無事に旅の目的も済み、「あとは自由に萩を楽しんで行ってくださいね」との

有難いお言葉をいただき、昼過ぎまでの時間、市内をぶらぶら歩きました。

 

…で、萩は長州藩。幕末・明治維新の人物ゆかりの名所がぞろぞろ…

幕末の歴史好きにはたまらない街でしょうね?。

とりあえず、ホテルに近かった吉田松陰先生の松下村塾と松陰神社を訪ねてみました。

…… みました …… えっ、ええっ??icon_eek.gif

 

び、びっくりしましたよ一瞬。

「吉田松陰歴史館?へぇ?」と思って遠くから見ていたら、その中からふらり、と

当時の衣装の方が…いいですねぇ、こういうサービス。

そういえばアメリカの自然公園でも、昔の歴史や暮らしの解説を、当時の衣装で行なう

インタープリテーションがあると聞いています。

この方が実際にガイドをするのかは分からなかったんですが、もししてくださったら、

かなり印象に残るし面白いなぁと思いました。

実はこの日は萩の「時代まつり」で、おそらく観光客も多め。だからだったのかどうなのか…。

 

で、この小さな建物が…

 

松下村塾、です。

 

ここが、講義室だそうで。

Nは、奥の机がかっこいい、と。

大学もいっそ、こういうシンプルな部屋で講義してみたら?

 

この奥に進むと、松陰神社がありました。

 

団体のバスガイドさんがお客さんを連れてぞろぞろと解説しながら行く合間を

歩いていたのですが、手前の所でNPOの無料ガイドのテーブルがあり、

黄色いジャンパーの方々がスタンバイしておられました。結構年輩の方々でしたが、

おそらく地元のボランティアガイドをされているのでしょう。

私たちは時間があまりなかったので声をかけませんでしたが、こういうサービスはいいですね。

 

近くにある伊藤博文さんの旧宅へ歩いてみました。

こちらが萩で育った家で、今見れば風情があって良いけれど、小さいお家。冬は寒そう…

 

で、こちらが出世した東京での家を移築したもの。

せっかくなので中を見せて頂きました。

懐かしい感じのする、日本建築。部屋を立って見ているだけではよく分からないんですが、

畳の部屋に座って眺めてみると、落ち着くんですねー。細かいところに気配りがしてあって、

欄間も床の間も、なんというか、簡素でありつつ非常にお洒落だなと思いました。

 

萩焼のお店に寄り道しつつ、タクシーをつかまえて萩博物館へ。

車中から、時代まつりの行列に遭遇。

羽のふさふさのついた長い棒、実は博物館の所蔵品で、博物館に行ったら

展示コーナーが「時代まつりに貸出中」になってました(笑)。

 

街角には、その町内を示すマークのついた提灯も。

これは水門だそうです。

 

萩の街を歩いて感じたこと…とても、きれい!

ごみが、落ちてない。もちろん犬のフンも。

タバコの吸い殻はさすがに少し見えたけれども。空き缶とか全然ない。

お祭りの前に掃除したのかもしれませんが、でも、この雰囲気は、おそらく

普段からきれいにされているのではないかと。

ここに移り住んだ方によると、川沿いの漁港周辺も、他所の街だったら漁網とか漁師の出す

いろいろなごみが散乱しているものなのに、ここはそういうのが全然ないのよ!と。

 

偉人を輩出した歴史のある街、という、自負や誇りが、街を大切にする美意識に

つながっているのでしょうか。それは素晴らしいことだと思います。

 

以前、首里の玉陵の前の歩道が、犬のフンだらけで辟易したことがあります。

観光地としての沖縄は、萩に見習う所がとってもたくさんあるような気がしました。