昨日4月10日は旧暦の3月1日。
ということは、明日12日は旧暦の3月3日、沖縄では浜下り(ハマウリ)です!
この週末、潮干狩りに出かける方も多いかもしれませんね。
でも、毎年、海の事故が増え始める季節でもあります…
危険生物はもちろんですが、
潮の干満には十分に気をつけて下さいね。
ちょっと、この週末の潮の動きを解説してみましょうか。
気象庁による、2013年4月13日(土)の那覇の予測潮位のグラフです。
※本島西海岸はだいたいこれと同じですが、東海岸はこれよりも30分早い方にグラフがずれます。
※このグラフは、日によって変化の幅や時間帯がどんどんずれていきますので、
気象庁のサイトや釣り具屋さんなどで売られている潮位表で確認してください。
縦のメモリが潮位(cm)で、横のメモリが時間です。
この日は15時が一番潮位が低くなっていますね。これが最干潮で、
ここをはさんで前後2時間、つまり14?16時は、ほとんど潮が動かない時間帯です。
潮干狩りなど、潮の引いた海に出るような海遊びでは、
この時間帯を守るようにすればまず問題ありません。
実際には、海岸近くで遊ぶなら50cm以下、少し沖まで歩くなら30cm以下になる
時間帯であれば、おおよそ海歩きが可能です。
この日なら、50cm以下になるのがだいたい13?17時、という感じですね。
ところが!気をつけてほしいのは、そのあと17時以降のグラフの変化です。
グラフが急上昇しているのがわかるでしょうか。
数字にしてみると、
15時の潮位:10cm
16時の潮位:22cm(12cm上がる)
17時の潮位:51cm(29cm上がる)
18時の潮位:90cm(39cm上がる)
19時の潮位:129cm(39cm上がる)
20時の潮位:159cm(30cm上がる)
つまり、潮位には、変化の小さい時間帯と、非常に変化の大きい時間帯があるのです。
17時までは、沖縄はまだ明るいし、潮も引いてるしーと思って海に出ていると、
そのあとの1時間で潮位が40cm近く上がります。それだけの水が浅瀬に流れ込んで来るので、
急に深みができたり、流れが強くなる、ということもあります。
サンゴ礁の潮干狩りや、沖の岩礁で釣りをしていて、気づいたら水に取り囲まれて
取り残された!、というのもこういうときです。
なので、海に出るときはかならず潮の時間を確認して下さい。
そして、ときどき周りの様子を観察して、急に流れが強まっていないか、
潮が満ち始めていないか、帰り道が確保できているか、確かめてくださいね。
もちろんお天気も重要です。海面は常に気圧で押されています。
高気圧でお天気の良い日は、海面が気圧に押されて、予測よりも潮がよく引きます。
低気圧でお天気の悪い日は、海面を押さえる気圧が弱いので、予測よりも潮が高くなります。
お天気の悪い日は、風が強かったり雨が降ったり、雷が鳴ったり。
風が吹けば波も高くなりますし、潮もあまり引かない。
そういう日は、海での活動は決して無理をしないで、引き上げることが肝心です。
せっかくのお休みだから…と思わずに、またお天気の良い日に気持ちよく遊びに来てくださいね。
あ、潮干狩りをするときは、小さい獲物は逃がしてあげてくださいねー。
もっと大きくなって、卵を生んでくれるはずだから…
必ず食べる!というものだけを採って、あとは海に残しておきましょう。
海の恵みをいただく、という感謝の気持ちとともに、
安全で楽しい海での時間をお過ごしくださいね。