長かった引っ越しもひと段落。お天気がくずれる前に、今年最後の定点調査。

 

 今夜は月夜。ライトを消しても、目が慣れると辺りの景色がはっきりと見えます。
雲は少ないけれど、北東の風が少し強め。さざ波立って、水の中はよく見えません。
けれども、よ〜く探すと、そこここに夜行性の生き物が見つかります。

 

 これはスベスベマンジュウガニ。毒ガニで有名ですね。
筋肉中に、フグ毒に近い成分の毒を持つので、煮ても焼いても食べられません。
季節にもよりますが、だいたい脚1本食べるとヒト1人の命があぶない。
自分が毒を持ってるのを知っているからか、堂々と食事してます。

 

 茂ってきたホンダワラ類の影で眠る、アイゴの仲間を見つけました。
体の模様は、寝ている時のパターンでしょうか。眼の色が美しい。

 

 カイメンソウの隙間には、オオウミウマ?のオスがいました。
お腹の辺りがプックリと大きいので、卵を抱いているのでしょう。
岩陰に慌てて逃げ込んだのは、テリエビスの仲間の稚魚のようです。

 岩の上には、早くもアーサ(ヒトエグサ)。これから2月頃にかけて、
どんどん成長していきます。
ここの道路が完成すれば、レジャーや採集で海を利用する人も増えるはず。
生き物を採りすぎたり、浅瀬を踏み荒らして海草藻場がダメージを受けたりしないよう、
地元では、子供達やお年寄りからも意見を集めて、海の利用についての
新しいガイドラインをつくる予定です。