台風12号の風がおさまった今日、
カーミージー定点調査?に行ってきました。
リーフの外はまだ波が高いですが、潮の引いたイノーの中はもう大丈夫。
西海岸道路の工事では、コンクリートの橋の姿がけっこう見えてきました。
このところの暑い日続きで、イノーの水もとても熱かったのだけれども、
台風の波が沖の冷たい水を運んでかき混ぜてくれて、少し冷やされた様子。
海草は葉に積もる細かい泥が吹き飛ばされた感じで、水温も下がったおかげか
むしろ元気に見える。
砂地の上の小さな岩は波で転がされたりして、多少荒れた感じもあります。
今日も目印の岩の周りで写真を撮っていきますが、
まだ少し風が吹いているので、水面が揺れてちょっと見にくいです。
大きなイモガイの仲間を発見。クロフモドキかな?
イソアワモチはお散歩中でした。台風をうまくやり過ごしたんですねー。
立派なクモガイがいました。
この茶色なものは … タコだ!
ソデカラッパはたくさんいました。
これは上下に2匹、ペアですね。上のオスが下のメスを囲っています。
ベニツケガニの仲間も今日はあちこちで見かけました。
普段は岩陰にいるけれど、今日は出歩いているのが多かったので、
ひょっとしたら台風で巣穴が壊されたのかも。
藻場の中ほどのコアマモ。
少し沖側にはベニアマモもあります。
藻場の沖側に砂が堆積したゾーンは、より広がったような … ?
波のリップルマークがくっきり。
このあたりには、マツバウミジグサとウミヒルモが生えています。
あ、またソデカラッパ。
砂の不自然な盛り上がりを探ると、
これが出てきました。ゴマフイモガイ。
オレンジ色のカイメンの仲間。
穴から顔だけのぞかせたギンポの仲間。エリグロギンポ?
ところで、この夏の暑さのせいで、沖縄ではサンゴの白化が始まっていました。
定点ポイントのキクメイシも、あぁ? …
浅瀬に生えてもともと暑さに強いキクメイシですが、こんなに色が薄い。
サンゴ体内に共生する褐虫藻がいなくなってしまう、白化現象です。
先月、このあたりで外套膜が真っ白に白化したヒメジャコも見つけましたが、
同じ個体は見つからず … 台風で岩が転がされたかも。
別のヒメジャコを見つけましたが、やっぱり真っ白でした。
外套膜の縁がわずかに緑色なのは、ヒメジャコの外套膜自身が持つ色です。
というわけで、Nが定点撮影をしている間、
Mは沖のサンゴの様子を確認しに行きました。
それは 次の記事 にて。