漫湖水鳥・湿地センター主催の、「夜空とカニの観察会」で、
カニのお話とゾエアの解説を行ってきました。

 7月23日は新月の大潮。旧暦の6月1日です。
大潮の夜には、岸辺に暮らすカニたちがお腹に抱えた卵を海に送り出すために、
波打ち際まで集まってきます。
そして、水に入って卵をゆすると、卵がはじけて中から赤ちゃんがうまれ、
プランクトンとして旅立って行きます。
 このカニたちの赤ちゃんのことを、ゾエアと呼びます。
初夏の大潮の夜、水中ライトに集まったカニやエビのゾエア幼生をつかまえて、
みんなで観察してみました。

 左の四角い水槽には、光で集めて網ですくってきたゾエアがたくさん入っています。
ライトの光に集まっているので、水槽の中が濁ったように見えています。

 用意した顕微鏡で見てみると…

 黒い色素胞を持った1ミリ以下のゾエアがたくさんいました。黒くて丸い粒は眼。
大きさが違うのは、別の種類か、生まれた日が違うのか。
カニのゾエアの他にも、エビの幼生や、ハゼの稚魚もいましたよ。

 そしてもう一つ、センターの芝生では、星空観察会も開催されました。
夏の星座の解説のあと、土星などを観察し、途中で人工衛星の通過なども見えたようです。
暑い夜は、星を眺めながら夕涼みも、いいですよね〜。