今日はMは珊瑚舎スコーレの授業。
Nは1人で カーミージー定点調査 へ。
岸に下りてすぐの砂礫底に、ルリマダラシオマネキが住んでいます。
今日気になったこと …
大潮の重なった連休中、たくさんの人々が潮干狩り に訪れたようなんですが。
岸辺に、おそらく採取したは良いけれど、食べられないと思ったのか、最初から
採って遊ぶだけだったのか、海から採ってきて帰る間際に捨てられたと思われる
巻貝が、死んで乾いた状態で岸近くにゴロゴロ落ちていました。
やっぱりね、野生生物を採る行為である潮干狩りにおいては、
採ったら、責任を持って食べてあげる、というのは、
生き物たちに対する礼儀なんじゃないかな … と。
それに、海の生き物も住み場所が決まっているものが多いので、
捕まえた生き物をむやみに持ち歩いて、勝手な場所に戻しても、
そこで生き延びられるかどうか分かりません。
捕まえて、眺めるだけの生き物は、その場に戻してあげてくださいね。
たくさんの人に海に親しんでもらいたいけれども、
潮干狩りのマナーはもう少し考えたいですね?。
さて、定点調査は今日も岩を目印に行われます。
橋の工事はずいぶん進んできました。
沖のコアマモ、まだ花をつけているようです。
おお、フクロムシをお腹につけたままの、カニの脱皮殻!
フクロムシはカニの寄生生物。本体はカニの体の方に入り込んでいて、
自分の卵巣をカニのお腹のふんどしに抱きかかえさせてしまう。
カニが、ふんどしの細いオスであれば、フクロムシがカニのホルモンをいじってメス化させ、
お腹のふんどしを幅広くさせてしまう!
でもカニは脱皮するので、そのときフクロムシの本体はカニの方にちゃんとついていって、
卵巣が脱皮殻に残される、ということらしい。
取り付かれたカニはもちろん、自分の卵を抱えるべきふんどしが占拠されているので、
繁殖することはできません。
… おそるべし。
ソデカラッバがいました。水中で見るとまたかっこいいね。
これもソデカラッパの、しかもペア。どうなっているか分かりますか …
下側の大きいのはオス。で、上側の … 一番上の白っぽいのが、脱皮途中のメス!
その間にある、脱皮しかかっているメスの甲羅を、オスががっし!とつかんでいるんです。
オスは、脱皮したての甲羅の柔らかいメスと、交尾をしたいんですね。
でもあんまりしっかりつかまえられちゃって、メスの脱皮がひっかかってなかなか抜けませんでしたー。
そんな春?初夏の繁殖の季節。
海草の間には、ポワンとした卵嚢ゼリーがたくさん。
たぶん砂地の中のゴカイのものでしょうか。中に入っている小さ?いつぶつぶが卵です。
こちらも卵。海ゾーメンですね。アメフラシかタツナミガイか … 。
クモガイがいたので、ちょっと失礼してひっくり返す。
2つの目と、象の鼻のような緑色の口!
この口で、岩の上の小さな藻類をかじって生きています?。