今日は、沖縄こどもの国・チルドレンズセンター?内にある
沖縄県地域環境センター主催で、泡瀬干潟の観察会がありました。
台風が近づきつつあるけれども、今日はまだいいお天気!?
父の日イブだったせいかどうなのか、
参加申し込みが思ったよりも少なめだったそうで …
でもその分、ご参加いただいた皆さんには、ゆったりした観察会になって
お得だったかも。
沖縄市 ITワークプラザの駐車場をお借りして集合。
まずは危険生物や観察マナーの確認をしてから、干潟に下りました。
護岸近くの岩の周りで、早くも生き物発見 …
おお、これはドロアワモチかな。
でも、こんなふうに赤っぽいのは初めて見たかも。
イソアワモチも、もちろんいました。
アワモチさんたちは、貝殻を持たない貝の仲間。
肺呼吸をするので、分類上はカタツムリに近いです。
殻を持った貝 … 二枚貝の、小さいのが見つかりました。
アシベマスオ。砂の中から掘り出したら、すぐに自分で足を出して砂に潜ろうとしているところ。
これはウメノハナガイ。どちらも砂粒と比べてください … とっても小さい貝たち!
そして、干潟といえばやっぱりカニ!
コメツキガニ。砂つぶ色をしていて、目を離すとどこにいるか分からなくなる?。
岩をひっくりかえしてみたら …
おお、わずか3センチあまりの、ノコギリガザミのかわいいこども!
小さいうちは、こんな場所でこんなふうに隠れて生きているんですねー。
ノコギリガザミはマングローブや泥干潟に住む大型のカニだけれども 、
海の生き物は、こんな風に大人と子どもで住む場所が異なることがよくあります。
だから、一口に海、干潟と言っても、
泥場、細かい砂地、粗い砂地、れき地、岩場、
水っぽい所、乾いた所、湧水のある場所、海草の生える場所、サンゴの育つ場所 …
こうした、生き物目線でのいろいろな環境を残しておくことが大事なんです。
砂地の向こうに、なにやらわらわらと歩くものたち …
はいもちろん、ミナミコメツキガニ。
ただの「コメツキガニ」とは、名前が似ているだけで格好が全然違う、分類も異なるカニです。
後ろ向き。おしりに1列、毛が生えていますよ。
この毛で、湿った地面から毛細管現象で水分を吸って、その水はさらに
足の付け根から体の中の鰓に送られて、呼吸に使われます。
大事な毛なんです!
水っぽい砂地に隠れているのは、目の長?いメナガオサガニ。
なぜか青空が似合います。
干潟の先には浅瀬がず?っと続き、歩ける所まで歩いてみました。
子どもたちの丈の短い長靴は、とっくに水没していたけれども … まっいーか。
そういう体験もたまには楽しいよね。
ぷるぷるした海藻、あとで図鑑を見たら、たぶんフシクレノリ。
浅瀬に流れ藻が浮いていました。そこで、海藻と海草の違いを解説。
暑かったけれど、なかなか気持ちのよい観察会になりました。空もきれい。
今回の企画を立ててくださった地域環境センターのYさん、
一緒に干潟を歩いてくれた沖縄市のTさん など、
みなさんお世話になりました。
そしてご参加のみなさん、どうもありがとうございました!
また干潟に遊びにきてくださいね。