先週、珊瑚舎スコーレ で草木染めをやりました。
その前の授業では、紅芋の色素が酸とアルカリで色が変わる…
というのを実験してみたり、いろいろ「植物の色」を
テーマにしてみたんですが、
最後は、その色を取り出して布を染めてみよう、と。
沖縄の代表的な草木染めの植物、フクギ。
以前、北部の直売所で、フクギの木の皮を売っていたんです。
ま、葉っぱでもなんでも染められるとは聞いていたんですが、
なかなか「木の皮」って手に入らないですものね。
それを使ったら、こんなにきれいに染まりました。
手前の列が、ミョウバン媒染、奥の黄色は石灰(アルカリ)媒染、
濃いグレーのが鉄媒染です。
媒染している時は 、石灰媒染の液がすごくはっきりした黄色になって、
ミョウバン媒染の液は色が薄くにぶい感じ。
でも、水洗いして広げたら、ミョウバン媒染の方が蛍光色っぽい鮮やかさ!
石灰は少し落ち着いた色合いになりました。
鉄媒染は、本当は媒染液を作って1週間置けと言われているのを一晩で使ったので、
媒染液が全然熟成していないだろうし、どうかなーできるかなーと思っていたですが、
案外…いい感じの渋い色になりました。
こういう、媒染液の具合によっても、またそれなりに色が変わるんでしょうね。
使った布は、お試し用なので、実は無印の落ちワタふきん12枚組。
これに、豆乳のタンパク分の濃いのを買ってきて、前の晩に浸して乾かしました。
今度はストールでやってみたいなぁ…フクギの木の皮、二番煎じもいけそうだなぁ
と思いつつ、じつはずっと気になっていたことを思い出し。
近所の路上に、秋の台風で倒れた街路樹のフクギが、そのまま放置されていたんです。
… よっし、取りに行こう!
で、取って来ました。
道ばたで1人、植木ばさみやのこぎりでバキバキギコギコ … 2時間あまり。
(上にちらっと写っているのは、染めに使ったあとの皮。)
やっぱり皮の部分に色素が多く含まれているんだろうから、
小枝は使いやすいかも、と思ってたくさん頂いてきました。
乾燥した小枝、黄色や赤みを帯びています。
これをあとで、お鍋に入るサイズにせっせと切らなきゃ。
このフクギ、それほど大木ではなかったけれども、
太い幹が最後に残って、さぁどうしようかな … と。
それだけ残して行くのも、なんだか木に悪いような気がして、
車に乗せられる長さに切って運んできました。
木の皮をはぐのって、ノミ?
ちょっとずつやってみようかな。
それにしても。
倒れた枯れ木、虫が巣くったりしているかな?と思ったけれど、
ほとんど見られませんでした。
植物の色素には、いろいろな薬効が含まれるものも多いし、
こういうのも、フクギの成分のおかげなんでしょうか。