浦添市立港川小学校の4年生は、総合的学習の時間に、
カーミージー探検隊を続けてきました。
今年で13年になります。

 5月頃に地域のお年寄りから昔の暮らしや海の利用を聞き、
カーミージーの海の自然や生態系について学習し、
それをふまえてカーミージーの海で自然体験活動を行い、
生き物や自然についての調べ学習を行い、
壁新聞を作って3年生に向けて発表します。
 その後も、海岸のゴミ問題などについて学び、
3月には再びカーミージーの海に出て、
アーサ採りと海岸ごみ掃除を行います。

 3月12日は、海岸ゴミ掃除と共に、新たにできた
道路の見学が行われるとのことで、
一緒に海岸のゴミ拾いを行ってきました。

 まずは、浦添北インターチェンジ付近に集合して、
先生や港川自治会長からお話を聞きます。

 そして、カーミージーの横の砂浜に移動し、
打ち上げられたゴミや、砂に埋もれた鉄くずを拾います。

 ここは、浦添北道路の橋がすぐ側にあり、
工事現場から落ちた鉄くずが錆びてたくさんたまっています。
去年も、重くて持ちきれないほどの量を拾ったそうですが、
今年は磁石を使って小さなかけらまで集めていました。
もちろん、鉄くずの他に、ペットボトルやお菓子の袋、
さらにキャンプやバーベキューをして捨てられた木材や炭もあり、
小さな浜なのに、あっと言う間にたくさんのゴミが
集まりました。
 ちなみに浦添市では、野焼きは禁止されています。

 また、カーミージー周辺にはトイレがありません。
長時間カーミージーを利用する人の中には、
カーミージーの岩影で用を足す人もいるらしく、
ティッシュや○○○もたくさん見つかります。
カーミージーをご利用の祭は、ご注意ください。

 さらに、インターチェンジからカーミージーに向かう
途中にあるトンネル内でキャンプをした人がいるようで、
トンネル内の舗装は黒く溶け、トンネルの入り口には
炭が放置されている有様。

 
 11日のイベント直前に、溶けた舗装は修繕されました。

 沖縄は、美しい海を観光の柱としているはずなのに。
美しい自然海岸を眺めに来た観光客がこれを見たら、
さぞがっかりして、沖縄が嫌いになってしまうかも。
 道路が開通して、多くの人が来るようになると、
豊かなカーミージーの自然が、
使いすぎで壊れるのではないか。
とても心配です。

 現在うらそえ里浜ネットワークでは、
100年後の子どもたちも、カーミージーの海で学び、
遊び、味わえるように。里浜カーミージーを保全しながら
活用するためのガイドライン作成中です。
皆様のご協力、よろしくお願い致します。

 最後に子供たちは、これまでの自然体験活動が評価され、
臨港道路浦添線が埋立方式から橋梁方式に変更されて
自然の海岸が守られた話を聞いた後、
実際に橋を歩いて、橋の上から広い海を眺めました。
 まずは、宜野湾市方面に伸びる浦添北道路の港川橋へ。
ここは自動車専用道路なので、歩行者や
自転車や小形の二輪は通れません。


 今日も、カーミージーの岩の上には多数の釣り客。
釣り場周辺の海の中は、切れた釣り糸や釣り針、鉛の錘が大量に
絡まっています。
遊泳には十分注意してください。

 続いて今度は、那覇方面に伸びる臨港道路浦添線の
カーミージー(亀瀬)橋。

 ちなみに、浦添北インターチェンジから58号線の
城間交差点に抜ける
港川道路は現在、
インターチェンジから数100mの辺りを工事中。

3月18日の開通予定日には、インターチェンジから
キャンプキンザーのゲートまで、片側
1車線ずつが
出来上がる見通しです。