昨日は、港川小学校4年生の先生方と、浦添・カーミージーの海へ下見に行きました。
新型コロナで学校の先生方も大変苦労をされている中、
今年も環境学習はしっかり行いたい!というのが嬉しいかぎりです。
この環境学習が始まった2005年から比べると、
干潟や浅瀬の生きものは、種類も数もがっくりと数を減らしています。
それでも、今日はこんな生きものたちに出会えました。
なんと…初めて見つけた生き物、初めて出会えたシーンも!
これだから、海は面白い。
アバサーは元気に泳いでいました。
ブロックのかけらを持ち上げたら、ぽろっと落ちた…、あ、カイカムリの仲間。
カイメンを背負っているカニです。
同じブロックに、ワタクズガニもいました。
とても小さな潮だまりを見つめる先生が、「小さい魚がいるー」と。1〜1.5cmくらい。
おぉ、かわいい!ハタ科のこどもかな?
幼魚を見つけたすぐそばの、浅い小さな潮だまりで、また「カタツムリみたいなのがいるー!」
わ、ほんとうだ。これ初めて見ましたよ。大きさは5mmくらい。
しかも、たくさんいる…
黒い触覚、殻は白っぽいのから黄色っぽいのまで。透けて見える体は白黒まだら。
そのすぐ近くにゴカイ…しかもウミケムシの仲間が出入りするくぼみがあって、
そこにたくさんいる。
写真でよく見ると、ゴカイの穴の中にもっといる!
手のひらに乗せてみました。キチン質のまん丸で薄いふた。貝殻のヘソが大きい。
家に帰って図鑑で調べました。名前はカズウズマキ Circulus cinguliferus
ネット検索すると、琉大の研究者の方が共著の今年の論文が。
ヤハズアナエビ(トゲアナエビのことみたい…和名が変わったのか私たちが間違ってたのか)や
トウゾクテッポウエビの巣穴に共生しているという報告。
今日見た感じだと、ゴカイとも共生しているのかもしれませんね。
普通種だけど、今まで気づかなかった。でも、貝殻は砂浜で見ていたかも。
微小貝の殻は真面目に調べなかったからなー。
足先が、二股です。かわいいね。
さて、この岩を持ち上げてみると…
あ、イモガイの卵塊!
そしてなんと、その下に産卵途中のお母さんが!
びっくりさせてごめんなさい!でも、出かかっている卵塊を初めて見た!!
カーミージーの周りは整備が進んで、岩が見える沖まで歩いても、護岸で岩が隠れて見える
感じになっていました。
この護岸の内側は、ホテル用地になっています。
これからまだ景色が変わっていくかもしれないカーミージー。
小学校の観察会は今月末です!