沖縄の夏の日差しは強烈です。曇りの日や冬の間でも、紫外線は予想外に強いもの。また、潮風の吹く海岸では、体の水分が汗となって知らないうちにどんどん飛んでいきます。歩き疲れても、海ではちょっと一休みできる木陰もありません。海に出るなら、まずは暑さ対策(熱中症対策)と日焼け対策が基本です。海歩きに合った服装と履物で、楽しい時間を過しましょう。水分補給のための水筒や、疲れを忘れさせてくれる甘いおやつもお忘れなく。サンゴやスズメダイ類の棲むタイドプールに膝くらいまで入って近くで見たい…とお考えなら、タオルや着替えもお忘れなく。その他にも、海歩きの便利な道具があれこれありますが…、できるだけ身軽が一番!
海歩きの日が近づいたら、もう一度、潮の干満を確認し、お天気や海況の情報を集めましょう。
★海歩きのご案内チラシの見本(A4横、三つ折り:表、裏)も、ご利用下さい。
まずは日焼け対策
つばのある帽子、長袖、長ズボン、首にはタオル、手には軍手、その他露出する部分には日焼け止めクリームが必要です。
なかなか便利な日焼け止めクリームですが、塗り慣れないと時々失敗します。クリームを塗るとき、普段は顔や手や腕には入念に塗りますが、忘れがちなのが耳の後、首の後、胸元、ふくらはぎ、足の甲など、真上からの光が当りやすい部分です。海面 からの照り返しも加わって、予想外の場所が真っ赤な日焼けになることもありますから、十分注意して下さい。
せっかく沖縄に来たのだから…と日焼け慣れしていない肌を曝したままうっかり海歩きをすれば、真夏の昼間なら10分もしないうちに肌は真っ赤な火傷になります。そうでなくても、照りつける日差しで頭はクラクラし、熱中症になってしまいます。日焼け止めクリームだけでなく、帽子や衣服で日差しを遮りましょう。 ゆったりした長袖の服に、長ズボンが理想的。帽子はつばが広くて風通しの良いものが涼しい。
熱中症については、こちらをご覧下さい。
安全な履物
沖縄の潮間帯は1日に2回の干満があり、潮が大きく引く大潮の日には干満の差が2メートル以上あります。潮が引いた干潟を歩く海歩きコースは、普段は海の底なのです。
潮が引いてからも、岩や石の上は濡れて滑ります。海藻が生えているところならなおさらです。カキ類の殻やフジツボ類が生息している範囲では、岩の表面 が殻でトゲトゲしているので、足を滑らせただけでも大変です。砂の下やキラキラ光る海面 の下、流れ着いた海藻の影には、何があるか分かりません。
歩き慣れない所ですので、マリンブーツや使い古しのスニーカーなど、足に合った靴を履きましょう。濡れると足の裏が滑りやすいビーチサンダルは、怪我のもとです。足が露出しているスポーツサンダルでは、怪我を防ぎきれません。靴下をはいておけば、濡れた靴で歩いても靴擦れが防げますし、足首の上までカバーできます。
着替えの用意
観察に夢中になってしゃがみ込んでお尻がぬれてしまったり、透き通った水に気付かず小さな潮だまりに足を踏み入れたり、あるいはエメラルドグリーンの誘惑に負けてタイドプールの中を歩いてみたり。気をつけていても、海では予想外の所で海水に濡れてしまうものです。そんな時でも、余分のタオルやTシャツの着替えがあれば、慌てずにすみます。
飲み物・食べ物
暑い日差しの下、長ければ数時間も歩きにくい場所をうろうろすれば、さすがに疲れてきます。知らないうちに、たくさんの汗もかいています。熱と疲れと脱水症状でふらふらする前に、定期的に水分補給をしましょう。
甘いジュースより、さっぱりしたフルーツジュースやお茶の方が飲みやすい。ビタミンC入り飲料なら、日焼けの回復も早くなる? 水なら、頭からバサッと浴びる事も。
海にはごみ箱はありませんし、海岸のごみ捨て場にポイ!もよろしくありません。清涼飲料水の容器、お菓子や食品の包装などは全て日本本土から輸入され、ゴミとなって沖縄に溜まっています。ゴミを出さないように、ペットボトルや缶 ジュース、紙パックジュース類は極力買わない様にしましょう。出かけるときは、水筒を使うか、ペットボトルを再利用するなど、ご協力下さい。
疲れたときのチョコレートは美味しいものですが、熱で溶けてしまうのでご注意あれ。