先日、港川小学校4年生のカーミージー探検隊が行われました。今年は5クラスあるので、2組と3組に分けて、2日間かけてカーミージーの海の観察を行いました。

 観察会に先立ち、港川自治会の方々が中心となって、駐車場を確保し、テントを設営し、水分補給のためのかき氷まで用意してくださいました。さらに、子供達のおうちの方々も、たくさんサポートに来てくださいました。

 まず最初に、3つの約束と服装や持ち物のチェックをしてから、いよいよ海に出ます。


サポートのお父さんお母さん方も、子供達と一緒にイノーの生き物を見て歩きます。


暑さに強いのか、クロナマコはそれほど数が減っていません。全部の腕が途中で切れて再生中のウデフリクモヒトデがいました。普段は石の下に隠れているのですが、連休中はたくさんの人出があり石もたくさんひっくり返されていたので、その時に怪我をしたのかもしれません。


ホンダワラの仲間の葉陰に、アオリイカの卵塊が産み付けられていました。カーミージーの海は、アオリイカの産卵場所にもなっているようです。


潮が引いている時、魚はあまり見かけないのですが、潮溜まりの深みにはハリセンボン(アバサー)が隠れていたり、石をひっくり返すと見たことない細長い魚が出てきたり。調べてみたら、オオメワラスボ Gunnellichthys pleurotaenia でした。


小さいオコゼ?と思っていたら、タイワンマトイシモチでした。

 
石の下にはウミウシ類の卵塊も産み付けられていました。 砂の上の貝殻には、緑色の真珠のようなミズタマが生えています。
例年ならカニやナマコ、貝類もたくさん見つかるのですが、ここ数年は数も種類も急に少なくなり、今年は一気に激減した感じがします。
地球温暖化による水温の上昇、橋の開通による人の踏みつけや乱獲など、様々な要因が関係しているのだろうと思います。

 1時間半ほどイノーの生き物を観察し、イノーの先の岩場で休憩しながら、カーミージーの岩の話や、埋め立て予定だったのが港川小学校のカーミージー探検隊の活動により海岸が守られて橋になったこと、そして道路が開通した話、これからみんなはどんな海をのこしていきたいかな、なんて話をしてから、海岸に戻りました。

 テントに戻って靴を履き替え、港川自治会で用意して下さったかき氷をいただいて、カーミージー探検隊1日目は無事終了しました。