水中のマイクロプラスチックを蚊の幼虫(ボウフラ)が食べ、親になった蚊も体の中にマイクロプラスチックを持ったまま飛び回り、それを鳥が食べてしまう記事(英語)があったけれど、うちのベランダにやってくる鳥は、陸上で劣化して細かくなったマイクロプラスチックを食べているようです。

 これは、2019年3月13日の写真。ストローの横に、鳥の糞が2つ落ちています。ベランダにはイソヒヨドリがよくやってくるので、たぶん彼らの糞でしょう。

 丸い塊の糞の中には、白い発泡スチロールが入っています。雨で溶けた糞の中からは、茶色い甲虫の殻の他に、様々な色とサイズのマイクロプラスチックが見つかります。

 どのプラスチック片も、ボウフラが食べるには大きすぎる感じ。鳥の餌となった虫が食べたマイクロプラスチックが鳥の体内に入ったのかもしれませんが、別の所に落ちていた鳥の糞からは輪ゴムがまるごと出てきたので、鳥がプラスチックゴミを餌と間違えて直接食べていることも考えられます。

 海中の生き物や海鳥だけではなく、身近な小鳥にもマイクロプラスチックは取り込まれ、陸上の食物連鎖の中に入り込んでいます。