沖縄県立埋蔵文化財センターで開催中の
緊急公開 白保竿根田原洞穴遺跡  1~4号人骨」を、
見に行ってきました。
レプリカではなく、発掘された本物の資料!
本物を間近に見られるのは、おそらくこの期間だけです。

 同センターのHさんから、緊急公開展示があるから是非見においで
と声をかけていただいて、
初めてセンターに行ってきました。
見学は無料で、緊急公開展示は今週末の28日まで。

 展示されている中の4号人骨は、2.7万年前のものとは思えないほどしっかりしていて、
実際、骨はまだずっしりと重いのだそうです。
風葬にも関わらず奇跡的に風化を免れたようで、

骨から抽出したコラーゲンから正確な年代測定が行われています。

 風葬とわかるのは、埋葬されたのと違って関節が癒着しておらず、
全てバラバラの状態で発掘されたことと、骨にネズミが齧った痕跡があることなど。
また、バラバラの骨の向きや位置関係から、
仰向けでうずくまった状態だとわかったそうです。

 特徴的なのは、歯の形状。下顎の歯は全て平らにすり減り、ほぼ同じ高さ。
ところが、上顎の歯は犬歯の辺りが特異的に摩滅していて、
何か特殊な使い方をしていたらしい。

鼻の骨も前方に急角度で突出していて、日本人の顔つきとは異なるそうです。

 白保2号人骨の顎を側面から見た写真。左が下顎。

 他にも、展示室には様々な解説がありますから、
解説を読みながら資料を確認すると
より一層理解が深まります。
白保竿根田原洞穴遺跡(しらほさおねだばるどうけついせき)
 オススメです!

 埋蔵文化財センターには常設展示もあり、貝を使った装飾品や利器の展示を見ると、
手持ちの貝で作れそうな気がするので…ちょっと作ってみようかと思ってます。