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 カーミージーの海草藻場の記録 

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   2009年3月、港川小学校の子どもたちと、「生き物救出作戦」を行いました。
  西洲側の埋立予定地から、カーミージーの近くの海に生き物を移動させたのですが、
  移動先には道路の橋脚部分が出来る事になり、すでに工事が始まりました

   カーミージーの海の環境の変化が心配です。そこで、2009年6月に藻場の下見をして、
  7月より定期的に海の様子を記録することにしました。

   2009年の7月に調査を始めてほぼ2年のうちに、カーミージーの海は、
  西洲からチビスンチャーまですでに埋めてたてられてしまいました。
  海からは、 琉球石灰岩の護岸が白く輝いて見えます。
  そして、カーミージーの岩の近くからは、宜野湾向けの道路の建設も始まりました。

   2012年には工事現場に土砂を搬入する作業が終了し、汚濁防止膜が撤去されてからは、
  膜の内側(海岸近く)に分厚く堆積していた細かい泥や粘土が、イノーの中に広がりました。
  2014年の8月現在、工事中の橋は殆ど繋がっているようです。
  海の中がどんなに変わるのか、これからも記録をつづけていこうと思います。

 


 

  図の中の調査範囲をクリックすると、各調査地点の詳細地図が表示されます。

キャンプキンザーに道路があるのに...。

 

   毎月の定点調査では、岸から沖に向かって何ヶ所か決めた定点について、写真を撮影します。
  デジタルカメラを使い、定点の周囲の海草の分布状況をおおまかに記録します。
  定点には、目立つ岩(ハマサンゴの骨格)を使っています。そして、岩の周囲の4ヶ所に、
  1辺が50cmの黄色い方形枠を置いて、コンパクトデジカメで海草や砂の様子を撮影します。
  時々カメラが変わるので、写ってる範囲も少し変わります。風が強いと、水中がうまく写 りません。
  周囲の状態も分かるように、少し広めに撮っています。
  冬場は、潮が大きく引くのが夜なので、真夜中の調査になりました。

 

    2009年6月〜2011年5月までは、調査地点の季節変化が見えるように写真を並べてあります。
      詳細地図のページで、ご覧になりたいポイントをクリックしてみてください。
      なお、写真の整理が大変なため、一部の調査しか掲載してありません。すみません。

    毎回の調査で気づいたことは、こちらのページに記録してあります
      2011年4月からは、あ〜まん海歩記定点調査のカテゴリーにも概要を書きました。

 


 

  定点以外の場所でも、以下の様な生き物をみつけたら記録しています。

       左の貝は浜の湧水にしかいません。中央と右は、海草にしか棲めない貝です。
     ちなみに左は、「改訂版 レッドデータおきなわ-動物編-」で準絶滅危惧種に指定された
     レモンカノコ。中央も同じく準絶滅危惧種のクサイロカノコ。右はキンランカノコです。
     開発によって棲息環境が消滅し、この2種類は絶滅が心配される種になりました。

レモンカノコ クサイロカノコ キンランカノコ

 

     下のカニは、沖縄県版RDBで準絶滅危惧種のルリマダラシオマネキ。
     岸に近い岩場で、岩の穴や隙間に溜まった砂地に穴を掘って棲んでます。
     他のシオマネキ類と違って、岩場が好き。また、警戒心も強いです。

 

 

    定点調査地点の周囲の状況や、海草藻場の季節変化もわかるように、
      各月ごとの調査ルートにそった写真アルバムを作成しました。

 

 
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