先日、潮溜まりに浮かんだ漁具の浮きから、ヒダミノウミウシの集団を見つけました。彼らは、エボシガイ類の他に、カツオノエボシやカツオノカンムリなども食べるらしい。

egg mass of Fiona pinnata (Eschscholtz, 1831)

ヒダミノウミウシが付いていた浮き。カルエボシが付いていた。

浮きには卵塊もたくさん付いていたので、浮きに集まるエボシガイの仲間(カルエボシ)を食べながら、ここで暮らしているようでした。

Fiona pinnata (Eschscholtz, 1831)

背面の中央辺り、正中線右側にある白い突起状の肛門が目立つ。

背面のフサフサに、透明なヒダヒダが付いているのが名前の由来。フサフサの内部に茶色く見えるのは、食べたエボシガイの色。

Fiona pinnata (Eschscholtz, 1831)

卵塊も、たくさんあった。

樽型に巻いたゼリー質の卵塊には、白い卵がびっしり詰まっていて、細い粘液の糸で浮きに固定されていた。