総合地球環境学研究所の石川さんより、書籍を2冊いただきました。
石川・渡辺編、『地域と対話するサイエンス エリアケイパビリティー論』。
石川・渡辺編、『地域が生まれる、資源が育てる エリアケイパビリティーの実践』。
どちらも、地域振興と環境保全の調和を目指したプロジェクトの報告書として、
今年の3月末に勉誠出版から出版されたばかり。
 ありがとうございます!

 著者の石川さんには、福井県立大学や東大海洋研で、いろいろとお世話になりました。

 エリアケイパビリティーという言葉は聞きなれないのですが、
まだ生まれたての、新しい理論・概念・アプローチのようです。

 本書によると、エリアケイパビリティー(Area-capability、略してAC)とは、
直訳すると”地域の潜在力”。この”地域の潜在力”を高めることが本来の発展である!
という主張が、エリアケイパビリティーという言葉には含まれているそうです。

エリアケイパビリティーについてのもう少し詳しい説明では、
 1、地域にある独特な地域資源を、地域のコミュニティーで活用している。
 2、利用している地域資源を支えている環境の重要性を理解し、適切なケアをしている。
 3、バランスのとれた利用とケアの活動が、外部からも評価されている。
  以上の要件を、地域が、持続的な発展を行っていくうえで欠かせないものと考え、
  人々が地域の環境的豊かさを能動的・主体的に高め、
  その環境が有する資源を用いて地域が質的に豊かになる能力のこと。
だそうです。

 ちょっと難しそうですが、こちらのプロジェクトの概要のページには、
もう少し噛み砕いた情報が載っています。
何となく、浦添のカーミージーの海で10年以上やってきたこと、

里浜活動やカーミージー探検隊と同じ延長線上にあるのかな〜とも感じます。
これからの、カーミージーの海の利用や保全の参考になりそうです。

 日本発の新たな学問体系の樹立に向け….、ご意見などをお聞かせいただきたい…
とのことですので、頑張って読んでみたいと思います。