ジョン・ミューア・ロウズ著、杉本裕代+吉田新一郎訳、「見て・考えて・描く 自然探究ノート ネイチャー・ジャーナリング」、築地書館を買いました。
面白いです。

ジャーナリングとは、人生をより深く生きたいと願う人のためのスキルであり、年齢を問わず学ぶことができ、意識して実践することでどんどん上達するスキル。
この本には、丁寧に観察し、自らの手で描く・書くことで、自然を深く理解するための、視点とスキルが示してあります。

そういえば、14年ほど前の2008年の3月。南城市の理科コーディネーターをやった時に、野外観察の視点をまとめた「南城市 野外観察の手引き」を作りました。
表紙は、知念半島の先にある、久高島に続くサンゴ礁と青い海。

この冊子、以前は教育委員会のウェブサイトからダウンロードできたのですが…、サイトのリニューアルでリンクは削除されたようです。

観察のスキルとして、「もの」の見方も入っています。
目次は、こんな感じ。

1章. 自然を見る目野外観察の目的/事前学習で雰囲気を掴んでおこう/ 野外での観察/見つけたことの整理/観察結果をまとめる/ 「もの」の見方/

2章. 熱帯の海サンゴ礁/海草藻場/干潟/マングローブ林/

3章. 南城市の海辺 – 佐敷干潟 –干潟のカニ/干潟の貝/トントンミー/干潟の鳥/ 干潟の植物/干潟の多様性と価値/干潟の変化を見つめて/

4章. 観察に行こう目的を決める/目的に合った場所を決める/ 潮汐に合わせて、日程を決める/下見/服装/ 安全対策/保険/雨天の対応/

5章. 観察のポイント

最後の方に、参考文献やウェブサイトも載せてありますが、古いので、すでに役に立たないかも。

でも、あらためて読み直すと、頑張って考えて作ったな〜と思います。
残念ながら、生物多様性も、海ごみも、気候変動も、さらに深刻化しているけれど…。

オリジナルの冊子は、当時の生徒さん達に配布され、南城市にはもう残っていないはず。
印刷の入稿に使った原稿?が手元に残っていたので、ゲラ校正前の状態ですが、よかったら読んでみてください。
以下のファイル名をクリックすると、ダウンロードされます。
サイズが8.6Mbと大きいので、ご注意ください。

ファイル名:kansatunotebiki.pdf