Mは昨日、那覇市の緑化センターへ。

「春の草木染め体験会」に参加してきました。

前から興味あったんです、草木染め。

身近な植物でわりと簡単にできる、という話は知っていたのですが、

ちゃんとしたやり方を知らず… 今回は、「台所でできる染色方法」を

教わってきました。

 

今日の講師は、染色家で藍染なみかわの並河さん。

 

そして今日の材料は、これ。クファディーサー… モモタマナの落ち葉です。

そういえば、緑化センター前の公園の街路樹がモモタマナ。今ならたくさん落ち葉が集められる!

 

大きくて目の細かい洗濯ネットにモモタマナの落ち葉をたくさんつめて、そのまま

沸かしたお湯にどぼんと浸けて煮出します。

洗濯ネットを使うアイデア、良いですねー。葉のかすが全然煮汁に出ないし、

引き上げるのもラクチン。

 

30分くらい煮出している間に、媒染の解説を聞きました。

家庭で簡単にでき、染液を台所に流しても構わない、環境負荷の少ない染色。

これ、全部モモタマナ で、媒染の種類で色がこんなに変わります。

 

今日はエコバッグを染めてみます。下地助剤(薄めた牛乳!)の前処理が済んでいる

ものを用意してくださいました。

それを、絞りの模様が入るように輪ゴムで好きな形に絞ってみます。

 

で、染液に浸けます。どうしても空気を含んだところが水に浮いてくるので、

棒でかきまぜて染めが均一になるように… 「スープを作る感じで」だそうですよ。

15分くらい弱火で煮たでしょうか。

 

そろそろかなーという頃合いで、引き上げて軽くしぼります。

 

で、別の鍋にお湯を沸かし、媒染剤を投入。今回は鉄媒染。

そこに染めた布を入れます。すると… 薄茶がカーキ色にみるみる変わる!面白い?。

これは5?10分でいいようですが、長くやるほど色が濃くなります。

 

そして、これも好みの頃合いで引き上げて、軽く水洗い。

水気を絞って輪ゴムを外したら、きれいな模様が出てきました?。

 

家に持ち帰って、もう一度手で水洗いを何度かやって余分な染料を流したのがこちら。

すごくしっかり染まっています。なかなか渋くていい色。

これはまだ濡れているので、乾かしたら少し色が落ち着いて薄くなるでしょう。

いや?初めてにしては上出来!?2kimochi17.gif

って、染めは先生がやってくださったので当然ですねー。

 

媒染剤に使うものたち。いろいろ試してみたくなりました。

 

タマネギの皮で染めると、こんな色だそうです。黄色もピンクもきれいですね!

 

フクギは黄色に染まるのが有名ですが、戦時中は化学染料が手に入らず、

沖縄ではフクギに鉄媒染でカーキ色を出して軍服を染めたのだとか。

草木染めにはそんな歴史もあるのですね。

 

植物は基本的に何でも染めに使うことができるけれども、アントシアニンは

化学媒染でないと色が定着しないということも知りました。

そうかー、ベリー類やぶどう、赤キャベツ、小豆なんかの赤紫色は難しいのか…

 

実は以前、黒豆だか金時豆だかをゆでた赤紫色がすごくきれいだったので、

自己流で手持ちのシャツをミョウバン媒染してみたけれど、洗ったらあっさり

色が落ちた、という経験。

下地助剤でタンパク質を付加することをしなかったのと、色素がアントシアニンだったので

この媒染では染まらなかったのだ、ということが、よ?く分かりました!

 

だいたいやり方が分かったので、今度は自分で実際に試してみよう?。

下準備をしておけば、スコーレの授業にも使えそうです。

 

並河さんがおっしゃっていた、「染色はいい加減… “良い加減”を自分で見つける」

のは、自由度があってなかなか楽しそう。

植物と遊ぶ楽しさが一つ増えました。

並河さん、どうもありがとうございました!