1日目に続き、2日目は3クラス。テントを増設します。今日は、森の家みんみんの藤井さんも、講師で参加していただきました。

バスが2台しかないので、3クラスが揃うまで、熱中症にならないようにテントで待ってました。バスの手配については、自治会活動の中では限界があるので、市の教育委員会の方で何とかうまく対応していただけるとありがたいのですけれど。


今回の観察会で、一番多くの子供達が見つけていたのがこれ。ゴカイ類の卵塊。透明なゼリーの中に、ピンクの小さな卵が浮かんでいます。


ケブカガニも、そこそこ見つけてました。昔は普通にたくさんいたのですが。


クモガイもやっと1匹。目がこっちを見てます。琉球新報Styleに動画を載せたので、見てみてくださいね。


ヒメジャコも、潮干狩りでほとんど取り尽くされてしまいました。


岩の裏側には、イモガイ類の卵嚢。白いカプセルの中に、小さな卵が透けて見えます。
石の裏側には、このように卵や小さな生き物が隠れているので、石をひっくり返したら、必ず元に戻しましょう。そのままだと、干からびてしまったり、魚に食べられてしまいます。


浅い潮溜まりには、タコの仲間が横たわっていました。茶色いのは墨。潮溜まりの海水が暑くなりすぎて、死んでしまったのかな。


海草藻場には、チドリミドリガイも見つかります。背中のヒダの内側は濃い緑色で、体内に藻類を共生させて、栄養をもらっている生き物です。


ソデカラッパもめっきり少なくなりました。見つけるのがたいへん。右手にカン切りを持っていて、巻貝を割って食べるカニです。


海草の上に石ころが載っていたら、ひっくり返して見てください。石の裏側の穴には、スエヒロイボテガニが隠れているかもしれません。このカニは、ヤドカリのように、自分の巣穴のある石を持って歩きます。穴の口が少し白いのは、ハサミを使って穴を広げた証拠。時々、石を交換している場面を見ることもありますよ。


普段、探しても見つからないヒシガニの仲間が見つかりました。たくさんの子供達が歩き回るので、びっくりして砂の中から出てきたところを捕まったようです。じっとしていると、ほとんど石のようにしか見えません。しかも、普段は目の辺りだけ出して砂に潜っているようです。


赤い体に小さな白い斑点のコモンヤドカリは、大きくなればホラガイに入るほど成長します。ハサミの大きさは、人のおとなの手と同じくらい。サンゴ礁の沖で暮らす大型の生き物も、子供の頃は浅い海草藻場で暮らしています。だから、埋め立てないでね。


海草藻場の浅瀬には、ツマジロサンゴヤドカリの仲間もたくさん暮らしています。


石の下から、センカエルウオが出てきました。


ハクテンヨウジも見つかりました。タツノオトシゴの親戚。


岸近くの水路には外洋からの冷たい水が入るので、イノーの中央ほどは水温が高くなりません。そのためか、小さいながらも生きたサンゴがみられます。これはたぶん、シコロサンゴの仲間。


以前はそこそこ見かけたオオイカリナマコも、今回は探すのが大変でした。

 このまま気候変動が進めば、海の生き物だけでなく、私たちの暮らしも立ち行かなくなります。
 私たち1人1人が暮らしを変え、気候変動の元となる温暖化ガスを抑えましょう。私たちの暮らしから出ている地球温暖化ガスには、車を運転する時にガソリンなどが燃えて出る温暖化ガス、クーラーや冷蔵庫など家電製品を動かすために発電所から出る温暖化ガス、過剰な包装の物を買ったり使い捨ての物を買って捨てた時に、ごみ焼却場から出る温暖化ガスなど、見えないけれど身近な所から出ている温暖化ガスはたくさんあります。
ちょっと意識して、無駄をなくすだけでも、温暖化ガスの排出量を抑えることにつながります。みなさんも、考えてみてくださいね。

 さて、来週は、新聞作りのための調べ学習。朝から1クラスずつまわって、子供達の質問に答えていきます。