浦添西海岸埋立への環境アセス準備書に対する意見のすすめ

10月28日に浦添市土地開発公社と那覇港管理組合より「浦添西海岸の埋立事業に係る環境アセスメント準備書」が出されました。
正式名称は「那覇港浦添ふ頭地区交流・賑わい空間公有水面埋立事業に係る環境影響評価準備書」。
市役所等での縦覧が11/27まで。意見書の提出は12/11までです。

浦添西海岸のパルコ前から西洲にかけてのエリアの埋め立て計画です。
米軍・那覇軍港の浦添移設がセットの計画ですが、今回の事業はその民間部分です。
民間埋め立てをやってから軍港を持ってくる形…。

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環境アセスメントは配慮書で事業計画の内容と環境配慮の検討結果を伝えます。住民や自治体への意見聴取は努力義務だそう。
次の方法書で環境アセスのやり方を伝え、調査が行われます。住民が意見を出せます。
準備書は環境アセスの調査結果を示し、必要な環境保全措置を示すもの。住民が意見を出せます。
その意見を踏まえて内容を修正、確定させるのがその後の評価書。住民意見は出せません。
そして事業実施後の報告書で環境保全措置の実施報告をします。住民意見は出せません。

準備書って、まだこれからアセスをやる準備みたいに聞こえるけれど、アセスが行われた調査結果ということです(日本語としておかしいし、わざと誤解させたいのかと思ってしまう)。
この事業計画に対して住民意見を出せる最後です。

環境アセスメントは事業そのものに対する可否を議論するのではなく、事業を行う際にどういう環境保全措置をとるべきかを議論するものです。
なので、「事業の撤回」を求められるのは配慮書の段階。影響が大きすぎるから止めるという選択肢があるのは配慮書までです。
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前回の方法書でも意見を出しましたが、今回その回答が準備書に載っています。
読めばわかるけれども、事業の見直しや中止を求める声に対してはゼロ回答です。

ではなぜ、また面倒な書類を読んで意見を出すのか?

カーミージーの保全活動を20年以上続けてきて、西海岸道路建設の際にカーミージー側の海岸は橋梁化で残され、浦添市の里浜条例も作られて、環境保全区域ができました。それは一つの成果と思います。このときに西海岸開発の埋立て予定面積そのものも縮小されました。

しかし浦添西海岸の本当の価値は、
「まとまった広さで海草藻場の干潟が広がり、海岸から沖のサンゴ礁までが連続している。そんな自然のままのサンゴ礁海岸が、那覇市・浦添市という大都市の目の前に残されている。」
ということだと思っています。

パルコ前に那覇軍港が置かれ、そこから南側が埋め立てられて、それらを守るために長い防波堤がカーミージー側の沖合まで作られる計画。潮流は変わるでしょうし、カーミージー側に影響が出ないわけがないと私は思います。

計画が進んでいってしまっても、私は傍観するよりは意見を伝えていきたい、と思います。
それは、地域の環境を大事にしよう、一緒に考えよう、という環境学習を受けてくれた20年分の子どもたちに対する、関わってきた大人としての責任を感じているからです。

みなさんも、この海がきれいだと思うなら、意見書を書いてみませんか。


とはいえ、環境アセスメントの書類は膨大です。
浦添市のサイトには、本編が41分割されたファイルが掲載されています。要約書は7分割です。
ダウンロードした本編のファイルはサイトに書かれたファイル名になっておらず、ファイルの切れ目は資料の項目の切れ目ではなく、非常に分かりにくいので、勝手に整理し直しました。
うちのサイトのファイルアップロードが20MB以内なので、それに収まるよう、23のPDFファイルに整理しました。また、ファイル名を章と内容に合わせました。

内容をざっくり説明すると、

第1章:目次、事業者主体
第2章:事業の目的と内容(今回は民間部分の埋め立てについてのみ)
第3章:対象区域と対象事業で環境影響を受ける範囲の地域の概況(今までどういう状況か)
第4章:前回の方法書に対する意見と、それへの回答
第5章:環境影響評価の調査・予測・評価の手法
第6章:調査結果の概要と予測・評価(調査して、事業の影響をどう予測しているか)
第7章:環境保全措置
第8章:事後調査
第9章:総合評価
第10章:事業者

第3章と第6章で扱う項目は、大気、騒音、振動、水象、水の汚れ、赤土、底質、地形・地質、陸域生物、海域生物、海域生態系、景観、触れ合い活動、歴史文化、廃棄物、温室効果ガス。

意見を書くのは自分のわかるところ、気になるところだけで十分です。
専門的なデータが読み解けなくても、
第4章で前回の方法書への意見に対して、どう回答しているのかを読めば、事業者側の姿勢がわかります。
第7章の環境保全措置で、結局どうするつもりなのかがまとめられています。

あなたの言葉で、意見を事業者側に伝えていきませんか。
意見書の提出は12/11(金)まで。

11月中のどこかで内容についての勉強会をしたいけれど、今月めちゃ忙しいのでまだ未定です。

浦添市が用意した準備書のサイトはこちら。
那覇港湾管理組合のサイトには説明会の日程と意見書の提出先が載っています。
(意見書の様式として Google doc が載っていたけれど今見たらどちらからもなくなっている…)

準備書の公告はこちら。

【準備書に関する説明会】
○令和8年11月16日(月)14時~15時半  浦添市社会福祉センター 大研修室
○令和8年11月16日(月)19時~20時半  浦添市社会福祉センター 大研修室
○令和8年11月18日(水)19時~20時半  沖縄コンベンションセンター 会議場A2
○令和8年11月19日(木)19時~20時半  那覇港管理組合 大会議室
○令和8年11月21日(土)14時~15時半  浦添市社会福祉センター 大研修室

【準備書に対する環境の保全の見地からの意見】
準備書の内容について環境保全の立場から意見のある者は、次に定めるところにより事業者に対し書面により意見を提出することができます。

(1) 提出期限:令和8年12月11日(金)まで(必着)

(2) 提 出 先:持参の場合は縦覧場所、郵送またはメールの場合は浦添市土地開発公社まで。
 <浦添市土地開発公社 事業係>
住 所:〒901-2501 沖縄県浦添市安波茶一丁目1番1号
電 話:098-876-1234(内線2712)
メール:totikaihatu@city.urasoe.lg.jp

(3) その他意見書の提出に必要な事項
 〇意見書には、次に掲げる事項を日本語により記載すること。
1) 意見書を提出しようとする者の氏名及び住所 (法人その他の団体にあっては、その名称、代表者の氏名及び主たる事務所の所在地)
2) 意見書の提出の対象である準備書の名称
3) 準備書についての環境の保全の見地からの意見(意見の理由を含めて記載すること。)
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 以下は私が整理し直した準備書のファイルです。ファイル番号は浦添市のものとは異なります。
要約書は浦添市のサイトから取ってください。

【浦添西海岸の埋立事業に係る環境アセスメント準備書】

01_準備書_第1_2章.pdf
02_準備書_第3章3.1-3.2.1_概況_社会1.pdf
03_準備書_第3章3.2.1_概況_社会2.pdf
04_準備書_第3章3.2.2_概況_大気水質.pdf
05_準備書_第3章3.2.2_概況_底質.pdf
06_準備書_第3章3.2.2_概況_陸域生物_海域植物.pdf
07_準備書_第3章3.2.2_概況_海域動物.pdf
08_準備書_第3章3.2.2_概況_景観触れ合い歴史文化.pdf
09_準備書_第4章_方法書意見.pdf
10_準備書_第5章_手法.pdf
11_準備書_第6章6.1-6.2_大気.pdf
12_準備書_第6章6.3-6.4_騒音振動.pdf
13_準備書_第6章6.5_水象.pdf
14_準備書_第6章6.6_水の汚れ.pdf
15_準備書_第6章6.7_6.8_赤土底質.pdf
16_準備書_第6章6.9-6.10_地形地質_陸域生物.pdf
17_準備書_第6章6.11_海域生物調査結果.pdf
18_準備書_第6章6.11_海域生物予測結果.pdf
19_準備書_第6章6.12_海域生態系.pdf
20_準備書_第6章6.13_景観.pdf
21_準備書_第6章6.14-6.17_触れ合い歴史文化温室効果ガス.pdf
22_準備書_第7-10章_環境保全措置総合評価.pdf
23_準備書_資料編.pdf