3月15日(日)、カーミージーの「隠れ家カフェ 清ちゃん」のテラスをお借りして、「プラつぶ調査!体験会」を行いました。
新型ウイルスの影響で、サンゴ礁ウィークの「マイクロプラスチック探し」企画が流れたため、内容を変えて屋外プログラムを急遽企画。
ご参加いただいた10名の皆様、どうもありがとうございます!

 

この日の清ちゃん下の浜は、北風の影響でご覧の通り。漂着ごみがたくさん…

 

プログラム開始前に、しかたにNが黙々と分析用のプラ採集。

 

時間になり、テラスで今日の説明。
今回は、一般社団法人JEANのマイクロプラスチック市民調査の方法を体験。
しかたにMは、実はこの市民調査の検討委員。JEANの調査キットをお借りしてきました。

 

浜に下りて、調査方法を説明。

 

やってみましょう!

 

ペグとロープで、1片25cmの枠を作り、その中の砂を深さ2cmすくいとって、そこに含まれるマイクロプラスチックを採取します。

 

今回は、東京農工大学・高田先生の研究室で分析してもらうサンプルと、市民調査のデータサンプルを採取。
分析用は手で触れず、ポリ袋やプラ容器も使わず。全てステンレスの道具を使います。

 

男の子、しっかり手伝ってくれました!

 

採取したマイクロプラスチックをテラスに持って上がり、みんなでじっくり観察しました。

 

今日は大きなごみもいくつかありました。はるばる中国から、こんなものまで。
エボシガイがたくさんついているから、結構長く漂流していたのかな、お疲れ様ー

 

これは自然物。ヤガラの骨?

 

16時過ぎにプラつぶ調査体験会をいったん終えた後、いつもこの浜をごみ拾いしているメンバーは、マイクロプラだけでは気が済まない!大きいごみを見捨てられない!とばかりに、ビーチクリーン開始。

 

4〜5名で1時間ほど、あっという間に浮き玉10個、ごみ袋14袋。

 

浜がすっきりキレイになりましたー!

 

やっぱりこの方が気持ちいーい。

 

さて、しかたにMは、家に帰ってから分析用サンプルを仕分け。
5mmと2mmのふるいでふるった砂から、プラスチックつぶを選び出します。
ちなみに使っているピンセットはセラミック製。これすごく軽くて挟む力がやわらかく、手が疲れない。

 

できた!今回は発泡スチロールばかりでした。

 

分析用サンプルはステンレス缶に入れて、JEANを通じて高田研究室に送ってもらいます。

 

ラベルは表にしっかり記入。

 

JEANの市民調査データ用サンプルはこちら。これが25cmの1枠分。
5mmと2mmのふるいの間で採れたマイクロプラスチックが166個、うち165個が発泡スチロール。

 

種類別にして、JEANに送ります。

 

調査シートも記入しました。

 

今回、ひとつ気になったのが、これ。分析用サンプルの中で1つだけ発見。
おそらく、徐放性肥料カプセルだと思う。沖縄のマイクロプラの中で、初めて見つけました。
本土では、これがマイクロプラの中にたくさん見つかり、問題になっています。
沖縄の農業では使われていないみたいなんですが、一般園芸用肥料にもあるそうで。
肥料カプセルのからはプラスチック。自然に還らないよ!