辺土名高校環境科の特設授業に行ってきました。
1年生向けに、「海の環境」を知るための導入授業です。
辺土名に行く途中、岩の上で休んでいるミサゴを発見….こっち見てます。
辺土名高校の先生のお話では、よくこの岩にとまっているそうです。
さて、辺土名高校の前には、サンゴ礁のイノーが広がっていて、
礁原には特徴的なサーザ岩があります。
上の左の写真は12時24分、その20分後には、右の写真のように一気に潮が引きました。
授業で海に出た14時10分には、岩の向こうまで潮がひいていました。
今日の最干潮は14時34分。観察中に、さらに潮がひいていきました。
朝の満潮時との干満の差は、約2m!
今日の授業では、
1)海岸近くの、湧き水の影響のある環境、
2)海岸と岩の中間地点の、アオサ類が生える環境、
3)サーザ岩周辺の、生きたサンゴが見られる礁原の環境、
この3カ所の生物を観察しながら、環境の違いを見て行きます。
1)海岸近くには、巻貝やカニやヤドカリがいました。
上左:マダラヨコバサミかと思ったら、脚のカラーパターンが全然違う。なんだろう??
上右と下左:カノコガイの仲間。個体によりカラーパターンが異なる。3種類くらいいた。
右:ムツハオウギガニかな? この他にも、転石の下には、ヒライソガニの仲間や
イソカニダマシ、ムラサキクルマナマコ、ハゼの仲間などがたくさん。
2)海岸と岩の中間地点には、クモヒトデ類がウジャウジャ。
クモヒトデは普通は石の下に隠れているのですが、なぜか潮溜まりの中を出歩いています。
手が届く範囲だけでも、こんなにたくさん…。
よくみると、腕の付け根の辺りに小さな袋が付いた個体があり、寄生性のコペポッダに
寄生されているようでした。
3)サーザ岩周辺
ここまでくると、サンゴ礁の生き物がたくさん見られます。
黄色いカイメンの仲間。みんなが覗き込んでいるのは、タコの仲間。
そして、足元には、クマノミがよく隠れているハタゴイソギンチャク。
他にも、キクメイシの仲間、シカクナマコ、トゲクリイロナマコ、
カメノコキクメイシの仲間、ミドリイシの仲間、アオヒトデ、クロウニ、
ルリスズメ…などなど、一般的な生き物が見られました。
そろそろ潮が満ちて来たので、教室に帰ります。
その途中、潮干狩りをされている地元の方のお話を聞きに…。
ヒメアサリが採れるそうですが、昔に比べてずいぶん減ったそうです。
そして教室にかえったら、海で見たことをプリントにまとめます。お疲れさまでした!