本当は2日間を予定していた辺野古の海草調査、
さすがに冬は寒いし例年とは調査時期もずれたしで、昨日の1日に短縮。
今日は時間ができたので、GODAC(国際海洋環境情報センター)で行なわれる
ゴーダックセミナー「海の生物多様性」に行ってみました。
GODACは、深海底調査を行なうJAMSTEC(海洋研究開発機構)の情報センター。
展示水槽に、深海底の熱水噴出口に住むユノハナガニが。
へぇ、水槽でも飼えるんだ…
で、セミナーです。今回はサイエンス・カフェという、一般の方と研究者が
リラックスして話のできる場を、という趣向。
だったらスクール形式のセッティングじゃない方が良さそうだなーと思いましたが、
まずは講師のお話からセミナーが始まりました。
白山先生、肩書きが京大からJAMSTECの理事に。そうだったんですねー。
海の生物多様性をどう捉えるか、研究技術の進歩で何が分かって来たか、
などのお話がありました。
生物の体に発信器をつけて追跡するバイオロギングの技術からは、
多くの海洋動物が、太平洋を横断して暮らしていることが分かって来たとか。
つまり、海の生物の多様性保全を考える時は、世界中が協力しないとね、
というお話。
次のお題は「海の自然災害と生物多様性」。
東北の地震と津波で、沿岸環境や生物にどんな影響があったかという内容。
宮城県石巻をフィールドにされていた大越先生です。
津波で成長阻害が生じ、その前後で殻の模様に変化が生じたアサリ。
それでも生き延びてくれたんですね。
休憩をはさんで、GODACの山本さんの進行でサイエンス・カフェ。
参加者からもいろいろな意見が出ていました。
一般の人と研究者とのざっくばらんな質疑応答 … とはなかなか行かなかったようですが、
それでもこういった企画をくり返して、少しずつ研究と一般社会との垣根を
低くして行けたらいいですね。
いろいろと興味深いお話、どうもありがとうございました!