複数から情報が流れてきました。
私のアンテナにも、ひっかかりました。
これはやっぱり大事なことだから、ひとつみんなで、意見を出してみませんか。
政府の エネルギー・環境会議?が、パブリックコメントを募集?しています。
私たちが、一人一人で、直接意見を伝えることができる、貴重な機会です。
3つのシナリオ?という選択肢が示されていて、どれが良いと思うか、
その理由を簡単にでも書けばいいんです。
期限は7月31日。←?8月12日(日)18時までに延びてます!
せっかくなので、政府が作ったサイト?話そう “エネルギーと環境のみらい”?より、
「3つのシナリオ」?を見てみましょう。
写真は、朝日に照らされた久高島。
******************************************************************
?ゼロシナリオ?
● 2030年までのなるべく早期に原発比率ゼロに。核燃料サイクル政策に関して、
使用済核燃料を直接処分する政策を採用。
●?最終的には再生可能エネルギーと化石燃料からなるエネルギー構成に。
●?化石燃料の依存度を極力下げ、他のシナリオとそん色のないレベルまでCO2の排出量を
低減するため、省エネ性能の劣る製品の販売制限・禁止を含む厳しい規制を広範な分野に
課し、経済的負担が重くなってでも、相当高水準の再生可能エネルギー、省エネ、ガス
シフトを実施。
?15シナリオ?
●?原発依存度を着実に下げ2030年に15%程度としつつ、化石燃料依存度の低減、CO2削減
の要請を円滑に実現する。
●?核燃料サイクル政策については再処理・直接処分がありうる。
●?原子力、再生可能エネルギー、化石燃料を組み合わせて活用し、エネルギー情勢や地球
環境を巡る国際情勢、技術革新の変化など様々な環境の変化に対し柔軟に対応する。
?20?25シナリオ?
●?緩やかに原発依存度を低減しながら、一定程度維持し2030年の原発比率を20~25%程度
とする。原子力発電の新設、更新が必要となる。
●?核燃料サイクル政策については、再処理・直接処分がありうる。
●?化石燃料依存度の低減とCO2排出量の削減を、より経済的に進める。
●?原子力及び原子力行政に対する国民の強固な信認が前提となる。
******************************************************************
… ん、表情が何かを語っている?気のせい気のせい。
直接処分だってハードルは高いけれども(使用済み核燃料を埋めても良いよって土地は
まずないでしょう)、でも、核燃料サイクルは実際のところ全然回っていないし、原発を
動かし続けるだけ、使用済み核燃料はどんどん溜まる。捨て場はまだない。
だいたい地震国日本でこれ以上原発を動かし続けるつもり?…
原子力はCO2を出さないクリーンでエコなエネルギーと「うたわれて」きたけれど、
エネルギーの使い方を考えるときに、「使うとき」だけを考えてもだめで、
原料を得るとき(ウラン鉱の採掘現場での環境汚染と健康被害)、使うとき(原発従事者と
周辺地域へのリスク)、使い終わったとき(使用済み燃料の処分と、原発施設の解体処理作業)、
そしてもちろん、稼働中に「想定外の」事故が起きたときの、想像を絶するリスク。
それらをトータルで見たときに、「危険の大きい」エネルギーを私は選べない。
リスクを背負うのは、私たちの世代だけでは済まないですからね。
エネルギー政策では、とかく経済的視点が強調されますが、
そういう条件は流動的だし、苦しい時期があっても、知恵を出すことはできるはず。
でも、放射性物質が飛び散ったら、知恵があろうがなかろうが、
汚染された土地には住めない。
結局のところ、物理法則に従って半減期をじっと待つことになってしまう。
節電もビンボーも我慢できるけれども、放射線を子どもたちに我慢しろって言えません。
「シナリオを検証するにあたり踏まえるべき視点」?という説明もあります。
でも、まぁだいたいはコストの話。
それ以外の視点だってあるはず。前提条件だって、もっと変わりうるんじゃないかな。
原子力コストの事故リスクは低く見すぎてない?とか、
使用済み燃料や老朽化原発の解体処理コストは入っているのかとか、
まぁいろいろ疑問はあるものの、
とにかく、あなたの意見を、届けましょう。
お金と安全を天秤にかけるなら、私は安全をとる。
100年後の子孫なら、どちらを選んでほしいと願うでしょう … 。
パブリックコメント?について(PDFファイル)
インターネットを見ない方々には、解説ページと一緒にFAX用紙をコピーして配るのもよいかも!