『ドローダウン 地球温暖化を逆転させる100の方法』を読みました。

「ドローダウン」とは、ここでは「大気中の炭素量を減らすこと」。
この本では、80項目の温暖化対策を紹介し、それぞれについて、2050年までにどれくらい温室効果ガスを減少させることができるか、期待される二酸化炭素の削減量、それに必要なコストと、実施できた場合の正味の節減額、そしてそれぞれの対策のランクづけも示してあります。残りの20の方法は、「今後注目の解決策」で、様々な実践例や、著述の抜粋です。
予想外と言うか、驚いたのは、知らないところや見えないところで、大量の温室効果ガスが放出されていること。
本文中には、経済効果、安全、雇用、健康の改善、金銭の節約、移動の自由の向上、飢餓の撲滅、汚染防止、土壌の回復、河川の浄化など、対策に関係する波及効果も書いてあります。


ポール・ホーケン著 江守 正多監訳 東出 顕子訳、山と渓谷社、2020年12月。2,800円+税。