2012年からの情報は、あ〜まん海歩記をご覧下さいませ。
2011年12月22日:夜中から、カーミージー定点調査に行って来ました。今年最後の調査です。
北風が強く、水面がさざ波立って水中がよく見えません。リュウキュウスガモには
実が出来てます。ウミヒルモには花や実は見えず。岩の表面には、アオサの仲間が
繁茂し始めました。ホンダワラ類も長く伸びて成長してます。他にも、たくさんの
海藻類が見られる様になり、海草の葉上にも茶色い糸状藻類が繁茂してます。
サンゴは砂に埋もれつつも、何とかがんばってます。タツナミガイは卵塊を産んでました。
流れのある所で、オレンジ色の葉っぱに擬態するナンヨウツバメウオの幼魚を発見。
一通りの定点撮影を終了し、生き物を探して写真を撮ろうかと思った所で...
急に強い北風が吹き付ける様になり、小雨模様に。急いで陸に戻って、調査終了。
2011年11月26日:午前0時頃から、カーミージーの定点観測。
北東の風が強くて結構寒いけど、潮干狩りの人がたくさん来ている。
風で水面にさざ波が立ち、水中がよく見えない。また、潮が良く引いているので、
浅い潮溜まりがたくさんできていて、海水の表面は冷たくなっている。
流れのある所や少し深くなった所ではカニが出て歩いているが、全体的に生き物は少ない。
岩の表面には、少しだけアオサ類が伸びて来た。水中の岩には、ホンダワラ類が伸び始めた。
海岸では埋め立て工事が進み、岸近くの流れが変わり、水深が深い場所も変化している感じ。
今回も新月で暗いので、岸に近い場所での調査はとりやめとした。
11月10日:お昼から、環境省那覇自然環境事務所、沖縄県自然保護課、那覇市環境保全課の
海好きの方々約10人を、カーミージーの海にご案内。
とりあえず、カーミージーの海の全体像を知りたいとの事でしたので、海岸から海草藻場、
カーミージーの岩の上などを歩いて来ました。
お忙しい中、港川自治会の自治会長さんも環境の変化について説明に来てくださいました。
11月に入ってもうあまり潮が引かず、生き物もよく見えなかったのでちょっと残念でしたが、
サンゴ礁のイノーがどんな環境なのか、ざっくりと説明。最後に行ったカーミージーの岩には
釣り人が捨てたゴミが山盛に積んであったのですが、皆さんで拾って片付けてくださいました。
みなさま、お疲れさまでした〜!
10月27日:Nはカーミージー定点観測。今月からいよいよ夜中の調査になりました。
新月だったので、海は真っ暗。ポイントを探すのに時間がかかり、
気がついたらいつのまにか満ち潮に! 慌てて岸にもどりました。カノコは見れず。
北風が続いた影響か、沖側の地点では砂が増えた感じ?
ウミヒルモには実がなってました。タツナミガイが沢山居たのは夜だから?
9月30日:夕方から、港川小学校の「コカ・コーラ環境教育賞 大賞受賞祝賀会」に参加。
北海道での最終選考会で素晴らしい発表をした子ども達、引率の I 先生、
カーミージー探検隊を続けて下さる担任の先生方、それをサポートする先生方や
保護者の方々や地域の自治会長さん、沖縄コカ・コーラの担当の方々など、
多くの人々が集まって、盛大にお祝いしました。地元の海への、そして教育への、
皆さんの強い想いがこの大賞につながったのですね。 おめでとうございます!!
カーミージー探検隊を始めたT先生の言葉が、印象的でした。
これからも、カーミージーの海で楽しい学習を展開していきましょう。
9月26日:カーミージーの海の定点観測(9月)。
道路工事もずいぶん進み、橋の基部の盛り土が出来上がって来ました。
汚濁防止膜も縮小され、膜の周囲にあった大きなコンクリートブロックは
重機を使って取り除かれた様で、海草藻場にはキャタピラの痕が
何本もくっきりと残っています。海草の表面の泥は先の台風によって
少しは取り除かれた様ですが、歩くとまだまだ赤土が舞い上がります。
汚濁防止膜が取り除かれたので海岸近くのコアマモの地点に行ってみたのですが、
やはりシルトに覆われていてコアマモ群落は全滅でした。しかし、
少し離れた所にある岩には、キクメイシモドキが数個体生きていてびっくり。
あらためて泥場での強さを実感しました。
沖のキクメイシの近くにあるコアマモは、台風の影響もあるのか
少し砂に埋もれた様になって、範囲も縮小していました。
定点の5番目の岩の先には、海草の生えていないサラサラの白い砂地が
あるのですが、台風で砂が移動し、地形が変わっていました。
8月15日:終戦記念日 カーミージーの定点観測。
橋脚の工事が始まってから調査地点の潮の引きが悪くなり、
調査地点の海草の状況が確認しにくくなったので、あまり変化らしきものは感じられません。
台風の影響はほとんど無いのですが、海岸の砂浜にナガウニや
イワオウギガニが居たりして、台風の波で沖から流されて来た事がわかります。
なお、台風の影響か、工事現場の矢板設置が終了したからか、
工事現場周辺の海草の表面に堆積した泥は少し減った様な感じです。
工事現場の周囲を見ると、汚濁防止膜を固定するアンカーのロープが遊んでいます。
よく見ると、土嚢はそのままですがその上の汚濁防止膜はすでに撤去してありました。
でも、矢板から土嚢までの作業区域はまだ泥で白く濁っているのですけれど.....??
8月10日:沖縄タイムスにも、カーミージー探検隊が大賞受賞の記事(写真入り)が掲載されました。
8月7日:琉球新報に、「コカ・コーラ環境教育賞 港川小に大賞」の記事が載りました。
8月6日:港川小学校のカーミージー探検隊の活動が、コカ・コーラ環境・教育財団の
第18回コカ・コーラ環境教育優秀賞で全国ベスト15!に入っていたのですが、
最終選考会の第18回コカ・コーラ環境フォーラム2011(北海道)で発表を行い、
なんと全国1位の環境教育大賞に決定!!。
活動を発表した I 先生と子ども達、活動を継続する4年生担当の先生方、
これまでカーミージーを探検した4年生のみんな、そして探検隊を始めたT先生、
おめでとうございます!!! 長年の活動が認められましたね。
これからも、カーミージーの海をみんなで楽しみましょう。
8月1日:浦添市仲西小学校の職員研修で、カーミージーの海の観察会。
今回は東大海洋アライアンスの海洋教育推進研究センターのスタッフが
沖縄でのサンゴ礁観察会に初参加。
昨日と同じくいいお天気でしたが、暑すぎるためか生き物は少なめ。
それでも、ナマコ類やソデカラッパやタカラガイ類などをいくつか見つけました。
赤土が付着していないリュウキュウスガモの葉には、キンランカノコや
クサイロカノコも見る事ができましたよ。
7月28日:浦添市仲西小学校の職員研修で、カーミージーの海のお話。
来月にはカーミージーの海で実際に生き物を観察する予定です。
7月15日:午前中、港川小学校のカーミージー探検隊の発表会を参観。
カーミージー観察会や本で調べた事などを新聞にまとめ、カーミージーの海の事を
3年生に向けて発表します。生き物や埋め立ての事など、グループによって様々です。
発表では新聞の他にもお芝居をやったり紙芝居をやったり人形劇をやったり
3年生の興味を引いて分かりやすくする努力がされてました。
7月14日:カーミージーの定点観測行って来ました。
やはりあまり潮が引かず、どうやら工事で設置された汚濁防止膜が水路を遮った事で
潮の動きが悪くなっている感じです。その汚濁防止膜はつなぎ目に隙間があり、
4カ所から工事水域内外を海水と赤土が出入りする様になっています。
干満の度に隙間から出入りする海水の流れで海底が掘れて深くなり、
深みの周囲にはサンゴ礫が盛り上がってます。礫以外の砂泥は周囲の海草の葉上に
堆積して、広く泥っぽいエリアを形成していました。
そもそも、干満の差がある海岸で汚濁防止膜を使って泥海水を封じ込める事は不可能。
7月7日:午前中、港川小学校のカーミージー探検隊の報告新聞作りのお手伝い。
子ども達から生き物について質問攻めで、これを4クラスやったらも〜ヘロヘロ。
6月19日:カーミージーの定点観測。先日の探検隊の時も気になっていたのですが、
以前の様に海草が出るほど干上がりません。台風の影響か、埋め立ての影響か、
潮が引くときの水路が変わって潮が引きにくくなった様です。潮が十分引かないまま
次の潮が満ちて来ました。
カーミージーに通じる道はゲートで閉じられていたのですが、工事現場事務所に
人が居たので声を掛けて通してもらおうと思ったら、なんと勝手に水道使って水浴びしてる
おじさん。毎週毎週こんな事する人が来ると、ゲートが閉じられてしまうのも仕方ありませんね。
6月15日:雨で延期になっていた港川小学校のカーミージー探検隊、
真夏のいいお天気の中で実施されました。
ここのところの暑さが影響しているのか、あまり生き物が見られずちょっと残念。
でも、ナマコに触ったり、エビ釣りに挑戦したり、
みんなそれぞれに海草藻場を楽しんでいたようでした。
ちなみに、カーミージーの工事現場の周囲に設置された汚濁防止膜内からの
排水パイプらしき物は、今日見たら撤去されてました。
素早い対応、ありがとうございます。
6月8日:カーミージー探検隊の、海の観察会が近づいて来ました。
今日は浦添市の方から、町づくりにおける道路建設の必要性についてのお話がありました。
人の動きとまちの関係を分かりやすく説明していただき、子ども達も浦添のまちについて
いろいろと考えることができたのではないでしょうか。そして、渋滞を無くすためには
道路を作り続けるのではなく、人の暮らしを新しくする必要があると気付いたことと思います。
現在、カーミージーの海では道路工事が続いてます。工事現場の周囲には写真のように
白い汚濁防止膜が張り巡らされていますが、潮の干満で膜の内側に海水が溜まるのでしょう、
膜の一部からサンゴ礁に向けて泥水を排出しているようです。
法的には汚濁防止膜を「設置」すれば問題ないのでしょうけれど、これでは意味がありません。
子ども達はきれいな海を楽しみにしていたのに、とても残念です。

白くて幅広い膜の中程に棒状の黒いパイプ?が設置してあり、左の埋め立て地側から
右側のサンゴ礁のイノーに向け、白波を立てて泥水が流出しています。

この写真は5月18日の状態。
この時はまだ工事初期で濁りは出ていませんが、オレンジの浮きの下を貫通する黒い排水パイプ?は
すでに設置済みでした。
これ以前のカーミージーの情報は、こちらです。
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