行ってきました。
     内陸は寒かったけれど、海に出たら少し暖かい。海草の表面には、茶色い
     糸状藻類が繁茂しています。ウミヒルモとリュウキュウスガモで、花と実を
     確認。コアマモや他の海草はよくわからない...。海岸には細かい砂が
     打ち寄せられて、礫の上を覆っている。カノコガイの湧水も白砂で埋まり、
     貝の数が少し減った感じ。台風の影響か、埋立の影響か...?
      基地のフェンス沿いには、オレンジ色の強力な街灯が多数設置され、
     海の方を照らしています。これでは、ウミガメ達は海草を食べに来られないかな〜。

12月11日:「第1回 浦添市まちづくり基本構想ワークショップ」に参加。
     文化財発掘調査が進む、カーミージー周辺を見て歩きました。
     ワークショップとは名ばかりで、沖縄の建設コンサルタントによる現地説明会(笑)。
     議論も、意見交換も、何もなし。予算請求のための既成事実作りにしてもねぇ〜。
     とりあえずの計画書?を読むかぎりでは、何〜もアイデアが無い様子。
     まずは、カーミージー周辺の違法埋立を全て撤去して岩盤を露出させ、
     戦前の地形に戻すことを提案。

12月18日:夜から、今年最後のカーミージー定点観測。内陸部は寒かったけれど、
     海に出て海水に手を入れたら、暖か〜い! 風もなく、穏やかな満月。
     もう、岩の表面にはアーサが伸びつつあります。イソアワモチも元気。
     リュウキュウスガモは花が満開でした。 その他の海草には花はなし。
     波がなかったので、今日は小さな生き物が結構見つかりました。
     イカ、カニ、ケヤリムシ、イソギンチャク、巻き貝、ナマコ等々。

 
 
カーミージーの海に戻る▲