Mが大度海岸を歩いているころ、
Nは浦添のカーミージーへ、月に1度の定点調査に行きました。
なんだか砂地の上に、緑色の藻類が復活したような景色。
調査はいつものように、目印にしている岩の周りに50cm四方のコドラート(方形枠)を
置いて、写真記録を撮って行きます。
岩陰の潮だまりに、小魚が群れていました。
ルリスズメダイ、オヤビッチャ、テンジクダイ(イシモチ)の仲間。
海藻の陰にはこんなものも隠れています。リュウキュウアオイガイ、たぶん。
海草の葉の上も、生き物たちでにぎやかです。
緑色のクサイロカノコは準絶滅危惧種ですよ。
こんな風に、葉の上にちょこんと乗っかって、葉の上に生える微細な藻類を
かじって歩きます。
でもよく見てみると、葉っぱそのものの表面もかじっているみたい。
三角形のイワカワチグサ。触角が見えますね。
細長い三角形はハシナガツノブエかな?
オヨギイソギンチャク。葉の上に住んで、ときどきふわっと泳ぎます。
沖の砂地にはコアマモが生える場所があります。地下水が近くで湧いているはず。
コアマモの葉が少し膨らんでいたら、そこが花。やがて咲いて種子ができます。
沖の砂地はこんな景色。昨年夏の台風以降、砂が岸側から沖側にずいぶん移動して
砂地帯が広がりました。 良くも悪くも、自然は変化して行きます。
砂の上にこんな砂の盛り上がりを見つけたら、
掘ると、これがいました。ゴマフイモです。黒点々が2列の帯状です。
イモガイはみんな毒針持ちなので、気をつけて。
こちらも掘ると、
またゴマフイモ。ちょっと小型。こちらの黒点々は全体にありますね。
こうして、砂に潜っている小動物のエサを探しているのでしょう。
砂地や海草の上に石ころが乗っかっていたら、ひっくり返すと
よくこれがいます。イボテガニ。
石を背負って歩く、力持ちさんです。
チドリミドリガイも発見。
ウミウシの仲間ですが、背中の内側が濃い緑色で、藻類を共生させています。
雲が切れて、少し晴れ間が覗いてきました。空の日差しはもう夏っぽい。
沖縄の梅雨が明けるのはいつになるかな … 。
おまけ。
家に帰ったら、駐車場の脇の植え込みに、こんなイモムシが …
アオスジアゲハの幼虫です。タブノキの葉を食べまくり。
こ?んな顔!
へぇ、君があのきれいなアオスジアゲハになるのか …
やっぱり生き物は面白いなぁ。
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