新刊『海のがっこう』を、沖縄でお世話になっている知人に
謹呈しに行ったN。
そのお一人、沖縄大学のゲッチョ先生を訪ねたら、
物々交換で新しいご本を頂いて来ちゃいました?!
ゲッチョ先生、こと盛口満さんの、『生き物の描き方』。
沖縄タイムスの日曜版子ども新聞「タイムス ワラビー」にも
ずいぶん長く連載している?ゲッチョ先生。
生き物のイラストが、本当に上手いんですよねー。いつも尊敬しています。
その、生物スケッチの描き方が、この本で分かりやすく解説されています。
植物、昆虫、キノコ、鳥、それらの住む風景…
上手いなぁ…
アリの描き方なんて、まるで設計図。
確かに、昆虫やカニなど節足動物は、体がわりとメカニックですしね。
副題に「自然観察の技法」とあるように、
「生き物や自然をスケッチする」という作業は、つまりは「よく観察する」ということ。
いわゆる絵の上手い下手ではないんです。
下手だと思っている人でも、スケッチを続けて行くうちに
観察眼が養われて、必ず上手になっていきます。
大学で生物系に進むと、一度はいやでも生物スケッチの練習をさせられますね。
あの頃は、レポート提出の時間に追われて、細かく描くのが大変??だったけれど
(魚のウロコを1枚1枚、数もちゃんと合わせて描けと言われたりしてねー)、
ゆっくり時間があれば、けっこう楽しい作業(かも:笑)。
… 最近はうちも写真を撮ってばかりだけれども、
この本を見ていると、だんだん描いてみたくなーる。
スケッチは、観察であり、解剖学であり、つまりは博物学。
そして必ず、描きながら新しい発見をもたらしてくれる。
生物学の基礎であり、ひとつの王道だと思います!