漫湖の記事を書く前に。

先日の港川小の調べ学習のときに、子どもたちからた?くさん質問を受けました。

ナマコに関する質問も多かったのだけれど、

その場では分からず「たぶん …… ○○じゃないかな?」という答え方しか

できなかった質問がいくつかありました。

 

あとで、改めて調べ直したら … ナマコガイドブック に載っているじゃないか!

前に読んではいたものの、全ては覚えていませんでした。

子どもたち、ごめんなさいー!

 

というわけで、今日は ナマコガイドブック からの受け売りです。

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Q:ナマコはなぜナマコと言うの?

… それは知らないなぁ、漢字では「海のネズミ(海鼠)」とも書くけれど、なんでかなぁ?

としか答えられなかった質問(笑)。1kao09.gif

ガイドブックによると、

『芋虫形の動物を昔は「コ」と呼んだらしい。たとえば家で飼うのがカイコ。

そして生で食べるのがナマコ。』

 

あ?そうだったですかー …… それでナマコの内臓は「このわた」なのか。

でも、なんで「海鼠」なのかは不明。

 

ネズミっぽいですかねぇ?

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ちなみに、英語では sea cucumber、海のキュウリ。

キュウリもどうかとは思うけれども。

 

Q:ナマコは何年生きますか?

これは正確には分からないし、種類によっても違うはず。

ナマコを水槽で長く飼うのは難しいし、

ナマコの体に印をつけて、どれくらい成長したかを見る、ということもできないので、

本当の寿命はたぶん誰にも分からない。

 

… という説明をしたけれど、質問をした子がどうしても数字を知りたがったので

せいぜい5年くらいかな?(←いいかげん)でも分からないなぁ、と答えたんですが。

このガイドブックによると、

『ある教科書には、多くのナマコの寿命は5?10年と書いてある。』

 

へぇ、けっこう長い。でも省エネ形の生物なので、代謝が遅くて長生きなのかもしれない。

この数字をどうやって調べたのかは分からないけれど。

予想した、というくらいの数字じゃないかなぁと想像しています。

 

ナマコガイドブック は一応図鑑ですが、全体の8割はナマコと棘皮動物についての解説で、

とても充実しています。読み物としても面白いので、興味のある方にはお勧めです!

 

 

棘皮動物(ウニ、ヒトデ、ナマコ、クモヒトデなど)は、

海の浅瀬ではおなじみの生きものたち。

でも、何年生きるのかなど、基本的なことも実は分からないことだらけです。

 

ウニの1?2cmサイズの子どもは、たまに岩陰で見つけることがあるけれども、

例えば沖縄の海でポピュラーな、アオヒトデやマンジュウヒトデ、

クロナマコにニセクロナマコ、トゲクリイロナマコなどの「数cmサイズの子ども」

というものを、海で見つけたことがありません。

 

親が水中で放卵放精して、プランクトンの赤ちゃんが誕生し、

成長して体の形を変えながら海底に着底し、

稚ヒトデや稚ナマコになっているはずなのですが、

そうした子どもがどこに住んでいるのか、わからない。

見つかるのは、もう大きくなった個体ばかり。

 

海の生きものたちには、まだまだ分からないことがたくさんある、

みんなが観察した海は、不思議のたくさんつまった海なんだよ、

ということを、子どもたちに伝えられたらいいなぁと思いました。