9月に入り、なんだか急に涼しくなりました。台風の影響もあるのでしょうか。
今日はエアコンを休ませて、窓からの涼しい風を部屋に取り込んでいます。

 今朝は、琉球新報の朝刊と一緒に、こども新聞が配達されました。

 去る7月の暑い日の午後、琉球新報のこども記者さんからの取材があり、
一緒にカーミージーの海辺を歩いたときの記事が載っていました。

 絶滅危惧種や外来種について一通りの取材を受けたあと、
カーミージーの海辺で暮らす準絶滅危惧種、
輝く様な瑠璃色のルリマダラシオマネキを見に行きました。
 上の写真で指差しているのは、カニではなくて小魚の群れ。
この日は旧暦の6月2日。昨日沖からやって来て、
岸辺の海草藻場で餌を食べているスク(アイゴの稚魚)の群れを見つけました。
今年は、予定通りやって来たようです。

 生物の多様性を脅かす「気候変動」の影響は、
陸上だけでなく、海の中にも及んでいます。
だって、地球表面の70%は「海」なのですから。
例えば近年、豪雨や超大型台風が増えたことは、実感できますよね。
これは、私たちの暮らしが大量の温室効果ガスを排出していて、
大気中に温室効果ガスが増えたことで、大気や海が以前より温かくなったため。
このため、海からは今までより「雨を降らす雲」がたくさんできるようになり、
「雲ができる場所」も変わってきたことも関係しています。
もし、「雲がたくさんできる場所」が海じゃなくて陸だったら、
陸地は干ばつになるのかな。
このカーミージーの海でも、暑さのために浅いイノーのサンゴが白化し、
その他の生き物もここ数年で激減しました。

 私たちの暮らしが引き起こした気候変動は、
私たち一人一人が暮らしを考えなおして、
変えて行かなければ解決しないんです。
日頃から海の環境のことを気にする人は少ないかもしれませんが、
僕は、カニが歩き、魚が泳ぐ、当たり前の海辺が、
いつまでもここにあるといいな〜。