8月2日のAFP BBNewsに、「プラスチック、劣化で温室効果ガス放出 米研究」という記事がありました。古くなったプラスチックからは、メタンやエチレンなど、温室効果ガス(温暖化ガス)が放出されている…というのです。 いや〜、困った。
 ちなみにプラスチックの中では、レジ袋に使われているポリエチレンが、一番たくさん温室効果ガスを出しているとのこと。今の地球は、80億トン以上のプラスチックによって隅々まで汚染されています。さらにこのままだと、20年先には、今の倍のプラスチックが生産されるとの予想も。
 気象庁によれば、7月の猛暑と豪雨は異常気象だったと考えられるとのことなので、気候変動を加速させる要因は、何としても減らして行きたい。
 これからは今まで以上に、使い捨てのプラスチックは極力断り、マイバッグやマイボトルを常に持ち歩くことを徹底し、できるだけ自然素材の物を買い、物は何でも大切に長く使う。
 もう、面倒とか言ってる場合じゃないと思う。

温室効果ガス 放出中?

 プラスチックは、劣化して粉々になりながら、自然環境の中に有害な化学物質を放出することも知られています。プラスチックにはいろんな種類がありますが、色や性能を良くするために、様々な化学物質が使われているんです。
 例えば重金属だけ見ても、着色剤の中には、Zn(亜鉛)、Cr(クロム)、Pb(鉛)、Ti(チタン)、Ba(バリウム)、Mn(マンガン)、Ni(ニッケル)、Co(コバルト)、Br(臭素)、Sb(アンチモン)、Cl(塩素)、As(ヒ素)、Cd(カドミウム)などが、微量ながら含まれているそうです。

ちなみに、身近なプラスチックに含まれる重金属と、その有害性は、こんな感じ。
 Cd:カドミウム、Hg:水銀、Pb:鉛、Sn:スズは、人体毒性。
 Ni:ニッケルには、発ガン性。
 Ti:チタンには、発ガン性・細胞死・機能低下。
 Ba:バリウムは、毒物・劇物指定で、神経への影響。
 Sb:アンチモンも、毒物・劇物指定で、発ガン性や肝機能系障害。
 Cl:塩素は、毒性・発ガン性・呼吸器系障害。
 Br:臭素は、猛毒。
 Al:アルミニウムは、神経系障害。

 プラスチックに入っている重金属は極々微量ですし、そんなに簡単に溶け出るわけではありません。食品の包装や容器も、国の基準を満たしているはずですから、普通に使う分には特に問題ないのでしょう。
 けれど、すでに私の身の回りにはプラスチックがたくさんあって、何十年も使って来ました。今も、朝目が覚めた瞬間から寝るまで、様々な場面で様々な種類のプラスチックを使っています。レンジで加熱して使う事もあります。複数のプラスチックを毎日毎日、何年も使っていても大丈夫なのか、だんだんと心配になって来ました。
 プラスチックではありませんが、有害とわかっていながら使うのは気持ち悪いので、うちは数年前からアルミ鍋やアルミのフライパンを使わないことにして、資源ごみとしてみんな処分した経験があります。

 使えば自分が、捨てれば海が、燃やせば大気が、様々なかたちで汚染されてしまうプラスチック。

 プラスチックは、とっても安くて、便利で簡単な暮らしの必需品だけれど、いよいよ、プラスチックとの付き合い方を考え直し、自分の暮らしを変える時が来ているようです。日々、使う量を減らし、最終的には、プラスチックを作る量を減らしたいと考えています。