今日は、沖縄こどもの国・チルドレンズセンター?内にある

沖縄県地域環境センター主催で、泡瀬干潟の観察会がありました。

 

台風が近づきつつあるけれども、今日はまだいいお天気!?3shizen01.gif

 

父の日イブだったせいかどうなのか、

参加申し込みが思ったよりも少なめだったそうで …

でもその分、ご参加いただいた皆さんには、ゆったりした観察会になって

お得だったかも。1kao02.gif

 

沖縄市 ITワークプラザの駐車場をお借りして集合。

まずは危険生物や観察マナーの確認をしてから、干潟に下りました。

 

護岸近くの岩の周りで、早くも生き物発見 …

 

おお、これはドロアワモチかな。

でも、こんなふうに赤っぽいのは初めて見たかも。

 

イソアワモチも、もちろんいました。

アワモチさんたちは、貝殻を持たない貝の仲間。

肺呼吸をするので、分類上はカタツムリに近いです。

 

殻を持った貝 … 二枚貝の、小さいのが見つかりました。

アシベマスオ。砂の中から掘り出したら、すぐに自分で足を出して砂に潜ろうとしているところ。

 

これはウメノハナガイ。どちらも砂粒と比べてください … とっても小さい貝たち!

 

そして、干潟といえばやっぱりカニ!

コメツキガニ。砂つぶ色をしていて、目を離すとどこにいるか分からなくなる?。

 

岩をひっくりかえしてみたら …

 

おお、わずか3センチあまりの、ノコギリガザミのかわいいこども!

小さいうちは、こんな場所でこんなふうに隠れて生きているんですねー。

ノコギリガザミはマングローブや泥干潟に住む大型のカニだけれども 、

海の生き物は、こんな風に大人と子どもで住む場所が異なることがよくあります。

だから、一口に海、干潟と言っても、

泥場、細かい砂地、粗い砂地、れき地、岩場、

水っぽい所、乾いた所、湧水のある場所、海草の生える場所、サンゴの育つ場所 …

こうした、生き物目線でのいろいろな環境を残しておくことが大事なんです。

 

砂地の向こうに、なにやらわらわらと歩くものたち …

 

はいもちろん、ミナミコメツキガニ。

ただの「コメツキガニ」とは、名前が似ているだけで格好が全然違う、分類も異なるカニです。

 

後ろ向き。おしりに1列、毛が生えていますよ。

この毛で、湿った地面から毛細管現象で水分を吸って、その水はさらに

足の付け根から体の中の鰓に送られて、呼吸に使われます。

大事な毛なんです!

 

水っぽい砂地に隠れているのは、目の長?いメナガオサガニ。

なぜか青空が似合います。1kao01.gif

 

干潟の先には浅瀬がず?っと続き、歩ける所まで歩いてみました。

子どもたちの丈の短い長靴は、とっくに水没していたけれども … まっいーか。

そういう体験もたまには楽しいよね。

 

ぷるぷるした海藻、あとで図鑑を見たら、たぶんフシクレノリ。

 

浅瀬に流れ藻が浮いていました。そこで、海藻と海草の違いを解説。

 

暑かったけれど、なかなか気持ちのよい観察会になりました。空もきれい。

 

今回の企画を立ててくださった地域環境センターのYさん、

一緒に干潟を歩いてくれた沖縄市のTさん など、

みなさんお世話になりました。

そしてご参加のみなさん、どうもありがとうございました!

また干潟に遊びにきてくださいね。