漫湖の木道歩きの続きです。

マングローブ林内のもう一つの人気者、トントンミー。

ミナミトビハゼです。

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ミナミトビハゼは、泥の煙突を2つ作ります。

中はU字型に繋がっていて、その下に、さらに巣穴があるという。つまりY字型。

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煙突がほとんどくっついちゃったおうち。

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泥の上を這い回るのは、ドロアワモチ。貝殻を持たない貝の仲間。

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カニの巣穴の方にドロアワモチが歩いて来たのを嫌がったカニが、

ドロアワモチの体をハサミでぐっと押しやって、ドロアワモチの向きを変えていたそうな。4seiza04.gif

 

マングローブ林には巻貝も住んでいます。

メヒルギの幹にくっついている、オカミミガイの仲間、ウラシマミミガイ。

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触角を伸ばしてお散歩中。

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木道は、私達がマングローブ林の中を泥まみれにならずに観察できるので

環境学習にはとっても便利。

でも、昨年の強力な台風続きで、木道で開けた部分を風が通ったのでしょう、

メヒルギがずいぶん倒れてしまっていました。

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ちょっと … 悲しい光景。

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観光客から、倒木がひどい、ごみが多い、片付けないのか?と苦情も来るそうです。

でも、林内を一歩歩けば分かるけど、ドロドロのズブズブ。

重い倒木を片付けに、そう簡単に入れる場所ではありません。

ごみは、國場川と饒波川から流れて来るのが、この木々に引っかかって

長年にわたり溜まっているもの。

潟スキーで入ったとしても、泥と水気をたっぷり吸ったごみ拾いは、すごい重労働。

 

これらをどうしたらいいのか、私達は漫湖をどういう環境として残して行きたいのか、

みんなで考えなくてはなりませんね。

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ラムサール条約登録湿地の漫湖は、渡り鳥たちの餌場として開けた干潟が必要。

マングローブ林が増えて、干潟が減り、川の水路も土砂が堆積して問題になり、

数年前からマングローブ林の伐採が行われています。

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人の手が入っても入らなくても、

環境は刻々と変化するもの。

手を入れるなら、環境の仕組みと変化の予測をしっかり考えて、

時に軌道修正しながら、対応していく必要がある。

 

100年後に漫湖がどんな環境であればいいと思うのか、

今からみんなで考えて、やれることを始めておいたらいいんじゃないかなぁ。

なるべく楽しく、ね。icon_wink.gif