★海歩きのご案内チラシの見本(A4横、三つ折り:表、裏)も、ご利用下さい。
・長靴
ちょっとした水たまりのある程度のイノーの縁など、サンゴ礁 海岸を手軽に見て回るなら、長靴が便利。足が塩水で濡れないので、タオルや足洗い用の水の用意もいりません。
・マリンシューズ
上記の長靴も便利ですが、直射日光が真上から照りつける真夏の昼間は、色の濃い長靴の甲はものすご~く暑くなります。そんなときは、始めから水に入ることを考えて作られたマリンシューズを履いて水たまりを歩けば、気持ち良し。でも、メッシュを多用したシューズは、メッシュから中に砂が入ってチクチクしたり、洗うときに砂が出にくかったりして不便です。また、ウニのトゲなどの危険生物から足を守るためにも、エットスーツ地で足首まで被うタイプのダイビング用ブーツがおすすめです。
・帽子
夏の浜辺は日差しが強いので、つばの広い帽子がおすすめ。風で飛びやすい時は、あごひもを締めたり、両端にクリップの付いた紐で帽子のつばと襟元を留めておいたりすれば大丈夫。熱中症対策の必需品。
・サングラス
日差しが強い日中は、サングラスがあると目が楽です。釣り用の偏光グラスなら、キラキラ光る水面 の下も覗けるかな。強光刺激による偏頭痛の発生予防にも効果的。
・タオルや手ぬぐい
汗を拭いたり、塩水を洗い流した後に手足を拭いたり、帽子を忘れたときは帽子に、両端を結んで袋の代わりにと、色々と役立ちます。
・カッパや折畳み傘
沖縄では、時々突然のスコールが通りすぎます。海歩き中も、通 り雨に出会う事があります。干潟やリーフには木陰や建物がありませんから、岸から遠くまで出歩くときは傘かカッパを準備しましょう。遮るものの無い海辺では風が強い事も多いので、横殴りの雨でも大丈夫なカッパがおすすめです。 折り畳みの傘なら邪魔にならず、暑いときには日傘代わりにも使えます。
・水筒
風が吹き抜け、汗で水分を奪われやすい海辺。熱中症対策にも、頻繁な水分補給はかかせません。手近なコンビニや自動販売機でペットボトル入り清涼飲料水を購入しがちですが、エコツアーを目指すならやっぱり水筒。
容器の製造費用はアルミ缶が一番高いのですが、ペットボトルはその次位です。また、1キロのペットボトルをリサイクルするために、自治体(我々の税金)が負担する収集や保管の費用(約130~150円)は、メーカーが負担する再商品化費用(約75円)の倍近くかかっています。自治体の負担の8割は、選別 や運搬などの人件費です(2011年)。
PET樹脂のリサイクルと言っても、樹脂の劣化が早いのでリサイクル樹脂だけでは製品が 出来ず、新品樹脂との混合が必要で100%リサイクルの品はありません。繊維にリサイクルしても、劣化が早い事が原因で糸としての歩留まりも良くない様です。やはり、リサイクルに人件費をかけるより、不要なものは買わない、買ったら大切に使う、リユースする事を先に考えるべきでしょう。そうなると、保冷の出来る水筒はなかなかすぐれもだと思いませんか。
・水
ごみ箱にペットボトルが捨ててあるなら、中を洗浄して水道水を入れて持って行きましょう。海から帰って来て手足を洗う時、暑くて頭から水をかぶりたい時、怪我をして洗浄したい時、もちろん喉が渇いたときなど、とても重宝します。容器に入った水なら、水道水を流しっぱなしにして手足を洗うより、ずっと経済的です。ペットボトルの蓋を、100円ショップの園芸コーナーなどで売っているシャワーの口の付いた蓋に取り換えれば、さらに便利に無駄 なく使えます。
・ビニール袋
汚れた靴や、濡れたタオルや衣類を入れるのに便利です。もちろん、自分たちで出したゴミを入れたり、海岸に落ちているゴミを持ち帰るためにも必要です。
・日焼け止め
海に出る前に塗ってあっても、汗や塩水で流れてしまうこともあります。常に持ち歩いていれば、時々塗り直すことも出来ます。また、裾をまくり上げて潮だまりに入る時など、その場で足に塗れば、後で思わぬ 日焼けに悩まされる事もありません。
・虫よけ
白い波の砕けるリーフの近くでは、蚊やアブなどに刺される事は殆どありません。でも、車を止める海岸近くには海岸林や草むらがあります。ウキウキ気分の準備中や、疲れて後片づけをしている時に、気が付くと虫刺されと言うことがよくあります。なお、虫よけ剤は基本的に毒です。生き物を触るつもりなら、海の生き物に影響が無い様に、指先や掌には虫よけスプレーを付けない様にしましょう。
・リュック
海に出るときは、水筒やカッパなど、それなりに持ち物が多くなってきます。手提げ袋やバケツ等に入れて持ち歩くと、水筒などは結構重くて手がしびれてきます。また、観察中は濡れた地面 に置かなければならないので、塩水で 濡れてしまいます。ちょっと暑いですが、背中に背負って歩くと手が自由に使えますし、なにより、観察に夢中になって荷物を置き忘れる心配がありません。
・持ち歩きやすい取っ手の付いたコンテナや、大きめの四角いバケツ
海歩きの用具をまとめて入れておけば、そのまま車に積んで出かけられます。帰るときも、塩水や砂の付いた用具をまとめて放り込めば、車も汚れません。家に帰ってからも、家の中を汚さずに、ベランダやシャワールームまで運んでしまえます。そして、コンテナの中に水を溜めれば、シューズや海道具の塩抜きにも使えます。底に溜まった砂や泥は、沈殿させてからまとめて捨てれば、下水管を詰まらせることもありません。
・虫眼鏡
実体顕微鏡があれば最高ですが、重いし塩水には弱いので、プラスチック製の虫眼鏡が重宝します。拡大してじっくり観察すれば、思わぬ 発見もあります。
・防水デジタルカメラ
海の生き物を見つけると、ついつい持って帰りたくなってしまいます。1つくらい良いかな~と思っても、あなたの様な人が毎日何十人も海にやって来れば、1シーズンで生き物は居なくなってしまいます。どうしても生き物を連れて帰りたい時は、楽しい思い出と一緒に写真に収めましょう。最近では、専用の防水ケースや、小型で手ごろな値段の防水デジタルカメラもたくさん出回っています。画像を拡大すれば、虫眼鏡の代わりにもなります。
普通のカメラだと、塩水の付いた手でカメラを触って壊れてしまったり、観察に夢中になって潮だまりにカメラを落としてしまったり…。これでは泣くに泣けません。海歩きの時は、防滴・防水カメラを使うか、専用の防水ケースに入れておくのが安心です。写 りはちょっと悪くなりますが、チャック付きポリ袋に入れておけば、水滴や潮風からカメラを守ってくれます。
・バット(トレー)
水中の生き物をゆっくり観察したい時は、海水を張った白いバットが便利です。もちろん、浅くて広い容器なら何でも使えます。黒いバットでは、水面 の反射で少し見えにくくなります。
・小型水槽
アクリルの小型水槽があれば、水中の生き物を横から観察出来ます。滑るように歩く、巻き貝の足の裏を観察することだって可能。
・金魚網
バットや小型水槽に、潮だまりの生き物を移すときに使います。魚やウミウシなど、手で触ったり堅い繊維の網ですくっては、擦り傷が出来て後で死んでしまうかもしれません。元気な状態で海に返してあげるためにも、柔らかい生地の網を用意しましょう。
・携帯電話
殆ど誰でも持っているので特別に書く必要も無いかもしれません。珍しい生き物を見つけた時の他にも、帰り道が分からなくなったり、気分が悪くなった時も、誰かに連絡できます。でも、市街地から離れた海では、電波の届かない所も多いので注意して下さい。また、誤って潮だまり落とすと壊れてしまいますから、防水ケースやビニール袋に入れておくと安心です。
もし、海で事故が起きたり誰かがいなくなったりしたら、自分たちで探す前に、躊躇せず速やかに118番(海上保安庁)に連絡しましょう。