沖縄こどもの国にある沖縄県地域環境センターのHさんからの依頼で、
恩納村の山田中学校で行われた一日体験学習の講師として、

「沖縄の海と私たちの生活」のお話と、近所の海で漂着ごみ拾いを行いました。

 まずは、近所の海と生き物のお話。そして、海ごみの説明。

 はじめに、私たちの暮らしが多くの海ごみの元になっていること、
そしてそれが自然環境に大きな影響を及ぼしていることを説明。

 このあと、全生徒と共に近所の海岸に移動して、ごみ拾いを開始しました。

 こちらは3年生のグループ。砂浜には、漁具のブイや漁網が目立ちます。
茂みの中には発泡スチロールやビニールごみ、ペットボトルもたくさん溜まってます。
打ち上げられた海藻の中には、タバコのフィルターやペットボトルの蓋が隠れています。

 砂浜の数カ所には、大きな漁網の塊が打ち上げられ、砂に埋もれてビクともしません。
が、それを何とかしたいと考える生徒さん。力任せに引っ張ったら、少し動いたようす。

 何とかなりそうと思ったのか、俄然やる気が出て転がしていく…。
けれど、一人ではとても無理。
そこでみんなが手伝って、250m以上も離れた集合場所まで、
頑張って運んでくれました!! お疲れ様!

 左の写真は、3年生が1時間ほどで拾い集めたごみの山。
右は、1・2年生が隣の浜で集めたごみの袋です

これから全部のごみをブルーシートの上に広げ、ごみを分別して、
いくつかの漂着ごみについては調査・記録を行います。

 調査は、沖縄県の海ごみの国際交流事業の中で作った共通の調査方法にそって行います。
得られたデータは、台湾や中国の各地で行われている同様の調査結果と合わせることで、
それぞれの地域のごみの違いを明らかにして、各地の環境学習に役立てられる予定です。
 ごみのうち、ペットボトルについては全ての本数を数え、ラベルのあるものについては
バーコードから生産された国をしらべ、国別の本数を記録します。
 発泡スチロールも多いので、漁具、食品包装トレー、その他の3つに分けて袋に詰め、
それぞれの体積をおおまかに見積もって記録します。
 また、レジ袋もよく見かけるので、海岸からポイ捨てされた新しいものと、
流れ着いた古くて破れたものを分けてカウントして、数を記録していきます。
 その他の残りのごみは、恩納村のごみ分別のルールに従って分別し、
みんなで手分けしてごみ袋に詰めなおしました。

 データの整理はまだこれからですが、みなさんの努力のおかげで、
浜はとってもきれいになりました! ありがとう!!
 この後、生徒さんたちと一緒に、浜の前にあるレストランの玄米食をいただきました。
ごちそうさまでした!

 これをきっかけに、暮らしの中のごみのことや、自然と暮らしの関わりなど、
彼らもいろいろと考えてくれることと思います。