暴露実験の続きの報告、その4です。撮影は2020年1月4日。2019年の1月4日より身近なプラスチックについての曝露実験を開始してから、丁度1年になりました。

 これは、開始当時の写真。
 一つは、街で「飲み物と一緒に買うごみ」のセット。「沖縄島のビーチのごみ」も、これと似た感じ。
 上側の木の台に貼り付けてあるのは、ポリエチレンの白いレジ袋、発泡スチロール(ポリスチレン)のカップ、ポリスチレンのスプーンとマドラー、ポリプロピレンの蓋、紙コップ、PETのカップ、ポリプロピレンの黒いストロー、ポリプロピレンの折れ曲がるストローとその袋、PETボトルとそのキャップ(ポリプロピレン)、ポリエチレンの袋。

 「キッチンとベランダにあるプラスチック」のセットは、下側の木の台に貼り付けてあります。スチロール樹脂の四角い透明ケース、ポリプロピレンの洗濯バサミ、ポリカーボネートの洗濯バサミ(透明)、黄色い食器洗いスポンジ(ポリエステルのネット、ポリウレタンのスポンジ)、ポリプロピレンの白い荷造り紐、ポリエチレンの緑のロープ、メラミン樹脂のスポンジ、塩化ビニルの吸盤、四角い密封容器(ポリプロピレンの本体、ポリエチレンの蓋)、ポリプロピレンの袋(洗濯バサミが入っていた)、発泡スチロールの食品トレー、魚と一緒に食品トレーに入っていたウレタンのスポンジ、そしてシール。

 そして、由来のわかるマイクロプラスチックが回収できるといいな〜と考え、上記の品物の半分を、ガラス瓶に入れておきました。

 魚の入っていたトレーや、飲み物の入っていた紙コップ以外、殆どの製品は100円ショップで買ったものです。

 これらが1年間、野ざらしにされてどうなったかというと、ポリカーボネート、PET、硬いスチロール樹脂、ポリ塩化ビニルやポリエチレンは劣化しにくく、ポリウレタンやポリプロピレンは劣化しやすいことがわかりました。さらに、同じ種類のプラスチックでも、分厚い塊ほど劣化しにくく、薄く細い物ほど早く風化することもわかりました。ただ、実際には同じ種類のプラスチックでも添加物の種類や量が異なるため、単純には比較できません。大まかな傾向だと考えてください。

 1年経つと、全体的に色あせた感じです。