1月16日:今年1回目のカーミージー定点調査。雨が降り、北風も強く、寒い。
動物はあまり見られませんでした。でも、湧き水のある所はずいぶん暖かくて
びっくりです。海草には花も実もなし。スキゲヒバリのポイントは、
砂が黒くなって腐った感じ。貝の密度も低下してます。
1月27日:夜から港川自治会で「浦添市まちづくり基本構想ワークショップ」に参加。
1月31日:Mはカーミージー周辺の開発について、OTVの取材を受けました。
今週木曜夕方6時20分頃からの河川・環境シリーズで放送予定です。
10℃を下回る冷たい北風が吹く中、カーミージーの岩の辺りで
1時間半ほどの取材・撮影。
2月20日:小雨が降る中を、カーミージーの定点観測に行ってきました。
春になり、やっと昼間の調査が可能となりました。
冬の寒さが効いたのか、海草は先の方が枯れて千切れて短くなっています。
そのおかげ?で、葉上貝類やその卵塊がよく見える様になりました。
コアマモの一部では花が少しだけ確認できましたが、
その他の海草には花は見られませんでした。
リュウキュウスガモの種が浮かんで流れており、海岸では発芽した種を発見。
沖の岩場には、ヒトエグサがたくさん生えています。北風の影響か、
岩場周辺の砂が流されて何となく減った感じです。スキゲヒバリは数が減っています。
湧水がある所のアナアオサは濃い緑色になり、遠目にはヒトエグサが生えている様。
まだまだ寒いためか、カニ類は殆ど見られません。タコは出歩いていましたけれど。
西洲方面を見ると、基地沿いの海岸の中程まで進んでいた埋立工事がさらに進み、
いよいよ橋の橋脚造りが始まりそう。大型の建設機械が設置されていました。
2月24日:1月17日に行われた「浦添市まちづくり基本構想ワークショップ」の様子が、
琉球新報に「「自然」生かした公園に 浦添市港川の海岸・カーミージー」
として掲載されました。
3月7日:カーミージー定点調査に、2009年11月〜2010年4月までの記録写
真を追加しました。
3月18日:午後からカーミージーの定点調査に行ってきました。
風はつめたいものの、日が射すと暖かく、潮だまりに手を浸すととっても温かい。
タツナミガイが産卵していたり、コアマモに花が咲いていたり、春ですね〜。
アーサのピークは過ぎた様で、他の海藻が茂ってきました。海藻の表面
には
小さな葉上性巻き貝がたくさん歩いています。
なお、スキゲヒバリの観察地点の岩の窪みで丸々と太った大きなシオボラを発見。
ここのところ、スキゲヒバリの集団が小さくなってきて心配していたのですが、
どうやらこいつがスキゲヒバリを食べまくっていた様です。
チビスンチャー方面を見ると、新しい橋脚の工事が始まり、
海中に太い杭が何本も打ち込まれているのが見えます。
3月19日:カーミージーの海で、浦添市リサイクルプラザ主催の観察会
「春の海で遊ぼう!」が開催され、講師として参加してきました。
やっと暖かくなり、薄曇りで絶好の観察日より。大きなタイワンガザミや、
交尾しているタツナミガイ、ミナミウシノシタ?やカレイの仲間、
卵を守るタガヤサンミナシなど、日ごろあまり見かけない生き物に
出会うことができましたよ。逆に、いつも見かけるソデカラッパは全然...。
明日は、プラザ前の海で観察会。プラザはサンゴ礁を埋め立てて
建てられているため、堤防を超えるとすぐにサンゴ礁の最先端の生き物を
見ることができます。砂浜とは違った生き物がいて、面白いですよ。
3月22日:沖縄大学の学生さんと、カーミージーの海に行ってきました。
サンゴが見たい!との事だったのですが、小雨が降り、強い北風で
波も高く、だんだん寒くなってきたので、リーフの端まで行かずに
1時間半ほど観察した所で岸に引き上げてきました。ちょっと残念。
今度は、初夏の海を見に行きましょう。
夜は、港川自治会で「第4回、浦添市まちづくり基本構想ワークショップ」に参加。
3月30日:午後から港川小学校にて、来年度の4年生の担任の先生にご挨拶。
総合学習の時間を利用した「カーミージー探検隊」の活動も、
来年度は担任の先生が3人も入れ替わり、また新たなメンバーで
楽しく続けて行けそうです。これまで長らくお世話になったT先生は
大学院を無事卒業され、来年度は新しい学校に移られます。
新しい学校でも、海を使った授業に呼んで下さいね〜!
なお、打ち合わせのあとに、たくさんのお土産もいただきました。
ありがとうございました!
夜は港川自治会にて、浦添西海岸関連道路に関する合同説明会がありました。
地元との連絡役の浦添市都市計画課の係長さんが司会を勤め、
浦添北道路については南部国道事務所から、
臨港道路(浦添線)については那覇港湾・空港整備事務所から、
県道浦添西原線(港川道路)については沖縄県中部土木事務所から、
58号に接続する牧港線については浦添市都市計画課から、
それぞれ来月4月1日からの工事実施計画が発表されました。
浦添の西海岸を埋め立てる道路計画については、下地さんのエッセー
「浦添の西海岸開発で思うこと
Part 2 」もご覧下さい。
4月8日:午後から、港川小学校の先生方と、カーミージーの海の下見に行ってきました。
海岸に繋がる道にはゲートがいくつも設置され、陸上の交差点部分は整地が進み、
干潟では磁気探査が行われ、汚濁防止膜等の設置が着々と進んでいます。
広くて静かだった海辺は、もうすっかり工事現場に姿を変えていました。
環境学習で毎年利用している海岸は立ち入り禁止で、海にはでられません。
仕方がないので、工事担当の方々に迂回ルートと階段の設置をお願いしました。
今日の下見は、OTVに取材していただきました。近いうちに浦添市からコメントが
得られれば、来週木曜夕方の「河川・環境シリーズ」で 放送可能との事でした。
4月17日:カーミージーの定点調査に行ってきました。
工事現場のゲートで「カーミージーに行く」と伝えれば、新設された歩道を通
って
カーミージーに行ける...と言う説明でしたが、まだ整備されていない様子。
しかも工事現場のゲートは閉まったままで、警備の人は居ませんでした。
いつも観察会をやっている辺りの岩場には、黒い大型土嚢がたくさん積んであります。
潮だまりに沢山いたミナミトビハゼは、どうしているだろう。
海草藻場にはあちこちにモズクが生えています。タコも結構見かけました。
アーサはずいぶん減ってきましたが、雰囲気的には先月からあまり変わらない感じ。
お天気が悪いせいか、埋立予定地の岩場のルリマダラシオマネキは穴に入ったまま。
コアマモには沢山の花が咲いていました。途中から雷を伴った雨となり、
他の生き物についてはゆっくり観察できませんでした。
5月18日:午後から、カーミージー定点調査。いつも車を止めている岩場の辺りはすでに
埋め立てが進んでいます。陸に近い調査地点のコアマモもルリマダラシオマネキも、
すでに砂利の下に埋もれてます。埋め立ての周囲には分厚い汚濁防止フェンスが設置され、
作業区域内の泥水は、1カ所に設置された太いパイプから外に排出されるようになってます。
台風1号の影響なのか、イノーの中の海草の表面には細かい泥やシルトが付いておらず、
すっきりした感じ。場所によっては、葉上微小貝類がたくさん歩いてます。
沖のコアマモとウミヒルモには、花やつぼみが付いていました。なお、今年は寒いからか、
カニやナマコがあまり見られません。そのかわり?まだアーサが生えてたりします。
モズクもちらほら見られます。海の中は、季節が遅れている感じです。
ここ1年くらいの調査記録写真が溜まっているので、最新の記録から整理して
掲載したいのですが、埋め立てられた海の写真を見るたびに、作業する元気がなくなります。
5月19日:カーミージー定点観察の写真を整理し、一部の調査地点については、
今年の2月〜5月までの写真を掲載しました。 続きは、また明日。
5月20日:カーミージー定点観察の写真。今年の2〜5月分を掲載しました。
準絶滅危惧種のルリマダラシオマネキの巣穴は埋められた様です。
5月22日:港川小学校の4年生の総合学習、「カーミージー探検隊」の事前学習に
行って来ました。今日は参観日。まずは体育館で、保護者の方々も一緒に
聞いていただきながら、カーミージーの海のつくりやそこに棲む生き物、
陸と海とのつながりなどについて1時間ほどお話。続いて視聴覚教室に移動し、
お話を聞いての質問コーナー。今年はナマコに足があるの?ナマコは卵を産むの?
イモガイの毒は何毒?海草はたべられるの?などなど、いろんな質問が出ましたよ。
授業終了後は、海の観察会当日にサポートしていただける保護者の方々に、
当日の作業や流れについて簡単な説明。
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